2019.01.06 (Sun)
『この年末・年始に:なんてステキな お猿の世界w』の続き。
ボス猿ともなれた雄は、群を抜いて大柄だけど、雌猿どうしのなかにも、それなりのランクとか階級的なものは あるらしい。
でも、それに直接の関係は なくて、「女王」格と見做されてる雌(たしかに、ひときわ、プライド高いし、気が強いw)でさえも、ひどく痩せて、お乳ペッチャンコだったりする。可愛い娘に与える乳も出ず、ひらきなおって、育児放棄状態になってしまってたり。
で、その娘は、他の子猿に授乳中の母親たちに向かって、「あたしにも、お乳を分けてほしいの」と、幼いながら、ある象徴的な口つきで訴える。
その「口つき」というのは、われわれ人間にも思い当たる風景が、猿たちの「グルーミング」という実用を兼ねたコミュニケーションだが、
それを するときの一連の動作に伴い必然的にやる、あの、もぐもぐとした口つき、それが、親愛表現や友好的態度の象徴となっており、猿たちにとって、あいさつ代わりにもなっているようなのだ。
その口つきでもって、「女王」格の猿の子は、よその母猿に対して、お乳を分けてもらえまいかと、みずから尋ねまわってたわけ。
でも、どうやらタブーなのね、猿の世界での「もらい乳」というのは。
なので、母猿たちは、かわいそうに思いながらも、それだけはダメなのよと、これも象徴的な しぐさをもって教え示すのだが、
なんとなく、この、ひもじい思いを訴える子猿に対しては、乳を分け与えること自体は拒否するものの、形式的に、いちおうダメなんだからねえ、という、どこか柔らかい示し方を する。
手を噛んだりしていても、実際には、それほど痛くも してないように見えたのだが、やはり、「女王」格の猿の娘であり、しかも、気の毒な状況にあるという慮りが あるようだった。
他の、言わば「平民」クラスの猿の子どもや、せっぱ詰まるほど餓えてもいないのに、単なるワガママの場合には、もっと厳しく、牙を剥いて拒絶していたから。
そういう、せっぱ詰まった猿たちの場合は、ときに、レスキュー関係の人たちが応急手当を施したあと、『アンコール トム』に戻さず、別の所、たとえば、公園型の動物園とでも言うか、一般の日本人にとっては、ちょっと想像できないかもしれないくらいの広大な、もとは森林のなかだったのであろう施設内で、健康回復さえ達したあとには、ほぼ自由に動き回れる状態にして、開放的に飼育しているということだった。
『アンコール トム』周辺で、生存にかかわる事態の猿(多くは子猿であるが)を連れ出せたなら、とりあえずの応急処置等を施してから、獣医など関係者らの判断の結果、上記のような場所に移された猿たちは、以後、食べ物の心配なく、安全が確保されていることを徐々に理解したとたん、人相ならぬ猿相までも、穏やかに変化するのね。テキメンだ。
そうして、仲間たちと、命を賭して争う必要もなくなり、子どもを見殺しにすることもなく、仲良く暮らしてる。
『アンコール トム』に住み着いてる猿たちも、餌の確保は、親子間ですら容赦なく、しかも、交通事故、その他、「猿も木から落ちる」そのまんまのアクシデントで大ケガするし、死とスレスレの様々なトラブルは日常茶飯事であり、過酷な生活では あるのだが、でもね、
そんななかでも、幼い者に対し、基本的には、皆で可愛がる対象と認識しているようで、
親に連れられて遊びに来た人間の幼児に対してさえも、熱心に あやしてやってるんだから、驚いた。
成獣の猿よりも、ずっと大きいんだよ、人間の幼児のほうが(笑)
でも、抱きかかえて遊んでやろうとする。分かるんだね、これは人間だけど、まだ幼い子だってことが。
もっとも、人間の子ども側は、お猿さんが あやしてくれるのを、なんだか迷惑そうに厭がってたけど(苦笑)
まだ、木登りが じゅうぶんに できない子猿が、高い所に取り残されて、ギャン泣きしてると、少し年上の子猿が、必死に抱き上げて、降ろしてやったりするのね。
ふだんは、思いっきり、取っ組み合いを してるんだけど。
また、人間ならぬ猿の世界で、「乳離れ」が、あんなにも大変だというのが、最も驚いたこと。
あの ちっこい子猿が、もの凄い食欲と、もの凄い瞬発力と握力で、母猿に しがみつき、育児疲れの母親に、邪険に振りはらわれても振りはらわれても、磁石みたいに、母猿に飛びついて密着してる。
で、母猿も、根負けして、ヘトヘトになりながら、結局は受け入れてやったり。母系社会なのね。
私ら娘の離乳について、うちの母親が笑って指摘してた話。
もちろん、いちおうにせよ(?)ヒト族の親子ですが(笑)
父親違いの姉の場合、やっぱり大泣きして激しく抵抗したそうなんだけど、母親が、誰かのアドバイスで、乳房に「へのへのモヘジ」の顔を描いておき、姉が吸いつくたびに、「痛いよ痛いよ」とやったら、しばらくは困惑の表情を していたが、ほどなくして、乳離れしてくれたという。
この姉は、幼稚園に入園するにも、大泣きして、母や先生を困らせたそうだが、1週間も過ぎると、嘘だったかのように、けろっと機嫌良く通園するようになったという。
さて私の場合。
味を占めて、例の「へのへのモヘジ」作戦を とった母親、大げさに「痛いよ痛いよ」も再び演じたが、そのときは、いちおう、口を離すものの、昼寝で添い寝しつつウトウトしている隙に、ふと見ると、
母親の着衣の前を はだけさせ、乳房を取り出して、勝手に吸いついてたそうな(苦笑)
そのうちに、「痛いよ痛いよ」を始めると、それならと言わんばかり、6ヵ月で歩き始めた足で、よちよちとタオルを取って来て差し出すようになったという(爆)。「そのヘンな顔を拭いちゃえば?」と言いたかったのかなw私って、すべて お見通しだったのね、あかんぼのうちからww
ボスの父猿は基本的に、子育てのことは全て母猿まかせなんだけど、
目の前で、子猿どうしがケンカして、いつまでも激しく くんず ほぐれつしてるのを見ると、「やかましい!!静かに仲良くしろ!」と言わんばかりに押さえつけたりする。
自分は、他のグループのボスと死闘を繰り広げるくせにね(笑)
じつは、このことに最も驚いたのだが、
猿の社会にも、どうやら「知能障碍」とか「発達障碍」といったものが あるのかなあと思ったのは、母親ベッタリ、まさに「マザコン」の、ある息子猿。
これが、大きな ずうたいになっても、いつまーでも乳を欲しがり、しつこ~く甘え泣きしてると、うんざりした表情ながらも、「とうちゃんの食べ残しでも食っとれ」とボス猿である父親が促したり、
自分の傍で、「かあしゃんが乳を くれない!!」と大泣きして訴えるマザコン息子が、またぞろ母親のほうへ走って行こうとすると、シッポを掴んで引き止めようとしたり、
しまいには、他の子猿とケンカしている息子を激しく怒ったひょうしに、母猿が心配して近寄って来たら、「だいたい、おまえの教育が悪い!!」と言わんばかり、母猿を引きずりまわしたりしてたw
やっぱり、どこか、従来の人間の世界との共通点が濃厚なんだなと感じた。ヒトと猿は、もともとの先祖が ほぼ同じという説に頷けますわ。
このマザコン息子、多くの閲覧者に顰蹙を買っていてwコメントで、「アブノーマル」とまで罵られてたww
なるほど、ここまで、母子の密着度が高いと、男の子の場合は、成獣になったら、よそのグループに入るなりして、さっさと出て行ってもらわんとマズイわな。
人間の場合でも、幼いうちは、男の子のほうが、女の子に比べて多少、甘えんぼ度が高いなとは思ってたけど。
とにかく、あのシツコさには驚いた。
とっくに乳離れしているはずなのに、他の同年齢の子猿たちよりも二回りくらい大きくて、と言うか、ぶくぶくに肥えてるのに、隙あらば、コソコソと、かあしゃんの胸に手を伸ばし、なおも、乳に ありつこうと、虎視眈々。
片目が潰れてる かあしゃんに、「おまえは、、、」と、キッと睨まれて拒絶されるたび、大げさに全身を激しく震わせ、のけぞり、おっぱいー!おっぱいー!!と大声で泣きわめくw
母猿は、なさけなさそうに、うなだれるww
ついには、他の母猿の乳房にまで吸いつきに行き、
「ん?ぎゃーっ!!なにやってんのよ、あんた!」
と、どつかれてた(爆)
それで、いつも、自分より小さい子、それも、母親の乳を飲んでる最中の子猿を苛めに行くのよねw
無理やり引き離すは、引っ掻くは。
「おまえはイイよなあ、かあしゃんの乳が飲めてよぉ」
って言わんばかりww
そして、めげずに、またも母親に にじり寄っては、母親にも どつかれ、
当然、他の猿たちからも呆れられ、嫌われ、
特に、先述した、痩せて乳房ペッチャンコで、育児放棄を余儀なくされた「女王」格の猿からは、親子そろって軽蔑されてw
息子のほうが、何かの ひょうしに、たまたま、ちょっと触ってしまっただけで、「なんなの?!」と怒られて、オシッコちびってたよ、かわいそうに(笑)
実際、母親のほうも、いいかげん疲れ果て、「どうして、うちの息子は、、、」と思い悩んでるのが、閲覧してる人間にも伝わってくるんだけどwやっぱり、完全には突き放しきれないでいるのね。
「バカな子ほど可愛いもんだ」って、人間の社会でも言うけどねえ(笑)
「あんた、息子を甘やかし過ぎ!!」
マザコン息子が、根負けして受け入れた母親の おっぱいに むしゃぶりつき、
「えへへ」と、さもウットリしてるツラを見ていると、私も、だんだん腹が立ってきてさw
このように、腹たててる閲覧者のコメントがズラリ並んでるよww
しつけと教育に失敗した猿のダメ親子に、人間どもが怒り心頭の図www
そのせいか、次の子が生まれたなら、さすがのバカ息子も乳離れさせられるんじゃないかと、「ボス」である亭主と、下の子づくりに励み、今度は妹が生まれたんだけども、
案の定、乳を独占してる妹を、マザコンのアニキが嫉妬し、イジメまくる。
このマザコン息子は、コメントしてる人たちが言うように、知能や精神に問題が あるのではという見解に頷ける。
猿社会での基本的な生活の知恵とマナーを兼ねている「グルーミング」すら、他の猿なら、もっと幼いうちに、おとなたちを見習いながら、積極的に練習しながら身に付けるものを、この異様に甘えた息子は、いつまで経っても できないまま。
ちょっと、やってみようとするような そぶりは、たまに見せるが、結局できないようだ。
どうやったら いいのかさえ、わからないみたいに見える。
グルーミングは、自分が、やってもらうほう専門。
ひたすら、ただ食べるだけ。
食べ物の皮を剥くのは、上手に できるのに。
あとは、かあしゃんの周囲をウロついて、隙あらば、にじり寄っていくw
だけど、
観光客たちに対して物怖じせず、と言うよりも、なれなれしく寄って行って ねだったり、おどけたりするので、人気は なかなか高いみたいよ(笑)
そんな彼を嫌っているオマエら、ねたんでるんだろwとコメントしてる人も いる。
「母親のオッパイに執念を燃やす息子w」
「おっさん顔の女王に叱責されるダメ親子w」
【続く】