2020.02.03 (Mon)
『鮨代を、「支持率」で払うメディアかな』の続き。
ところで、
これまでは、東浩紀さんという、お名前くらいしか、私は知らなかったんだけども、
先述したヤフゴミんの「ビッグ データで改善」説を、どうにか少しでも調べてみようかと思い、たまたま見かけた、このかたが、
「安倍政権は、個人的に嫌いだが、有権者の多くが支持した結果、選挙で3分の2の議席を得たのなら、自分は、その現実を受け入れる」
といった趣旨のことを述べておられた。
まあ、なんと言いますか、
あまりに平凡というか、現状のシステムでは当然としか言いようのない、ただただ無難でしかないことを おっしゃってるのね。
私なんかは、
「あほが選んだ結果なんか、むざむざ受け入れたくは ない!!」
というのが本音ですからなw
だって、巻き添えになっちゃうじゃんか。
そこを、じゃあ、どうすりゃいい?と悩んでるわけなんですわ。
それと、
東浩紀氏は、「支持できない政党に投票しろというのは逸脱」ということも おっしゃってるが、それどころか、現実には、
どうしても、なにやら「勝ち馬に乗りたい」ってんで、
べつに支持してきたわけでも なんでもないけど、とにかく最後は勝ちそうなほうへ ほうへと次から次にドドッと乗っかっておこうとするんだとさ。
そういう「脊髄反射」的な、習性みたいなことらしい、この国の民衆の大多数は。
「しっかり考えて」とか「支持」以前の問題なのよねえ。
「投票率が高いほど、『自民党』が議席数を伸ばす」という「ビッグ データの予測」のことも、東氏は挙げておられたが、
だったら、投票率は低いままのほうが良い、って言いたいのか?それも また「逸脱」だもんねえ。
ま、投票率が低かろうが、「白票」多数だろうが、いずれでも、自民党は有利だよってことを言いたいだけか?
ただ、ここで挙げておいた東氏の御意見は、何年も前のものらしいので、いまでも同じに考えておられるのかは分からない。
こちらは、このかたの追っかけを する気もヒマもないので、その後のことは分かりません。どうも、興味が持てないのだ。
それと、
(あくまで、この時点での)東氏は、「国民は自民党を圧倒的に支持している」と断定されているが、これは、いずれにせよ、正確でない、あまりに雑過ぎる言いかただと思う。
選挙投票締め切り時刻になるやならぬやでソレッとばかり、当確状況やら、与党議席数の確保ぶりをドンドン流し、そして、
シナリオどおりに決まると、今度は、
「圧勝」だー「大勝」だーと、国民に向けたスリコミ演出を、さっそく開始するのが、各メディアお約束の運びなんだけど、
なまじ、優勢・劣勢情況のことを逐一速報し、それを見て、
「むっ、やっぱり『自・公』与党が勝利か!」と、
そこで、急ぎ判断した一般有権者が、
「じゃあ、ここは敢えて(『維新』を別にした)野党側に、ほんの少しでも多くの議席を得させねば!」
とかって、「戦略的」に考えるかいな?
「勝ち馬に乗りたい」ばかりなんだという有権者のレベルでよ?
東氏も、結局のところ、
野党に投票するか、いっそのこと、投票に行くな、というのが「戦略」たり得る、
また、国民の良識などに期待するな、と喝破された点では、私も、ほぼ同様に考えてきた。
「あほ多数が選んだ結果なんかを受け入れて、巻き添えを喰らいたくは ない」
のだから、その意味では、もう寝ていてくれ!と言いたいくらいなのよ。
低すぎな投票率のほうは、ほぼ実現しかけていると言える、それと共に、
ひどく低い投票率ともなると、さすがに、選挙結果の重みなんぞ、殆ど誰もが認めなくなる可能性は あるが、
「白票」も当然あり得てよしと、社会全体に認知させるほど増大したとしても、こっちのほうは、どうしたって頭打ちの限界が見えてるでしょ。
これで国民全体の「雰囲気」が どう変化しようと、「コア支持層」およびガッチリ結ばっている利害関係だけで勝手に回せるかぎりは、シモジモ一般国民の思いなんぞ、視野にも入れてないという態度を通すだろう。
私は、わりと近い過去エントリーで、「(自民党支持者が主張してやまない)消極的支持では なく、むしろ、消極的不支持なのかも?」と、低すぎる投票率に絡めた考察を述べてある。
「ベター」の値打ちすら ないとき。どうすりゃいいのか。
あたま良いかたがたには、チエなりヒントを示していただきたいもんだ。しょうもない詭弁では なくて。
現状のままだと、根幹からマズイということは明らかになってきてるんだから。
たぶん、フザケ半分の「高みの見物」なんだろうかね、
あのテの「言論商売人」たちってのは。