忍者ブログ
とりあえず、ひかりのくに
     
<< | 2025年07月 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 | >>
[1007]  [1006]  [1005]  [1004]  [1003]  [1002]  [1001]  [1000]  [999]  [998]  [997
Updated   
2017.01.15 (Sun)

アメリカ次期大統領トランプさんの経済策方針について、ある専門家が述べている分析記事もササッと読んでみたけれど、

そのなかの一つに、なんだか、根本的に読み間違えているので なかろうかと、少しく違和感を感じたものも あった。

私が、どちらかと言うと好感を持って、時々読み継いできたサイトの掲載記事でもあることだし、敢えて、その学者さんの名を、ここで明記しないが、そのセンセイは、トランプ氏の主張ならびに、このひとを選んだアメリカ国民の妥当性ありということと、トランプ氏によって、新たな時代が幕を開けるのだとして、高く評価しているという。おそらく、皮肉も混じっているとは思うが。

 

もちろん、私は門外漢なんてもんじゃないほど疎いのであるから、私のほうが大いに間違えているかもしれないのは先刻承知だが、
これまで、いわゆる識者や専門家、錚々たる学者センセイたちの言ってた あらゆることが、私よりも的外れだったという現実を知った以上は、ちょっとだけ自信を持ってみてもいいのかもしれない。というわけで、
いまのところ、私が感じていることを、上手には言えないけれど、素直に言ってしまうと、

トランプ氏は、言わば「新たなる『新自由主義』」を始めようとしているだけにも見えるのだ。

あるいは、ことばを替えて言うと、
「内向き(縮小した?)なんちゃって『保護主義』コスチュームに衣替えしてみただけの『新自由主義』と言おうか。

 

つまり、本質は、やっぱり「新自由主義」のうちに過ぎないのでは?ということ。こういう言い方で正確なのかどうかは、よく分からないが、

だって、

アメリカが そう来るならと、各国も、それぞれに自国ファーストのシノギを削り合うとか、

逆に、アメリカにトコトン追従することで生き残りを図っていく
(日本は、その可能性が最も高いだろうねw)
となると、

やっぱり、これは これで「弱肉強食」の構図に ほかならないでしょ?

 

いまや、不自由になった巨人だからこそ「弱肉強食」を大っぴらに目指すことになったに過ぎないと。

 

「アメリカ ファースト」という新鮮な?スローガンにしても、これを通すためには、
あのフシギな髪と人さし指をブンブン振り回して、めいっぱい、
なりふり構わず、言いたいほうだいの やりたいほうだいになりそうなことは、すでに大統領就任前から大々的あらわになってる。

 

 

トランプさんてひとは、ずっと前の当ブログ エントリーでも指摘しておいたように、

彼自身が、「なりあがり」層であると同時に、ごく少数の富裕層に属する一人でもあって、

おせじにも、プア層や庶民らの味方であるはずが ないでしょう。

その点では、
「反トランプ」を称する「エスタブリッシュ」層や「1パーセント」のナンチャラ連中と、たいして変わらないだろうわけで、
ただ、
理念や思想の置きどころや「知性がジャマして」といった面での高低差異しかないのかもしれない。

 

 

撤廃!と息巻いて、とうとう決定したらしい「オバマ ケア」についても、
どこのサイトの記事だったか、専門筋の人が述べていたには、じつは、「オバマ ケア」の廃止は、保険会社にとっても つごうが悪く、少なくとも、廃止不可能になっている範囲が存在していて、

そこについては、トランプ氏は、いかにも、自分が刷新し直したかの如く見せかけて、自分の名の付いた看板を掛け替えるような小細工を するつもりでいるらしいと。

 

まあ、私には、向こうの制度は ややこしくて、よくは分からない。

ただ、アメリカ人と結婚している知人が言ってたけど、その人は、ダンナさんが、ワシントンの省庁勤めの役人だから、かなり裕福な家庭であるが、ひとたび、病院に行く必要が生じたら、どの保険を使うかの自己判断が、毎回、けっこう悩ましいことのようだ。

 

ある日本人で、芸能界関係の人だったと思うが、アメリカで交通事故に巻き込まれたか何かで、向こうの医療制度の過酷なことに仰天し、慌てて、日本に帰国した、と言っていたことも憶えている。

 

ただ、これは、日本人の多くが、考察からスッコ抜けているようだが、

アメリカは、そもそもの起こりに、キリスト教精神が ある。

プロテスタンティズム」というものが、資本主義と密接に関係していて、その柱を なしているのだという。ウェーバーだっけ?この程度は、辞書に載ってるわな。

そして、

日本と大いに違うのが、やはり、ボランティア活動が盛んだということで、行政上の支えが薄くても、民間が機能している、ということらしい。だから、辛うじて、もっているのだと。

 

一般的日本人に、こういう精神は、まだ希薄だと思うし、イメージしている「資本主義」についても あさはかで、大いにカン違いらしいのだ。

 

 

とにかく、ネット上を徘徊しているウヨどもの言うことは、てんで信用ならない。

『産経』系サイトで、旧のブログを やっていたときに、はなはだ驚き呆れたことの一つが、

「経営者の苦労を考えろ、雇ってもらってるだけで感謝しろ、無能な労働者は、ワガママ言うな、甘えるな」

の大合唱だったこと。

要するに、

「自己責任」ばんざーい!「新自由主義」ばんばんざーい!!

の大合唱だったってわけ。いったい、どこから出てる指令なのだか、

それも、少なからぬ、「底辺」「非正規」と呼ばれているだろうはずのブロガーどもが、だよw

異様でしょww

まさに、「肉屋を支持する豚」の喩えがピッタリ。

 

あれから、数年。

いまじゃ、さすがに、現実の重さが歴然で、ネットウヨと言えども、かようにムチャな主張は、影が薄くなったっしょ()

 

まあ、すでに、現役勤務を引退してる世代の爺さん連中とか、

なかには、

こりゃあ、暴力団が、政治団体の看板かけてアジってるのかと思しきブロガーも いたよww

 

新興宗教か何かの集会に、無関係の者が紛れ込んでキョトン、
あっと仰天、恐れ入る。

まるで、かつての私が、あの「カルト連」のオッサンに、詐欺目的で勧誘され、何も疑わず参加してからの唖然呆然状態の再来だ。

 

あそこのブロガーらは、当然と言うべきか、ほとんどが『産経』・『正論』の愛読者だものなあw

私も、何らの先入観も予備知識も なしに、軽い気持ちで参加したものだから、

えっ??ここ、どういう場所だったの?()emojiemoji

と面喰ったなんてもんじゃなかったよw

 

 

これも また、処し方として「ビジネス ライク」を好む性質の中国との関係性においても、かつて、アメリカは、()ソ連とのこともあるから、わが方へ中国を取り込んでおこう取り込んでおこうとして、先方の腹中に潜めていたものを読み間違えたか(それは、わが日本にしても同様のことだろう)

いまでは、辛うじて生き残っていくため、焦りの段階に入っているようにすら見える。

 

 

この話、何年前にか、例のQAサイト「汚気・愚」での回答で紹介したことが あるんだけど、めんどいから、詳細は端折って言うと、

実家の父が、戦後の進駐軍と、アメリカ側通訳(日系人)を介した遣り取りで、ほとほと呆れたことに、

アメ公はな、簡単な掛け算すら できないんだぞ!

って話だった。

 

でも、そんな相手に負けたのは、日本w

 

掛け算を理解しないアメさんにイライラ、
しまいにブチ切れた親父は、
通訳の日系人が、あいだに挟まってオロオロなだめるのを よそに、当の進駐軍兵士と大ゲンカ。
もと陸軍エリートだった自分のほうが、とっとと、職を退くハメになった。

 

さて、

「簡単な掛け算が できなくて」も、アメリカは、ものすごく計算高い。

頭の良いユダヤ人たちの おかげだったのかどうかは、知らないよ。
でも、

日本が、ちまちまコセコセ計算し尽くしても勝てないんだわな、これが。emoji

 

私が愛読していた あるギャグ マンガで知ったセリフなんだけど(たしか、『パタリロ!』でw)

「大男、総身に知恵が回りかね」に対して、

小男は、総身の知恵もタカが知れ

というのは、まさに、日本国の姿だぁね。とほほ。。。emoji

 

どないすんねんな、歴代あほ政府にバカ官僚どもemoji(爆怒)

 

 

これも何年前か、旧のブログ エントリーでだったか、

沖縄の米軍基地問題に関連して、私は、

「日本は、かつて、自分が取り込んで利用してきた、たとえば琉球王国を始め、周辺の弱小国が、大国間の思惑や動向に右往左往、四苦八苦してきた姿を、頭越しのアメリカと中国とに挟まれた位置で、今度は、自分自身が演じることになるだろう」

と述べた。

~驕れる人も久しからず
  猛き者も、ついには ほろびぬ~

 

と語った大昔の人の喝破に、つくづく感心するばかり。

 

 

PR