2019.01.20 (Sun)
耳は障碍、眼は傷めてる、皮膚は弱い、もともと、嗅覚も鈍いとか、ま、要するに、いわゆる「五官」の ほぼ全てが、人並みじゃないと言えるかもしれない私w
子ども時分から、母親が不在だったり外出の多い人で、晩御飯用の米を焚いておくように言いつかることも たびたびだったので、言われたとおりに洗い、頃合を見計らって、火にかける(炊飯器を買い替えずに、ガスで炊いてたから)。そこまでは普通なんだけど、
ところが、
母親が帰宅し、玄関の戸を開くなり、大声を張りあげる。
「焦げ臭いでっ!!」
あ、また やっちゃった。。。
そして、必ずのように言われる。
「おまえは、こんだけ焦げ臭いのに、わからんのか!?」
と。
怒ってるというよりも、まじで呆れている母親。
母親のほうは、これまた異常なくらいに、嗅覚も聴覚も鋭い。
眼は弱点だったけど、五官に関しては、それだけ。
料理が得意だっただけに、味覚も鋭かった、というよりも、食い意地が張っていたw
いやあ、言われてみれば、そして、自室の戸を開けられてみれば、なるほど、家じゅう充満し始めている、ご飯が焦げている臭いに、さすがの私も気づく。
私は、何か他のことに集中していると特に、気づきにくいんですわ。
こう、ひたすら没頭してしまうのは、聴障者の特徴的一面でもあるらしいのだがね。
そういう状態のとき以外は、これは、小学校の1年生で、担任に指摘されたが、注意散漫であると。
もしくは、親父に言われたところの「昼行燈」の如くに、ぼーーーっとしている。
ぼーーー ⇔ 注意散漫 ⇔ 没頭 ⇔ ぼーーー ⇔ 注意散漫 ⇔ 没頭
こんな感じのサイクルだw
ところがね。
この、すばらしく鈍い嗅覚で、フシギなことが起きたこともある。
ちなみに、
カゼを ひいたら、鼻が鈍く、っていうのは よく聞く現象だけど、
私の場合は、カゼを ひくと、なぜか、逆に敏感になるw
まず、水道の水。
てきめんに、カルキ臭さが鼻につくようになる。
それによって、あ、カゼひいたな、と分かるくらい。
さて、旧のブログでは詳しく書いたことが あるんだけど、
以下に、そのフシギなエピソードを少々挙げてみよう。
実家で生活していた頃は、裏が、一軒だけ残ってた農家の田圃、
隣の おっさんが、家庭菜園や園芸に凝ってて、桃の木やら葡萄棚とか、所狭しと拵えてあって、そのせいか、ナメクジやら特大サイズの蜘蛛が、うちのなかにも たくさん這い回ったりして、すごく迷惑した。
うちの父親は、千葉の田舎育ちだし、大阪の街なか育ちの母も含めて、親らは、わりと平気なんだけど、ナメクジは厭だ、と顔を顰めていた。
私は、ナメクジなんか、ずっとマシだわと思えるくらい、あの特大の蜘蛛が怖ろしくて怖ろしくて、実家を離れた理由の一つが、これだった。
こうして、文字で書き記すだけでもゾッと厭な気分になるくらいだ。
でも、あれは、いわゆる「益虫」扱いされている面もあって、性質自体は、いたって おとなしいんだけどね。。。
なんせ、姿が悪すぎだ!w
おとなしいからこそ、ああいう姿なのかな?
性質だけなら、ちっこいハエ取りグモのほうが、よっぽど、気が強いもんねww
ちなみに、むかしの実家に居ついていたハエ取りグモくんは、洗面所の大きな鏡に向かって、「威嚇のポーズ」を とっては、悦に入るのがシュミだったww
それで、
チミ チミ、なにやってんの?と笑いながらチョッカイ出すと、
あっ侮辱したなあ!とばかりに、怒っているのが、その眼で分かるもん(笑)
人間でも言えそうだよね。
大柄な人が、見かけによらず、ぬぼ~と おとなしくて、
小柄な人のほうが、負けん気つよくて、攻撃的だったり(笑)
それは さて置き、
あるとき、夜遅く、おふろに入り、浴室を出て、自室へ戻る途中、台所を経由するんだけど、勝手口の近くを通りかかったら、何か臭いが する。
今までに経験したことのない臭い。。。
なまぐさい臭いだ。
んー?と思いつつ、そっちへ視線を向けると、一瞬、細長い尻尾が見えて、たちまち消えた。
小さな蛇の後ろ姿だった。
じつは、これ以前の数日前から、時々、何か なまぐさいなあ?と感じていたのだが、気のせいかなと、親にも言わないままだった。
思いがけず、その正体が知れたわけだが、もう夜中だし、いちおう、姿は消えたし、あしたにしようと、ひとまずは就寝した。
で、翌日。
ふだん、庭仕事を している最中、枯葉や芝のあいだに、白い色のテープの切れ端なんかを目にしたとたん、
「ぎゃああああー!!!」
と、
ご近所もビックリの、「絹も裂けない」オッサンの凄まじき悲鳴を あげる親父。
そう、田舎育ちのわりに、蛇だけはダメなんだ。
案の定で、昨夜、私が見た光景を告げると、ビビリまくり。
蹌踉として、出社していった。
そりゃ、私だって、苦手だよ。
田舎育ちじゃないし、そもそも、虫も爬虫類も、大の苦手。
エビやカニも食べられないくらい、グロテスクと感じてしまうんだもの。
それから、また数日。
あの小蛇は、もう、どこかへ出て行ったのかなと思っていたら、
帰宅した私は、以前から台所に据えてあった『ごきぶりホイホイ』に、頭と尾っぽの先だけが、それぞれ貼り付き、胴体部分は『ホイホイ』の外側を囲んだ状態のまま、身動きできずにいるところを見つけてしまった。
よく思い返すと、
『ホイホイ』の片方の入り口に、頭と尻尾どっちも貼り付いてたかも。
なので、
1ヵ所の入り口から、胴体部分がU形にハミ出ていたという かたちだったかも。
とにかく、生きてるのやら死んでるのやら、全く動かない。
あいにく、家族は出払っていて、家には私一人だけ。
どうしたものか、、、と困っているところへ、以前、隣家に住んでいた人の引っ越し先へ遊びに行っていた母親から電話。
さっそく、かくかくしかじかと事情を話し、そんなわけだから、なるべく早く帰宅してほしいと言うと、
そんなの、見たくないわぁ♪おかあさんだって怖いわぁ~♪
と、なんだか、似合わぬ ぶりっこ声を出して、てい良く、帰宅を拒む。
じゃあ どうすんのよ!と言うと、
(反対側の)隣りの おっちゃんに頼め、と のたまう。
隣り、ってのは、くだんの、家庭菜園や園芸に凝ってる おっちゃんとこね。
この おっちゃんが庭仕事してたら、時々、上からドサッと、ぶっとい「みーさん」が落っこちてくるんだって、と、うちの親らが笑っていたが、
少なくとも、親父は、笑ってる場合じゃなかった。
そう、この小蛇の出現した原因は、たぶん、隣が拵えてある葡萄棚だろう、と。
しかたないから、頼みましたよ。たまたま、おっちゃんが庭仕事してるのが見えたから、かくかくしかじかと。
もうね、再び繰り返して、この経緯を書くのも業腹なんですわ。
だから、ごく掻い摘んで言うけど、
やれ、
「○○ちゃん、蛇くらい始末できないと、嫁に行けんぞ」
とか。なんの関係が あるん?それって、と言いたいくらい、くだらん説教たれまくられてさ。
原因つくって、こうして隣家に迷惑かけまくってるアンタみたいなド田舎の育ちとはワケが違うんですわ、こちとら。
わたしゃ、大阪でなければ東京の高級住宅街以外は、ほとんど知らない都会っ子の(当時の)現代っ子でございますので。
しかもだ。
やおら、大きなハサミを持って来なさい、と命令してきた。
は?と思ったら、
『ホイホイ』を囲んでOの字形に固まっちゃった、かわいそうな小蛇ちゃんの胴体をブツ切りにする算段らしい(呆)
それだけは、と思いとどまらせて、
要は、『ホイホイ』ごと、外に出してくれたら いいんですわぁ、
と、必死こいて頼んで、やっとこさ、一件落着。
…どういう神経と思考回路なんだろうか。
頭と尾っぽの先だけが貼り付いてる。で、『ホイホイ』の外に出てる胴を切断して、何になる?無意味だろが。
あたま悪いというか、思考がズレてんだろうなあ。。。
あるいは、イヤガラセのつもりで、ハサミ持ってこいと言ったんだろうか。たぶん、それに違いないが、
まあ、手間のかかることだよ。
ホイホイごと、外に出す、たった これだけの頼みに、さんざ、勿体つけて、恩着せがましく。
ハッキリ言いますが、私は、こういう手合いも、きらいなタイプ。
冒頭に述べたように、「五官」というものを はじめとして、われながら甚だ鈍いにも かかわらず、私には、他にも幾つか、普段の自分からは、とうてい想像もできなかった奇妙な出来事の経験が ある。
続くエントリーでも、一例を記してみよう。
【続く】