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とりあえず、ひかりのくに
     
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Updated   
2019.01.06 (Sun)

この年末・年始に:ヒトから猿へ返れ?wの続き。

 

「何見てんのよ!見せ物じゃないわよ!!emoji

だめ息子を撮影されて、歯を剥いて怒る母猿のほうも、この息子の二の舞になったら困るからというつもりでか、少し大きくなり始めた娘に対しては、ことのほか厳しく あたり、ずいぶん早いはずなのに、乳離れを急かす。

 

この娘は、わがままなアニキの とばっちりで、わりを喰わされたあげく、まだ子どものうちに、交通事故で、あっけなく死んでしまったそうな。

 

長男の育てかたに失敗したからとて、他の雌猿に比べると、じゅうぶんに出る乳も敢えて与えてやらず、罪もない娘には、何かと厳しくして、ある日、思いがけず死んでしまった娘を嘆き、いつまでも呼び続ける母猿も また、多くの閲覧者の軽蔑を買い、

「息子とは大差つけて、幼い娘にはネグレクトしてたくせによ」

と批判されていた。

 

 

ところがね、この母猿、なぜか、ボス猿にモテるんだわ。

片目は潰れてるし、けっして、器量良しでもなく、人間で言えば、巨乳というか、まあ、つまりは おでぶちゃんなんだが、

自分の息子に大甘であると同時に、他の猿の子どもも、よく あやしてやったり、毛づくろいしてやったりしてる。本来は、子どもが好きなのね、この愚かな母猿も。

 

こういう面は、自分の子を大事に育てている母猿に共通するのか、他のグループの雌猿のなかにも、似たタイプは いた。

もっとも、そっちの雌猿の場合、くだんのマザコン息子の母親よりは聡明で、自分にベッタリしてくる長女の嫉妬深さと、気立てが良くないのを見抜いていて、あかんぼの妹にチョッカイ出すたびに、姉娘を厳しく怒っていた。

 

仲間たちに穏やかに接し、怒っている若い雌猿には、すみやかに謝り、なだめるのだが、

基本的に、いつも子どもを抱きしめ、こまやかに見守りながら、慎ましく座っている。

それが、
どこからか、若い雄猿が闖入すると、仲間に加勢を呼びかけつつ、自分は赤子を抱えたまま、勇ましく撃退に向かう。

あっぱれですなあ。そこいらの人間の雌よりもアッパレである。

 

 

ところが、
ある日のこと、体調を崩したのか、しかたなく、気立ての悪い長女に、妹の子守を させつつ、気分の悪さを堪えているようだったが、何が原因になったのやら、片足が壊死したようになって、そのまま、姿を隠した。

 

ついには、
撮影隊メンバーが探しに赴いた遠い森の片隅で、すでに、土に還り始めた死骸を発見したようだったが、

あわれ、まだ乳飲み子のうちに取り残された妹は、よからぬ たくらみを秘めているような、見るからに冷酷そうな顔を した長女の腕のなか。

以後、

若過ぎて、子育てなんて到底ムリなうえ、母親を めぐって、かねて嫉妬に満ちた長女に、案の定、さんざん虐待され、行方不明となってしまった母の乳も飲むことが叶わなくなったので、地面に落ちているものに必死で腕を伸ばし、拾って食べようとしても、見かねた人間が何か与えようとしても、意地悪い姉が、ことごとく、邪魔を する。

 

レスキュー隊が救出したとき、すでに遅し。

飢餓状態が極まってしまっているから、栄養摂取も進まず、皮肉にも、母親と同じく、足を痛めつけられたまま、回復しきれずに、ほどなく死んでしまった。

 

 

そりゃあ、行き届いた世話を してくれた情愛深い母親ならでは、いつまでもベッタリつきまとい、未練がましく、どんなに大きくなっていても、かつて自分のものだった乳を独占している、下の きょうだいを憎む、嫉妬深い長男や長女。人間世界でも ありがちよねw

 

 

うちの犬を見てても思ったように、野性や動物の世界では、子どもを可愛がる母性豊かな熟女のほうが、オスのウケが断然、良いようだw

人間の価値観とは違うと言うか、特に日本の社会とは真逆なのかもね。

 

「マチュア」よりも、どこかは青いまま、どこかは黄色いまま、脚は棒切れの如くして、首筋は鶏ガラみたいに痩せぎすの「オコチャマ」が大好き、

そして、自分の子どもよりも、他人の産んだ、大きな子どもである「おこちゃま男」を最優先にしてくれる雌女(メスジョ)が大好きw
なぜって、

どうしようもなくアホでバカで、何につけても、心身ともに さえないオスで あるにも かかわらず、全面的に受容してくれる。
こういう雌女こそは、俺にとって最高の母性の持ち主だからだ!!w

 

「他の男とのあいだに産んだ子どもを殺せ」。

猿でも やらんみたいだよ?自分以外の男の子どもは殺すなんて、少なくとも、私が閲覧したマカク猿たちの社会では。

 

親と はぐれて、泣きながら呼び続けるマザコン猿を、ずっと傍について見守ってやったりする。

「グルーミング」も、小さい若い猿が、おずおずと求めると、時間を かけて丁寧に、虫取りを してやり、つきあってやる。

 

そうかぁ、「ボス」や「ボス」候補になるには、ガタイが大きくて、ケンカが強いという条件だけじゃダメなんだ。

人望ならぬ「猿望」も確保しないとならないんだなあと理解した。

見習うべきよね、人間社会のほうがw

 

強くなくては、生きていけない。優しくなくては、生きていく資格が ないって、チャンドラーは言ったもんだ。

 

けれど、猿の世界でも、優しく、良心的で、ものが分かってる賢さ、誠実さを備えている者が、あっけなく死んでしまい、

素直で無垢な者ほど、虐待や苛め殺されたりして、

結局は、

嫉妬深く、おそろしく執念深く、拒まれても拒まれても徹底的に自己利益を求め続けた者が生き残ってるのは、あのマザコン息子や、妹殺しの姉が証明してる。

 

 

人相ならぬ猿相だってあるみたい。

冷酷な姉猿は、冷酷な顔つきだったし、

マザコンあほ息子は、アホまる出しの顔してたw

 

閲覧者のコメント欄には、

「妹殺しに餌やるな!」

「バチが当たることを祈る」とか、

「マザコンのヘンタイ息子は、とっとと追い出せ!」

「このバカ親子!」

「周囲を見張ってるつもりのボスの父親の眼は、UFOでも探してるんだろう。結局、何も見ていないのだ」

と、人間たちの揶揄と怒りの声が並ぶ。

 

「あの姉猿も、まだ子どもだし、ストレスが溜まったのでは」とか

「食べ物を譲らないのは、それが、猿社会の文化なんだから」等と擁護する人も混じっているが、

ほとんどは、非人道的で、けしからん猿に対する非難轟々()

 

 

人の子らに臨むところは、また獣にも臨む。…皆、一つの呼吸に よれり。…人は、獣に まさるところなし。みな空なり」(『コへレトの ことば』)

 

いやいや、より劣るのかもよー?

それよか、せっかく、辛うじて「まさる」ところを やめれ、とワザワザ、生きるか死ぬかの「ヒリヒリ」するよな暗黒のディストピア、ヒャッホウ社会に戻すべきだー!と主張する愚物とか、くだらん「先祖返り」を煽ってコメント連投する、ネットのなかでしか大きく出れないバカは(←すでに指摘してきたように、私が『カルト連』と名付けている、あの連中の誰かですわ、こんなバカな投稿しまくるヒマなのは)

ドンパチやってる国の一兵卒にでも、さっさと志願して来いよw

まあ、ろくな体力もないヘナチョコ男じゃ、雇ってすら もらえんけど。口先だけ勇ましいのはね()

自衛隊に、この類のアホが入られたら困るんで。いや、もう入ってる者も実際には いるんだろうけどさ、増殖したら、ますます困るから。

 

 

ということで、

当シリーズ エントリー冒頭にて、インターネットに対する不審や不信を、いまだ解消できていないことを述べたけれども、

インターネットにおいては、常に、選択眼と主体性を根底から問われていることを大前提としなければ ならないことを念頭に、

問題は、この能力が乏しい者には、まさに危ない玩具で あり続けていること、

ましてや、悪意ある者にとっては、堂々と利用できる凶器で あり続けている。

 

従来の「パターナリズム」的な情報メディアでは限界が あることに気づかせ、幅広く、深く、情報に接することが可能となったのは、インターネットの最大の長所だ。少なくとも私個人にとっては、メール以外では、そういう点が、有用なところ。

ただし、他は、相変わらず、問題だらけのまま拡大していってる。

しかも、
いまや、従来の大手メディアまでが、ネット上で跋扈している、胡散臭い連中、魑魅魍魎の後追いをし始め、愚かな真似を するようになった。

 

現状、
政治でもメディア業でも、どういう層に支持してもらいたいのか、それによって、大きく左右されている。

とにかく当選したい、とにかく支持してもらいたい、とにかく儲けたい、
とにかく生き残らねば ならぬ。。。

 

理念も理想も そっちのけになるの、あたりまえだ。

これを多少なりとも解決に向けていくには、「層」の質を変化させていくしかない。

やっぱり、教育だ。

でも、その教育の なかみが問われている。

 

 

ま、そんなわけで、検索していたら、たまたま遭遇し、このところハマっていた動画の おかげで、子猿は まだしも、お猿さん全般、なんとなく、好きになれないでいた私だったのに、その印象を大きく変えることが できた。

そして、これまで接してきた他の動物たちと同じく、学ばせてもらうことが できた。

なまじっか、おえらいセンセイがたよりも、よっぽど、深いところを教えてくれる。

とても有意義な、精神的収穫だった。

 

生き残りの厳しさゆえに酷薄、
それと同時に持ち合わせている、人間以上の優しさ。大らかさ、繊細さ。

特に、猿という種類のものは、知られているとおり、最も、われわれヒト族に近いだけあってか、そういう社会のルール、マナー、家族や仲間との関係の ありかた、人間に おける恋愛や、親子・兄弟姉妹関係の原型というべきものを見い出せた。

 

 

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