2019.05.31 (Fri)
英語すら苦手だし、ほぼ日本のことしか知る機会に乏しい私は、できるだけ、あらゆる外国の人の考え方も知りたいほうなので、日本語で読めるかぎりは、目を通すよう努力している。
そこで、つい最近も、え~と『週プレ』ナントカいうとこのインタビュー記事を読んだんだけど、そこに登場している、フランスから来られ、長らく日本に滞在されているという『ル・モンド』紙 東京特派員記者さんの御意見・御見解を読んで、少々。
そのメスメールさんは、
ここでも出てくる、やっぱり「古代中国」由来wの「『神格化された北極星』つまり『天空で人々を導く点』を意味するという説」を披露しておられるんだけれど、そういうことなら、
『北極星』というものは、少なくとも、こんにち、一個の大人ともなれば、各人が自己の内部に持つものだと思うのよ。
他の誰かに押しつけて務めてもらうんじゃなくて。
まあ、そのためには、一般大衆国民の知性を上げないとならないね。
なぜ、こっちをサッサと やらないか。
義務教育のうちから、さっさと始めろや。自分のオツムで考える訓練を。
何事を決定するにも、その本質を見抜き、背景と事情を知っておかねば ならない。
これが、いろんな面で、妨害や隠蔽も ままあることだし、なかなか、達成が困難であることも尤もなんだろう。
無知な者が、「決定した」つもり、になっても、ほんとうに決定したことには ならない。
だから、『民主主義』は難しい。。。
そういうことで、
くだんのメスメールさんには、この『北極星』たれ、という要請を、する側、される対象の側、それぞれにとって、どういう意味を持つことになるのか、もっともっと、思索を深めていただきたいなと思いました しだい。
せっかく「哲学の国」フランスから来られたジャーナリストと思ってたから、けっこうガッカリしたぞw
まあ、私から見たら、まだ若いかただし、本当には知らないまま、表面しか見えておられない面が あるのは、外国のかたなのだから、しかたないのだろうけど。
これは、『週プレ』の記者さんへも言うんだけど、
私は かねがね、「完全フラット状態では、流れない」、
つまり、「カンペキ平等」や「公平」や「格差なし」なんてことは、世の摂理としても あり得ないし、ある程度は、不完全さ、格差の存在を受容するほうが、むしろ望ましい面も あることだと主張してきた。
要するに、程度問題なのだ。
どちらに向こうと、極端な状態には、大概の場合、人為的な無理な圧力が かかっている。
特権や権力絡みは特に そうだ。
まあ、人間というものは、太古の昔から現代に至るまで、猿と同様に、「上下関係」が好きなんだろうw
あらゆる概念が、この「上下関係」を基に構築されてきている。
ある「システム」を支持し維持することに、大多数の国民が同意するものであるなら、もちろん、『民主主義』と矛盾しては いない、という考えかたも できましょう。
しかしながら、
こんにちでは、『皇室』ゆえのゴシップやスキャンダル騒ぎ、
さしづめ『秋篠宮』家を めぐるバッシングが勃発していることに窺え、
遡っては、かつての『大正天皇』を めぐって起きた問題にも窺えるように、
要するに、やっぱり、
『天皇制』『皇室制度』という「システム」は、単に「血統」だの「血筋」だけで問答無用、とは ならない、のが現実なんでしょう。
ましてや、
戦後からは「象徴」という、当の明仁氏ですら、終生にわたり模索し続けざるを得なかったほど、わかったような分からんような位置付けにされている『天皇』ひいては『皇室』は、こんにちに至って、一般国民にとっての、まさに「お手本」であり、この上なく「理想的」な人間、かつ、その家庭であることを強く要求されている。
したがって、現代の倫理感覚から外れ、時代錯誤も甚だしい「側室制度」なんて ありえないのだしw
この時代の一般国民から見た印象が、大多数の一般国民にとって好ましいと思えるなら、じゃあ『天皇制』『皇室制度』賛成、となるし、
好もしくないとなれば、『天皇制』『皇室制度』というシステムにも、疑いの眼は向けられ、拒絶に向かいかねないのです。
大衆、民心というものは、いとも移ろい易い。
だからこそ、その父と戦争の時代を知る、前『天皇』明仁氏は、宮内庁の職員の談話で「ワーカーホリック」と評されているというほど強迫的なまでに「国民のなかへ」入っていこうとされたし、渾身の努力を重ねてこられた。
(ただ、先日のエントリーでも述べたように、あくまでも私個人は、被災の見舞い等に駆けつけていただいたとて有難い気持ちには全く ならないよwそんなことよりも、国民として、ほんとうに切実な、せっぱ詰まってることは他に いろいろ あるんだもん。天皇ご夫妻の お見舞いで、ま いっか、なんて気持ちに なれるはずもないわww)
美智子さまは美智子さまで、週刊誌等に対してまでも、いまどきのネット用語で言う「エゴ サーチ」のようなことを されていたという話。
あれだけ「ご公務」で御多忙を極めているのだという話が定番になっていたなか、そんな つまらないことにまで神経を使い、時間と労力を費やされていたというのが事実であれば、なるほど、たしかに、強迫的だ。
「お手本」であり「理想的」人間と、その家庭であるという姿を示し続け、最後まで全うできないと、『天皇制』『皇室制度』という「システム」でさえ、わりとカンタンに揺らいでしまうんですなあ。
そこにおいては、ある面で、「人権侵害」と言うべき事態すら起きている。
このへんのことには、なぜか、メスメールさんたちも言及されないのよねえw
【続く】