忍者ブログ
とりあえず、ひかりのくに
     
<< | 2025年07月 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 | >>
[1415]  [1414]  [1413]  [1412]  [1410]  [1409]  [1408]  [1407]  [1406]  [1405]  [1404
Updated   
2019.12.31 (Tue)

『モーターサイクル ダイアリーズ』を観た。

元ゲリラ兵のビジェガス氏死去 チェ・ゲバラの部下
12/30() 11:36配信

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191230-00000031-kyodonews-int

 

一昨年だったかな、『エルネスト――もう一人のゲバラ』という、日本・キューバ合作映画を観ました。

実在した日系ボリビア人が主人公の。

とても地味な映画だが、記念すべき作品だと思う。

 

私は、それまで全く知らなかった話なんだけど、
この主人公は、日系移民ながら、比較的裕福な育ちで、最初は、医師になるつもりで、母国ボリビアからハバナに出て、医学部に入学したのだけれど、やがて、ゲバラたちの戦いに参加していく。

 

主人公が、初めて、ゲバラに対面したときに、彼のファースト ネームを直々に もらい、以後、「エルネスト・メディコ」と名乗っていたということだった。

ゲバラは、若き医学生だった自分の面影を、彼に見たのだろうか。
思えば、日本とは、奇しき縁だった。

 

その「もう一人のゲバラ」も、人生の最後は、じつに皮肉な経緯となり、

まさに、かつてのキューバを蹂躙していた政治トップが、アメリカの傀儡であり、それが、あろうことか、虐げられていた原住民がルーツであったこと、
それに対する反逆者が、「コンキスタ ドールス」の子孫たるエルネストやフィデルたちだったという歴史の皮肉さを思い起こさせるものだ。

 

 

この映画を観る直前だったが、その日、起床する前、まだ少しウトウトしているときに、突然、浮かんできたコトバが あった。

「石ころのような人生」というのだが、

くだんの映画のなかで、その同じコトバが、主人公の吐露のなかに出てきたので驚いた。

まあ、私には、わりと、似たような現象が、これまでも様々に あったので、それほど大きな驚きでも なかったけれど。

 

 

ただ、日本人のハシクレとして些か残念なことには、
これは敢えてのことかもしれないが、主人公を演じたオダギリジョーさんよりも、あちらの俳優さんたちのほうが断然、印象に残ってる。
特に、フィデルを演じた俳優さんは、フィデルの暑苦しいくらいの熱血的演説ぶりの感じが よく出てた()

アメリカの公民権運動の象徴、立役者的存在だったキング牧師の演説ぶりも そうだけど、皆さん、表現力が際立っていて魅力的だ。

 

「敵から敬意を得ておかなければならなかった」

エルネストに よろしく

 

そこへいくと、日本人の、ことに政治屋センセイがたの演説の、つまらんのも通り越して、見るからに胡散臭く、呆れるほどの矛盾を矛盾とも気づかぬ滑稽さ、醜悪でさえあることよ。なさけない。

 

 

俳優でも政治家でも、総じて日本人は、もっと表現力を磨かないと いけないようだ。それが苦手ゆえの、型に嵌める傾向なのだろうが、
そうでない場合は、

何につけても、顔と同じように、の~っぺりしているw

そこへ もってきて、

詐欺師顔負けの政治屋ときたら、「腹に一物、手に荷物」を地で行くような顔つきで、にやにやニタニタしているんだから、見るも おぞましいことだ。

『日本会議』あたりから、そういうふうにしているようにという指令でも出てるんだろうか、何故だか一様に、締まりなく、終始、ニタニタにやにやしておる。

 

年末最後の最後に至るまで、大いに立腹させてくれた『自民党』と安倍政権。

 

 

来年こそは、堕ちるだけ堕ちてしまった日本の政界、ならびに、そういう政界を許してしまっている社会の様相にも、刷新の風が吹いてほしいと、切に願う。

 

いま、世界じゅうが、
特に、アメリカに平伏しながらも同時に、ゲバラたちとキューバに共感を禁じえない者が、ふしぎと多い日本においても、
フィデルやゲバラたちの意志の体現たるキューバは、自身も問題を抱えつつ、矛盾と腐敗が深まっている世界において なお、言わば、「最後の希望」のような存在だ。

 

キューバという残された「希望」の可能性

 

 


ではでは、読者の皆さま、しばしの さらば()

どうぞ、良き年の訪れを。

 

 

PR