2016.05.05 (Thu)
の続き。
いまでは時おり思う。
こう言っちゃなんだけど、
脳に異常が あったせいなのか、
あの母親は、誰も、幸せにできるどころか、
良かれと思って招いた不幸のタネによって、
自分の血と繋がっている者たちには勿論のこと、
あかの他人のためにという大義名分で、
本心では必要とされたくて餓えていた自分の良いところを見せつけたいばかりに必死で踏ん張り、
命を縮めるほどガンバった、そういう生きざまだったものの、
形式的・表面的には ともかく、
がんばってもガンバっても結局のところ、誰も幸せには できなかった。
ああ、親父だけは別だったかなw
あの男、分に過ぎるほどトクしたはずだものww
私に言わせれば、
双方とも、最初の結婚相手を どんなに厭になったとしても、
自分の分というものを わきまえ、諦めて、
おのれ一個のエゴを抑え、犠牲的精神をもって我慢しておれば、
少なくとも母方の姉だけは、それなりに穏やかな人生を過ごさせてやれたかもしれない。
でも、
結局は、どこかの段階で爆発したのだろう。
すでに、あの親たち自身、自分たちの親に対する被害意識で、はち切れそうなほど膨れあがっていたのだから。
子どもに、自分の つごうを押しつけておいて、
本音では一番可愛い自分、
可哀そうで たまらなかった自分の思いどおりに しおおせたのだから、
なんだかんだ言ってた当人たちは、ダブル不倫を貫けて、気が済んだろう。
そんなことは絶対に なかったと、子らのため、とりわけ、おまえのためだったのだと、相変わらずエエカッコして、子のほうを悪く言い募り、貶めてまでも申し開きするようなら、さすがの私も、いまでは決して、容赦なく糾弾すると思うけど。
ま、そもそも、私が生まれなかったら、あるいは、あの14歳の頃までにサッサと死んでしまっていたなら、
父のほうの連中の子ら、つまり、義理の姪や甥も含めた、誰一人として、生まれてくるはずも なかった。
酒乱で、だらしのない親父の後半生は、手のつけようもなく荒れに荒れすさみ、
最初の相手とのあいだに もうけた子らが成人するにつれ、おのおのが抱えた恨みと確執は深まり、それによって、どんな悲惨な、血生臭いことになったやら。
警察沙汰、新聞沙汰にもなったことだろう。
もっとも、親父を含めた あの連中の人生が どうなっていたとしても、
もともと生まれる筋合いすら なかったのに、すべての悲劇を せき止めた私にとって、どうでもいいことだし、
一応は、終わったこと。少なくとも、ヒトの目に見える範囲では。
脳や精神面の異常性は、一見しただけでは、それと全く気づかない場合も、現実に多々あるだろうけれど、
トシを重ねるにしたがい、内面が、外にも滲み出てくる、
その傾向は、どこかしらで濃くなっていくということは、たしかに言えてる面も あると思う。