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とりあえず、ひかりのくに
     
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Updated   
2018.11.12 (Mon)

幾つかの政治シーンにおいて。【トランプの巻】の続き。

 

次は、

目下、日韓のあいだで騒ぎになってるらしい、「強制徴用」の賠償訴えについて。

これってのは、例の『従軍慰安婦』問題と同様、韓国の裁判所で、「被害者個々として訴えることは認められる」という判決が出たってことじゃないの?

そりゃま、そうだろう。

 

しかし、今回の場合、「強制徴用」対象では なく、あくまで「募集」に応じた人だったという、安倍政府の主張。

まあ、応募して入ってみたら、なんと、あんまりにも酷い扱いだったので、謝れやー倍賞しろやーということで訴え出たってところなんかな?
よう分からんけど。

 

ただ、
国家間レベルの取り決めでは、すでに決着してるということを、日本側も、そうギャンギャン主張して、過敏なくらいに反応しなくていい。

たしかに、韓国政府側が言ったという「賢明でもない」という、日本政府側への批判も、そのとおりだなあと思う。

 

まあ、自民党と政府にとっては、ここぞとばかり、敢えて大げさなくらいの反応を示しておいて、彼らの支持者である「ウヨ」「ネトウヨ」の向こうウケを狙い、パフォーマンスしてるとも思えるけどw

 

それは、
あちらの政府にしても、自分のほうへ向けられそうな民衆の不満を、常に日本側へ向け続けておきたいという思惑・計算が感じられるしね。
そういうところが、こんにち、日本側の反感を買いがちなんだろう。

 

だって、ずいぶん前にも指摘したことが あるけど、

日本側は、『従軍慰安婦』への賠償の件も、最初、各個人に向けるつもりで提案していたらしいが、そのほうが、むしろ安上がりにできる可能性が あったからじゃないの?
日本って、そういうとこ、チマチマと計算高く、抜け目ないからねw

そうして、なんだかんだと「要件を満たしてない」という理由付けて、殆どの場合を認めないで撥ねつける、
と、
こういう方針や実際のパターン、お役所仕事においては一事が万事ってくらい顕著に多いのは、日本の国民自身、身に沁みてるでしょうが。

 

だから、あくまで国対国として、巨額の資金を受け渡ししたよというのは、それは それで いいんだと思う。

問題は、その後、韓国政府が、自国民に対して、きちんと履行しなかったことにあるんでしょ?他のことに流用しちゃったとかさ。

だったら、訴えてる朝鮮(韓国)人たちは、ほんとうは、自分とこの政府に怒るのがスジだと思うがね。

 

でも まあ、そもそもの問題の発端、張本人というべきは、たしかに、野望や野心でマンマンだった時代の日本側なのだから、そのことについて、「百年でも千年でも」やられた側は忘れないぞお、という心情は、理解できないでは ないよ。

それでも、もっと遡って、厳しいことを言わせてもらえば、やっぱり、朝鮮人自身、自分たちの底深い劣等意識そして同族嫌悪、この源から、目を逸らさずに、いいかげん、正面から向き合えば?と指摘したくもある。

自分にばかり心地良く、つごう良く展開するストーリーに埋没してるだけでは、同じような欲求を持つ者どうしで、稚拙な衝突を繰り返すことになる。

 

日本の場合はね、たとえば、原爆投下のことを、アメリカに対し、あまり激しく言い募らないでおれるような全体としての印象なのは、一つには、自分のほうだって暴れちゃってたからねーという、ヒケメというよりは、やったったもんなあー、みたいな感覚も少しは あるからかね?

そこへいくと、
最初から巻き込まれっぱなし、やられっぱなしのまま、手も足も出ないで終わっちゃった。。。という忸怩たるというか、なさけない思いは、どうにも やり場が なくて、少しは暴れたったしぃ、という思いよりも、もっと、
いつまーでも尾を引いてジクジク痛むんだろうと思う。

 

それでもね、

そんな日本人のなかにおいても、温度差みたいなものは あって、
みずからが直接被爆者である立場の人は、やはり、「いまでも、アメリカが憎い」という気持ちは、正直、残っているんだと言ってた。これは、当事者であると告白した恩師から、私が直接、聞かされたこと。過去エントリーでも書いたことが ある。

 

 

私は何年も前から言ってきたんだけど、

「で ごんしょう、でごんしょう」と従順なばかりの、非力な民衆は、横暴の限りを尽くした権力層に、国土ごと、自分たちを売り渡されても、どうすることも できやしない。

もちろん、朝鮮民族において、「日帝」に対する果敢な抵抗組織も存在した反面では、

みずから、「新しい主人」に おもねり、あべこべに、同胞のなかでも弱い立場の者を虐待し、犠牲に差し出そうとした連中も いた。

(考えてみれば、日本に併合されることを決定した朝鮮の李王、敗戦して、アメリカが沖縄駐留し続けることを強く望んだ昭和天皇、両者の共通性が感じられるな)

まさに、歴史の恥部と言わざるを得ないところだけど、しかしながら、
こうしたハネッカエリの、どうしようもないカン違い野郎の、おもねりバカなんてものは、朝鮮民族のみならず、どの時代の、どの地域にも、必ずのように存在したであろうのが人間の歴史、このことを、以前も指摘しておいたわけ。

で、

こうした、権力の横暴に対して、非力、従順、この状態が、今度は、新たなる「大国間の谷間」となった こんにちの日本じゅうに蔓延し始めているのでは ないか。

この背面には、
ちょっとや そっとじゃ払拭できなくなる劣等意識や自己嫌悪を必ずや伴ってくるから、これを慰撫するストーリーを必要とするようになる。

 

むしろ、かつての反動もあるのか、いまや、韓国人のほうが、公権力に対して、よっぽど、激しく自己主張するようになってる。

ひるがえって日本は、、、

 

「それぃ、まいれぇーーーい、皆の衆!!」
(↑ヒントは『まことちゃん』「沢田三十万石の お百姓さん」w)

とて、米蔵打ち壊しだの百姓一揆のエネルギーなんど とうに失って、
かつての虐げられし朝鮮民衆さながら、もっと従順、もっと非力になっていってるのでは ないか。

こりゃあ、「新しい主人」に易々と おもねり、「何十番目かの最後の一州」に加えてもらいたいとて願う者すら出てくるしまつ。それは、やがてのことに、現実となるかもしれない。かつての朝鮮半島のように。

とは言え、「宗主国」さまだって、未来永劫ご安泰とは限らない。

万物は流転す。

因果は廻る、火の車()

 

ま、なので、再び私に言わせりゃ、日本人と朝鮮人は、一見、タイプが正反対の性質に見えるようだけれども、潜在的本質的には、よく似てるなと思うわけ。結局のところ、どっちも、感情まる出しでしょw

 

というわけで、自民党と安倍政府は、パフォーマンスよろしくイキリ立ってガーガー騒ぐんじゃねえ。

韓国内で、どういう判決が出されようと、ここは日本だ。

私が、日本政府のトップなら、さしあたっては、「ああ、そうですか、ああ、そうですね(気が済むまで言わせとこ)」と、冷静に構える。

双方にとって落としどころが皆無ということでもないだろうから。

 

向こうが どう言おうと、
お互い一個の国家間として重く取り交わされたことを根底から覆されるはずもなく、そのことは、向こうさんとて、政府も国民も心底では分かってるはずなんだ。でも、どうにも持って行き場が ないのね。そういう心理も察してあげることが必要かもね。

 

【続く】

 

 

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