2023.07.12 (Wed)
ネット上の「怪現象」と言うか、
この分野に専門知識を持ってないシロウトには原因が分からないゆえの、不可解な現象なんだろうとは思うけれど、
私自身もインターネットを利用し始めて このかた、「なに?このヘンな現象は」と驚いたり、不審に思ったりしたことは幾度か あり、ブログでも指摘してきたりしているのだが、
つい最近、こんなことが あって、久しぶりに、「なにコレ?」状態を味わった。
と言うのは、
目下、問題になっていることの一つ、例の『福島第一原発』大事故由来の、放射性物質を各種多量に含んでいるままの汚染水、さしあたって可能な処理を施してから、海洋へ放出するについて、特に近隣各国からの問題視や反発が相次いでいるということらしいのだが、
実は私、あの原発大事故の当時に、『トリチウム』の問題が、なかなか厄介なので、いずれは、海洋放出による最終処理は避けられないのでないかという旨を、旧ブログにて指摘しておいたことが ある。
いまとなっては、自分でも、あのときのエントリー内容を、明確に、こまかくは記憶しているわけでないし、もちろんドしろうとなので、単に、そうするしか、方法が ないんじゃないかなあという程度の考えだったと思う。
で、
今回の海洋放出という処理方法を非難する動きが、特に『韓国』や『中国』を中心に激しいということで、それへ対する、日本国内の、主として「ウヨ」「ネットウヨ」や原発堅持・推進派と思しき常連を中心とした反発も、いっそう激しいようなのだ。
かく言う私も、かねて、原発施設からの、『トリチウム』を含む海洋放出は、日本以外の各国だって実施してきた事実は事実なので、それを棚上げして、日本に対してだけ、許せん!と文句つけてんの?とか思っていた。
しかしながら、
『IAEA』なる国際組織については、すでに、福島における、あの原発大事故の すぐあとくらいから、けっこうイイカゲンな組織なのかなぁという意外さと残念さが伴う感想は、私も持っていたので、このたびの事についても、日本の当局・関係機関に有利な許容的見解を示し(てくれ)たというニュースをチラッと目にし、
科学的見地から、本当に許容できうる、妥当な範囲内であるか どうかというよりも、「ま、しゃあないわ」ってなところなんだろうなあ実際は、
くらいに受け止めてもいた。
振り返れば、『COVID-19(新型コロナ ウイルス)』蔓延の さなかに、『WHO(世界保健機関)』テドロス事務局長の言動が、『中国』寄りじゃないか!というので、どうせカネ絡みなんだろうよと決めつけて、これも また、日本国内の、主として「ウヨ」「ネットウヨ」らが激しく口汚く罵った あげく、『WHO』そのものが腐敗しているんだ、イイカゲンな組織なんだ!というふうに喚きたおしていたものだがw
しかし、
日本が、特筆ものの巨額な拠出・分担金を提供していることについては無言のまま、その『IAEA』の科学的権威性と中立性を、しごく素直に信用できると思うのであるらしい(嗤)
いつに変わらぬ、軽薄短小の、ご都合主義者ども(嗤(嗤)
で、
「『南太平洋』を中心とした島嶼国や自治政府が外交・経済で連携を図る地域機構」であるという、そう言えば、その名称、かすかに聞いたことが あるなあと思う、結成当時は『南太平洋諸国会議』と称していたらしい、こんにちでは『太平洋諸島フォーラム(PIF)』というところが委嘱した専門家の一人である「アメリカの『エネルギー環境研究所』所長」なる人が、
「放射性物質の投棄に際しては、社会や人々への利益がリスクを上回るという『正当化』が必要。正当化は安全の基本原則の柱であるにもかかわらず、『IAEA』はこれを検討する責任を放棄した」
と、指摘したのだそうな。
ニュース ポータルの一つである『MSN』にて、その新着記事の見出しが、ふと、私の目に留まり、本文を確認するついで、すでに、けっこうな数が寄せられていたコメント欄をもサーッと見てみたんだけど、
これまた案の定と言うか、その「アメリカの専門家」は胡散臭いぞとか、中国に買収されたんだろうよとかいう誹謗中傷のメジロ押しw
まあね、
「社会や人々への利益がリスクを上回るという『正当化』」
云々つったってさ、
こんにちでは、日本のみならず、およそ原発施設を保有している各国も含めて、この場合、どっちのほうが「利益」で、どっちのほうが「リスク」と言えるのかという比較判断は、複雑・微妙で難しいのじゃないか?とも思える。
私自身、詳しくまでは知らないので、
『福島第一原発』からの「処理水(あるいは「汚染水」)」を海洋放出する問題の どこらへんが大きく引っ掛かっているのか、
あの凄まじい量の保管用フレコンバッグの山やらタンクやらの光景を、おりおり、映像などで見るにつけても、いずれ、このまま置いておくわけにも いかんでしょうに、「風評が!風評が!!」と、感情的に反対だけするんじゃなくて、他の処理方法の可能性は あると言うのならば、それを言ってもらわんとなぁ、などと、
どちらかと言えば、地元の住民や漁業関係者たちに対しても、いささかクールな視線で見ていたのが正直なところ。
たしか、福島県人は、地方の典型的県民性なのか、あの原発大事故以降ですらも、相変わらずの、『自民党=本名:ダッピ統一壺売国党』支持者が根強く圧倒的なままだと、どこかの新聞記事で読んだ記憶が あるし。
そのコメント欄を、下の方まで繰(く)っていくと、ようやっと、圧倒的な数の「ウヨ」「ネトウヨ」常連らの先着コメントに反論する内容のコメントがポツポツ並んでいるのが出てきた。
なので、そこも読んでみたら、
要するに、
他国だって同様に海洋に流してきた事実は事実でも、あのような深刻な大事故を起こした福島第一原発からの、それも、「メルトダウン」にまで至ってしまった原発からの汚染水は、『ALPS(多核種除去装置)』を通したあとでさえ、特に、除去不可能な『トリチウム』を筆頭に、放射性物質残留安全基準値を超えているままなんじゃないのかといった危惧ゆえ、無事故の原発施設からの冷却水と同じ扱いにするのは問題だ、ということが理由らしい。
ま、あの大事故のあと、福島第一原発からの汚染は海流に乗って順調に、広範囲の外洋に止めどなく広げられてしまったし、
「日本のは構造が違うから」(←嘘っぱち)
「安全だから安全!」(←真っ赤な嘘)
と、デタラメこいて一蹴した(第一次)安倍政権の見通しの甘さと怠慢が、メルトダウン級の大事故をも招いてしまったことは、各国に対して、申し開きできようもない。
そりゃ、揺るぎなく日本が悪いんだ。
したがって、
あのような深刻度の高い、未曾有の大事故を起こしてしまったのだから、
「モラル」上からも、これ以上は、外部へ放り出さずに、おのれの国内で処理せんかい!!あつかましいぞ日本!
と。
そこで、
海洋放出よりも安全なのは、地中深くに埋める方法であること、
だが、恐らく、日本国内の、どこの地域でも、猛反発・猛反対が起きるだろうから、実際の困難は明白。
まあ、そういった理由からだそうな。
ああ、そういうことなの?なるほどね、
と、いちおうのリクツは、私にも理解できましたと思う。
それでも なお、
ほんとうの本当のところ、どうなのかは、、、わからん!(苦笑)
が。
このエントリーでの本題は、別のところにあります。
【続く】