2022.03.30 (Wed)
そろそろ、ゼレンスキー大統領側も、「中立」「非核化」、ならびに東部地域などのことについても、停戦実現の交渉に向けて、本気度を発信し始めたように見受けるが、
私個人も、中立や非核化は勿論のこと妥当だろうと思うし、やはり、『ロシア』――「プーチンのロシア」側が、『ウクライナ』全土は無理だったとして、最低限、なんとしてでも入手したいと考えているのであろう地域、特に、「独立」要求とは言っても、実質は「プーチンのロシア」の傀儡に過ぎないにせよ、東部地域についての対処は大幅に、と言うか、ほぼ全面的に譲歩するしかないとしても、少なくとも当面は仕方ないことだ、
しかしながら、
プーチン氏は70歳の目前、たとえ、お望みどおり「終身大統領」を果たしても、あと10年も経てば、もはや80歳だ。
それに比べて、ゼレンスキー氏は、10年後は50歳代ですかね、希望と未来ある政治指導者としては、まだ若い。
はっきり言って、「プーチンのロシア」以降に、それら「独立」要求国が、どう変化していくのかは、さしものプーチン氏にも、見届けきれないし、手の届かないことですわね。足掻いても しゃあない。
それよりも、ロシア側が「手先」を送り込み続けていたという東部地域を切り離すことで「ウクライナ国内の紛争を解決」できた、と言えることになるのなら、これによって、いずれの日か『NATO』加盟への道は開かれるというわけだから、このことは、プーチン大統領との駆け引き上で、大きな要素になり得るはずなのでないか。
だいたい、ウクライナ東部地域以外にも、「プーチンのロシア」を全面的に支持する小規模な国は幾つか あるそうだが、それらの支持の理由は、やはり、主として財政援助らしい。
ならば、
今後も継続されるであろう「西側」による経済的制裁も手伝って、ロシアは、どこまで、それら「子分国」のメンドウを引き受け続けられるのだろうか。
ロシア自身が、プーチン氏と、そのオトモダチを除けば、けっして、ラクな財政では ないというのだから、貧しい「子分国」を背負いつつ、助けを請える相手は、やっぱり中国のみか。
しかし、これまた、けっして、仲が良い相手では ないようだし、
野心と野望が最優先の計算高い国どうしだもの、水面下では互いに、ただでは済まなかろう。
この中国に対する考えかたや姿勢も、われわれ「西側」は、あらためて再検討する段階に入っていることが、とっくに喫緊となっていたことは、もはや誤魔化しきれまい。
中国も、例の『台湾』のことが あり、他にも幾つもの不穏な「国内問題」を抱えている大所帯なのだから、よくよく慎重に考えてくれることだろうと、「大人」らしさを期待したいのだが。。。
私は、すでに言ってきたように、やはり、ウクライナの非武装化までは(プーチン大統領に、チャンスと見られて、早晩、つけ込まれる恐れが ある以上は)受け入れないほうが よいと思うし、
万が一、それをも受け入れざるを得ないとなったなら、そのときには、『NATO』とアメリカに、きちんと前へ出てもらい、クギを刺しておく役割は引き受けてもらうべきだろう。
今後のロシアの態度如何で、プーチン氏が最も恐れているはずの事態を覚悟しなければ ならないということを。
やはりアメリカは、覇権の王座を手離したわけでは ない。
それが証拠に、ロシアも北朝鮮も、そして中国も、本当に恐れ続けているのは、いまも尚、アメリカ。
ま、それにしたって、この状態のなかで「非武装化」は現実的では ないと思うわよ、少なくとも、ウクライナの現状ではね。
それと、「戦後賠償」のこと。
当のウクライナだけじゃないよ、今回、大量の避難民を受け入れた周辺国も含めてだわ。けっして富裕な国々じゃないのだから。
ロシアは、どうせ不誠実だろうが、われわれ日本人は特にトバッチリを被っている「第三者」的存在なのだし、日本も、今後のウクライナ復興に向けた助力には大いに加わるべきだとは思っているけれど、
可能なかぎりで、ロシア自身に償わせる方法は、じゅうぶんに くふうしてほしい。
それによって、大多数のロシア国民の自覚も促してもらいたいから。
なんせ、彼らは、自分たちの頭上に爆弾が降って来ないで済んでいるから、今のところはね。
そもそも、人間と、その社会を管理しきれると思っているのであるなら、ずいぶん単純かつ楽観的な思想だなあと、私なんかは学校時分から、『資本主義』に対するのと同様に辛辣に受け止めていたもんだが、
だいたい、『(プーチンの)ロシア』にせよ『北朝鮮』にせよ、そして『中国』も、ほんとうの『社会主義』や『共産主義』を実現できているようには、到底、見えないもんね。
ただ、必然として「一党独裁」が基本、それも、結局は世界規模での「一党独裁」でないことには、その理想を実現できない政治思想なのであれば、どうしても、そこのところで、特異な個人の権力欲、独裁志向に重なって利用され易い陥穽を伴っていると思う。そこだけは、克服し難い欠陥で あり続けるだろう。
だって、プーチン氏のようなタイプの人は、あちこちで必ず発生するんだから。
それに、結局は男性性に帰する問題なのだということは、私は何度も指摘してきたが、
戦争と性犯罪は、ほぼセットで あり、男性の専売特許みたいなもんだからね。
それは、良くも悪くも特化されたる男性の脳の特徴ゆえだろうと思う。
しかし、こんにちでは、「悪くも」のほうが断然、重くなってきている。
世界じゅうが協力して、緩和と解決を模索しなければ ならない、全地球規模の問題が山積しているというのに、
ほぼ個人レベルの劣等感の補償やメンツのために、領土争いだ、思想に かこつけたドンパチだのって、くっだらない。大迷惑だわ。
まあ、いまでもプーチン氏に言いたいのは、当ブログは当初から述べたように、
「あーた(個人)の理想やメンツがナンボのもんなの?」ってこと。
それは、習氏の唱える『中国の夢』だって そうよ。
ましてや、
われわれ国民を焚きつけて、「徴兵制」に向かわせようなどと画策した『日本会議』の子分にしてミコシたるアベシ個人のリベンジ願望なんざ、笑止笑止の そのまた笑止(嗤(嘲(大嗤(大嘲)
そして、
「プーチンさん、あなた、柔道家なんでしょ?加納治五郎先生の『自他共栄』という おコトバを御存じないの?」
とね。
いちおう「公然の秘密」にせよ、『エリツィン政権』の頃から、どんだけの毒殺や暗殺を繰り返してきたやら、世界じゅうが知ってる。
良心や倫理観なんて、すっかりマヒしきってるんだろうね、プーチン氏は。
自分の手を直接には汚さないせいも あってだろう、何人もの殺させて、それが あかちゃんだろうが子どもだろうが老人だろうが、自分のジャマになる存在なら全て、まとめて殺しても いいんだ、自分には、その力と権利が あると思ってるんだろう。
なぜ、こうまでウヌボレてしまってるのか。
一般の有権者国民にも責任は ないと言えるのか?
ちなみに、
こないだ、たまたま調べていて、
『シリアル キラー』類型の一つで、『ミッション』タイプというのを知ったんだけど、いちばん当てはまってるんちゃう?プーチン氏w
バイデン大統領が、先日の(『ポーランド』にての)演説のなかで、つい、抑えきれずに口走っちゃったみたいだけどwプーチン大統領のことを、「権力の座に とどまっていては いけない」と糾弾したコトバ。
ボケてるんじゃなくて、基本的に、間違ったことは言ってないでしょ。
むしろ、そのとおりじゃんと思うよ?私だけじゃないでしょう。
まあ、たしかに、言質を取られるような発言は、要人ともなれば、慎重のうえにも慎重に控えるべきなのだが、ロシアの現体制を、少なくとも強制的に変えさせるなんてことは、もちろん、念頭にないでしょう、プーチン氏じゃあるまいしw
そもそも、プーチン大統領が「ロシアの主権として選ばれている」のだという反発の文句が、思いっきり失笑ものよねえ(嗤)
これも、選挙制度がマトモに機能してない日本だって他人事じゃないよと、「ロシア化まで、ほんの一歩」だよと、当ブログが指摘してきたことの一つである。
私自身、あまりに複雑な事情と経過の積み重ねに呆れ果てたのは、例の『アフガニスタン』などと同じくだが、「どっちも どっち」だと言い捨てて、無理に単純化して考えてきたつもりは ない。
『ロシア』の論外ぶりは勿論として、
『ウクライナ』側にも、問題が全く なかったとは言えまい。
それは、自国民は勿論、「敵国民」も含めて、一般の人々の命と生活を破壊される前に、
ゼレンスキー大統領が「みんな、武器を取って戦え」と宣言するハメになる前に、
それこそ、『NATO』に加盟したいなどと大っぴらに言うことが、「プーチンのロシア」を大いに刺激するであろうことは考慮しながら進めていける見通しを立てた慎重な方策が必要だったのではと言ってきた。
現に、プーチン大統領ですら、自分を支持させる目的のためとは言え、とりあえずは、自国民の頭上に爆弾が飛んでくることのないように考えてあるじゃないか。
【続く】