2016.06.04 (Sat)
『「政府答弁書」を報じる記事で騒ぐウヨw』の続き。
さて、
「アベノミクス」は失敗した、
ということを認めたくない向きが、最近になって頻りに、「途中までは成功していたのだ」云々とブツクサ言い訳がましくというか未練がましく言い募っているようだ。
当初から、
少なくとも一般国民や庶民層にとって、「アベノミクス」なんぞは、ただの掛け声以上のものではないと見透かしていた私だが、
なるほど、ここは百歩譲って、「途中までは成功」という言い分を認めてやるとしよう。
では、
なぜ失敗、いや、百歩譲ったのだから、
「中途半端」のままなのか?
「トリクルダウン」などとは言っていないだの、そもそも「トリクルダウン」を目的にしていない」だの、この期に及んで、得手勝手な連中の言いぐさにも、ぐっと目を瞑ってやるとしよう。
しかし、
一部の者だけが、とことん潤っては いても、「トリクルダウン」が起きない、起きなくて当然だというのであれば、そもそも「アベノミクス」に意味はないはずだし、「アベノミクス」とワザワザ名称を付けることすら無意味であろう。
およそ国家財政の問題というものは、
底辺層を含む庶民層が鍵を握っているに決まっているのだ。
庶民層なかでも底辺層は特にだが、
富裕層のように、さしあたって買いたいものが ないのでは ない。
本当なら、今すぐにでも買いたい、買い替えなければならないものも少なくない。でも、生活必需品でさえも、ぐっとガマンしてる所帯が少なくないはず。
だから、
特に一般家庭を顧客対象とする業界のアキンド連中にも、たちまち連鎖して、商売あがったりになるのは理の当然だ。
古今東西、商売人というものは、ときとして、侮蔑のアイコンにもなりがちだし、政治権力側にとっては、癒着仲間でもあり、ときとして、民衆以上に手を焼きもする。
何度も言うように、
社会還元を心に留めない自己中アキンドは、世のなかを悪くする最大の要因と言って過言ではない。このことは、べつに共産主義者なんかでなくても、世の摂理として分かっていなければアホ。
どこの国でも、底辺層の底上げ含む中間層全体を大事に考えていないと、いずれ衰退する。そんなの、あたりまえじゃないか。
この世のなかは、1パーセントの富裕層の おかげで成り立っているのでは全然、ないのだから。
『バスキアなら』
私は当初から言ってきて、これで もう何度目になるやら分からないが、
経済問題でも少子化問題でも
(人口の問題は、要は構成バランスが とれているかどうかの問題だろう)、ことごとく、鍵は庶民層にある。
こんな、私のような、経済のケの字も学んだことのない者でも、ちと立ち止まって考えただけで、すぐに分かることなのだから、
一流大学を出た専門家、政財界の賢いエリートたちに分からないはずが ないではないか。
ならば、わざとだろうか。
いったい、何を考えているのか。
最初は上手く運んでいた、と主張する者たちは、概ね、失敗の要因を、前回の消費税8%アップに求められると決めつけている。
だが、そうではないだろう。
順序を正して考えてみれば、
消費税増税が「アベノミクス」を失敗させた、または今後も失敗させるのでは なくて、
「アベノミクス」が早々に失敗したから、前回増税が裏目に出たのだし、今回予定していた増税も できなくなったのだ。
アベコベを言い募るのも たいがいにしてもらいたい。
当初、「アベノミクス」は上手く いっていた?
それなのに。
そして、前回の増税分は、いったい何に注ぎ込まれたのか?
分かってないからなのか敢えてなのか安倍政権は、最初から、やることの順序がアベコベだから、失敗したのだ。
優先順位が真逆なんだから、成功するわけが ない。
優先順位を間違えるのは、一般企業でも、無能社員の特徴。
イの一番に、まずは自分たちの懐、
次には公務員たちに、そして企業減税にと、
それらには間髪を容れぬ勢いで、手を打っていった。
その反面では、
一種のポピュリズム、あさはかな大衆への迎合から、底辺層を直撃するような、福祉削減を数回にも わたって実行した。
そうではなく、
まずは底辺層を含んだ庶民層に対して、すみやかに救済策の手を打つことから着手しなければ ならなかったのだ。
それだけでも、こんにち、多かれ少なかれ異なる結果が出ていたのでは ないだろうか。
要するに、
自分の周囲を固めてくれる数メートル範囲しか視野に入れない安倍朕と、
そんな安倍朕が、利用できて(いるうちは)可愛いとて共依存自己チュー取り巻き連中は、
「平和」ではなく、
言うところの「積極、と付けた平和」外交を通して、武器商売で儲けるためにも、いまの憲法が邪魔で しょうがないし、
国の行く末の鍵を握る庶民層国民のことなど、どーこまで行っても、三の次よりも もっと後回しなのだ。
これでは、根本から立ち直るはずが ないし、
やがてのことには、国家全体が危うくなる。
これでいいと信じている安倍政権・自民党支持者およびノーテンキ一般国民たち。
自分は、株で稼げて裕福だ、庶民層ではない、と思っている?者は、
じゃあ何者なのだか、私は知らないけれど、
ましてや、
自分自身が、お世辞にも富裕層ではないのに、
そのうえ、
無理して踊って、株に手を出しスッテンテンになっていても なお、
安倍政権の発する ご託宣を信仰している者の精神状態なんかは、どうにも処置なし。
ギャンブル依存症みたいなもんだろう。
私自身は、祖先は ともかく、こんにちにおいて市井の庶民の一人であると、自分で思っているし、
思想的にも、大いに抵抗を感じるゆえに、自民党と安倍政権の方向性では困る。
自民党支持者層と、いわゆる無党派層とは、割合が ほぼ拮抗しているらしいので、無党派層が、その思考力を深めて、棄権や白票は止めて、再び立ち上がれば、自民党の腐敗政治を断ち切ることは可能なのだ。
これ以上、自民党・安倍政権が続けば続くほど、
与野党を問わずで、後継政権を引き受けるには、非常な勇気が必要になることだろう。
特に、野党各党は、(旧)民主党政権から、安倍ゾンビ政権復活に至る、その間の事態を見ていたら、
そもそも何が原因だろうと、そのとき政権の座に就いている者は、根本的には自民党が過去から山積させた問題の全てを、自分に おっ被せられるであろう覚悟が必要なのは明らかだ。
政権を奪われた悔しさと恨みで、「自己愛性人格障害政党」自民党は、自分たちのシンパ組織を総動員して、
「いまの政権に全責任が ある!自民党は無関係だ!!」
と喚き続けること必定。
国民および在日等の定住者をも含めた殆どの者は、
恐らく、次回の東京オリンピック後の日本は、マジで笑えない岐路に差しかかるであろう覚悟を、今から しておいたほうが いい。
そのころには、
オミコシ安倍朕らは、まんまとトンズラしおおせている計算(嗤)