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とりあえず、ひかりのくに
     
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Updated   
2023.06.14 (Wed)

「連綿」とは。「徳を積む」とは。の続き。

 

こないだ、用事が あって訪ねた人の住まいが団地なんだけど、そこの お宅の お向かいさんが、玄関の前の薄暗いスペースに、小さな水槽を置いて、そのなかで、『アメリカ緑亀(ミシシッピ アカミミ)』とかいう種類と思しき亀を1匹だけ飼っている。

けっこう大きくなっているような亀なので、「陸場」とかいう部分も ない、あの水槽のサイズでは、ちょっと かわいそうじゃないのかなと、いつも思っていた。

その亀は、たいがいは、ほとんど身動きもせずに、じーっとしているところしか見たことが ないのだが、

私は、その亀さんを見るたびに、さぞタイクツだろうなあ、飼い主は、餌だけは与えているようだけど、日光浴や水替え、時々はベランダなどの広い所へ放して、自由に運動させてやってるんだろうかと、少し心配になったりしていたのだが、

こないだは、めずらしく、動きが激しかった。しかし、なんだか もがいているみたい。

ますます心配になって、しばし見つめているうちに、亀さんは、水槽の正面ガラスの端に、顔の半分を押しつけたまま、いつものようにジッとしてしまった。

狭い所から出たいんだろうなあと、後ろ髪を引かれる思いで、仕方なく立ち去ったけれど、

いつになく激しく もがいて もがいて、
そのまま、絶望して固まってしまったみたいな姿だった。

 

 

さて、
日本の場合、国土の狭さとかも関係しているからというよりは、都会、特に『東京』に集中し過ぎているのが第一の原因なんだろうけど、

仮に、地方の地主クラスで、裕福な農家などであるとして、家屋や敷地の面積自体は大きくても、

または、田舎のじゃなくて、都会で豪邸クラスを構えているにしても、

だいたいのところ、ほんもののゴージャスさというものには ほど遠く、精いっぱいの贅沢ぶりを見せつけて いても、こまかいところで、気を利かせているとしても、やっぱり、なんとなく中途半端なんだなぁ。美意識もセンスも。

 

ケタ外れなスケールの豪華さや豊かさは、日本では富裕層に入る層であってさえも、多くの場合、どこかニセモノっぽく安っぽく、見せかけだけの、無理に背伸びした豊かさやショボさが拭いきれない、中途半端。

で、

あるサイトでは、ああいった危険すら伴う荒唐無稽レベルの狭小物件だけでなく、ついには、アメリカあたりの、文字どおりの「マンション」や豪邸といったところも紹介していたので、そっちも見てみて、やっぱり「レベチ」ってことなんだなあと、日本の庶民である私は、思わず、深い溜息が出た。

フランスの、いわゆるアパルトマンにしても、一般人が賃貸で入居するクラスの狭い物件でさえ、日本の それよりは、ずっと広く、室内の何につけても、ほんものの優美さが備わっているように見受ける。

 

とは言え、

アメリカだろうがヨーロッパだろうが、古い絵画に描かれているものを見れば分かるが、昔の農民、庶民の暮らしぶりの、どんなに貧しく、つましかったことか、そういう時代を経てきているのである。

 

まあ、日本は、何ごとも、いまだに、西洋の表面だけを見て、真似事を やってるに過ぎないのが実態だからなあ。

 

じつは、生前の叔母は、かつて、1ヵ月の家賃100万円のマンションに入居していた時期が あります。

まず、バルコニーと言うのか占有テラスと言うのかが非常に広い特長が ある物件だったようだが、

それでも、現代アメリカで1ヵ月の家賃が70万円くらいのマンションほどの豪華さも なかったと思う。

 

んで、

やがて、精神に異常を来した叔母は、そのテラスから、突然、大事にしていた鉢植えなどを次々に階下に投げ落とし、駐車していた住民たちの『ベンツ』など、高級な外車をボコボコにして、警察沙汰になりました。

その後始末に、うちの両親が急いで出向いたおり、叔母を引き取って引っ越させるため準備している最中、異常なほど荷物が多かったせいか(私も、叔母が亡くなったときに、叔母の家の後始末しに行って、疲れはてて倒れそうになった)、高級な物件などに一切の縁がなかった親父は、さすがに疲れてウッカリしたのだろうか、慣れない室内に、洒落たインテリアとして設けられていたガラスの衝立みたいな所に、頭を突っ込んでしまい、あやうく、大ケガするところだったらしい。

 

ゴージャスな住居を見た視聴者の投稿のなかには、

「どれだけの徳を積めば、こんな家に住んで生活できるのか」

みたいなコメントが あって、

わたしゃ、

「をいをい、徳じゃなくてカネを積むんだよ!」

と、思わず苦笑しましたわいwww

 

まっ、母親の腹中にいた胎児のときの、窒息死寸前の酷い状態が記憶なき記憶となっていて、無意識のトラウマにまでなってしまっているらしい私にとって、狭すぎる空間で暮らすのは、息が詰まりそうで苦手だから、いくらビンボボでも、あまりな狭小はムリです。
しかも、叔母に似たのか、やっぱり、荷物も多いのよw本とか、母親や叔母の形見も加わってねww
そろそろ、「終活」に取りかかるべきなのだろう、とは思っているのだが。。。

 

 

かれこれ30年以上前になろうか、

当時、私は、一人暮らしだった叔母が入院することになったというので、その身辺の世話と、留守番を引き受けるために、数ヵ月ほど、叔母宅に滞在したことが あった。

実は、その機会に、できれば、『東京』で転職をと目論んでいたことも あって、それを想定して、ほんとうのところは、子どもの頃の思い出も ある『石神井公園』近辺とか希望してたんだけどさぁ、
当時の叔母が住んでいた地域からも わりと近い『新百合ヶ丘』の新築物件が建設中なのを見かけたときに、周囲に聞いてみたらば、多分、そこはワンルームになる予定で、家賃は、だいたい8万円かららしい、とのことだった。

30年以上前くらいの話ですよ?

東京都心にも通いやすい、新築の物件とは言え、たかがワンルームで10万近くも するのか、、、と思って、たまげました。

いまだったら、10万円を軽く超えるんだろうか。

新百合で これなら、石神井公園あたりなら、もっと ずっと高いわな。

 

私自身が、以前に入居していたマンションは、クローゼットは通常の2倍の広さ、キッチンは独立スペース、洗面台は、いわゆる「シャンプー ドレッサー」、急行停車駅から徒歩5分くらいの距離で、いちおう目抜き通り商店街の なか、という立地の良さも あって、『関西国際空港』にもスムーズに行きやすいせいか、CA(キャビン アテンダント)さんたちが多く入居していたという話を、過去エントリーでも述べたことが あったと思うけど、

それでも、3階の角部屋だった私の部屋の家賃は、6万円前後だったかなあ、もう、かれこれ10年くらい前のことで、ウロ覚えだが。

たかが(と言ったら、住民に失礼だろうけど)『新百合』の、ワンルームで10万近くの家賃。もう一度言うけど、かれこれ30年以上前の話です。

 

 

またまた話は変わって、

先日、やっとこさ、エアコンの そうじを済ませたんだけど。

いままで、ずっと、エアコンの「シロッコ ファン」部分のカビの凄まじさに辟易してきたから、この問題を少しでも軽くしたいと思い、検索してみたら、冷房を使用したあとは、最低30分くらい「送風」にしておくとよい、という記事を幾つか見かけたので、自分なりに考えて、30分というのを最低1時間に延ばして実行し続けてきたものの、今年も やっぱりな結果でしたわ。

それでも、いまのエアコンは、設置してもらって5年目くらいだから、まだ幾分かマシだったものの、踏み台を何回昇り降りしたやら、またぞろ、腰が痛くなった。。。

【続】醜悪な酒宴と美しい汗

 

多くのニュース記事などで見かける内容は、一様に、ほぼ「フィルターそうじ」のことだけを言って、カビのことは殆ど、あるいは全く触れないよね。

うちは、フィルターは、マメに掃除しなくても、そんなに汚れない。

フィルターよりも、問題は、カビ。

シロッコ ファンの前にあるルーバー部分だけでも安全に取り外せたら、ファンのカビ除去がグッと やりやすくなるだろうと思うんだけどもな。。。

この点を、メーカー側は、頑として改善しない!ように見える。

ただ、うちのエアコンの型が、わりと古いということもあるんだろうけど、無理に外して、もしも壊してしまったら、賃貸なんだから、大変なことになる。なので、ほんとうに「できる範囲」のみ。なので、毎回、中途半端でモヤモヤ。。。

で、
いちおう、清掃終了後、まずは送風から開始したら、取り切れなかったカビが飛んでくるわ。あわわemoji

 

 

こないだ、買い物帰りに、停めておいた自転車を引っぱり出そうとしていたら、下校途中らしき、見知らぬ小学2年生くらいの男児が、何やら話しかけてきて、同時に、小ぶりな花を一輪、差し出してきた。

たまたま、道端に転がってたのを拾ったのか、それとも、よその家の庭先から引っこ抜いたのか、わからないけれど、その一輪の花について、いっしょうけんめいに説明しているみたいな感じで、男児が話している内容は、聴障の私には聞き取れなかったし、差し出してくれているのに、首を振って、受け取らなかったけれど、そのかわり、にっこり笑って頷いたら、なおも何か呟くように話しながら、やがて去って行った。

その男の子は、自分の手にしているピンク色の小さな花を、とても綺麗で かわいいと思っているようすだった。

 

 

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