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とりあえず、ひかりのくに
     
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Updated   
2022.04.11 (Mon)

当エントリーのタイトルのような疑問は、常日頃から感じている。

 

先日のエントリーでも、
このところ、はた迷惑な「プーチンのロシア」のせいで、『日本会議』系『自民だっぴ党』の政治屋や、その支持者どもが、いよいよ勢いづき、いやが上にも大声で喚き散らす「アメリカが守ってくれない」なんどと、いったい何のカン違いなのか?と指摘しておいたばかりだが、

さて、

『手話にも変化 「無理に『男』か『女』かを決めて表現されるのは大変苦痛」ジェンダー平等な表現へ』
4/10(
) 12:00配信 最終更新:4/10() 12:02
日テレNEWS

 

こういう、ただでさえ、障碍者に関する記事というだけで、ヘイトや侮辱のための投稿に夢中なヤカラが寄ってくる傾向が高いのに、

そこへ加えて、「ジェンダー」云々という、イマドキな話題も加わると、
まあ、目も当てられないオゲレツ投稿欄まっしぐらとなるのが、「ヤフゴミ捨て場」の習いだ。

ほんとに不快不快。emoji

 

早速、「左翼主義」だとかヌカシている、下劣な低能の投稿を通報しなければ ならないハメになったが、

これだから、
しまいには、記事本文に目を通すことすら厭わしくなるんだよ。

 

ほんとに、ここの経営者は、カネの亡者であり、ある意味で「反社」そのもの。

その自覚が ないんだろうか。世にも恥ずかしい商売してるってemoji

 

安倍政権の おかげで、官民挙げて、障碍者や病人などの社会的弱者イジメは いちだんと明白に激しくなり、およそマイノリティに含まれる人々へのバッシングや侮辱は、すっかり「市民権」を与えられたごとくだ。

 

それに加担してきたのが、大手ポータルのコメント欄であり、その代表格が、『ヤフージャパン』のコメント欄。

 

 

さて、本題。

「余は如何にして、手話習得を諦めしか」。

って、私自身のことなんですがね。

 

私も聴覚障碍者のハシクレであり、けっして軽度でもない(しかも、年々悪化していってる)ので、この状態で、補聴器も手話も何も一切なしで、ずっと やってきたと聞いた人には、たいがい驚かれるんだけど、

無責任でミエのカタマリでしかなかった親、特に母親は、逆に、「障碍」なんて言うほどのもんじゃないくらいに軽いから、という理由付けにしていたし、それどころか、

あわよくば、「障碍」と言う そのものが、私個人の錯覚に過ぎないのであり、単に、努力が足りないだけ、ということにしたがっていたので、
何かにつけては、それを私自身に繰り返し呪文のように叩き込んで、有無を言わせず呑み込ませ、

同時に、周囲にも浸透させるべく根回しに努めてやまなかった。


要するに、私が何を訴えようが、(学校の担任教師以外は)誰にもマトモに とりあっては もらえないよう、私を孤立させるように仕向けていた。第一級戦犯が、実の母親だったわけだが、
しかも、この障碍自体、母親が原因なんだよね。
まあ、だからこそ、というわけか。


「勝ち負け」でしか考えない母親は、自分を「無敗」で「無謬」の存在にして おきたかったようだから。まさに、小さなプーチンみたいなもんだ。

 

せめて、私が社会人になる前に判明していたものならと、つくづく思う。

 

さて置き、

自分は、間違いなく聴覚障碍者であったのだということを、母親の死後になって、やっと、医療機関から証明を得て以降、私自身も、同じ障碍を持っている人どうしなら、もう少し理解し合えるのでないかという期待が あったので、その希望を伝える機会が あるたびに、聴覚障碍者のサークルや手話講習会へと誘われたけれども、あいにくと、新たに仕事を始めたりで、会場まで足を運ぶ余裕もなかったり、いつか そのうちにと保留していて そのままになってしまった、
あるいは、思い切って、とあるサークルに参加させてもらったことも あるのだが、いずれの場合にも、私より重度の、先天性聴覚障碍者が圧倒的に多く参加しており、したがって、幼い頃から補聴器装着と手話にも慣れ親しんでいる人が最も多い。そういう人たちは、同時に、何らかの会にも所属し、参加し続けてきているから、当然、そっちの方での友人や知己、「健聴者」「健常者」の人脈も多い。

 

そういうサークルなどの場には、数人程度は「健聴者」も加わっているし、その人たちは、福祉系だったり、ボランティアなどを熱心に志向しているなどの目標や目的が あるので、もちろん、聴障者に対して、最初から大いに受容的であるという以上に、むしろ、こういう場に おいての主役たる聴障者にこそ最優先に従うべき立場なのは、「健聴者」である自分たちのほうだという心構えと見受けた。

 

あとは、病気などによる、ごく少数の、中途失聴者である「もと健聴者」、こちらも、やはり、重度の場合が多かったようだ。

 

要するに、「健常者」「健聴者」として必死に誤魔化しつつ生きて来ざるを得なかった、中途半端なままの私は、ここでも、「浮いた存在」でしかなかった。

実際のところは、「健聴者」とのコミュニケーションにしか慣れていないので、同じ障碍を持っている人とのコミュニケーションのほうが、もっと困難という皮肉な現実が待っていたわけ。

「手話」での おしゃべりで盛り上がっている人たちのなかで、ポツンと しているしかなかった。

 

それでも なお、手話を覚えるべきだという意見も、周囲から出され、
すでに、気後れというか、ほとんど懲りてしまったような気分すら あったものの、多少の義理絡みも あり、また別のサークルに混ぜてもらったのだけれど、
その頃に、私も引っ掛かったのが、「性別」表現のことだった。

と言うのは、

LGBTQ』といったことでもないのだが、
ある例文を手話で表現する方法を教わったときに、「社長」という表現には、男性であることがセットになっていることを知った。

 

どうやら、基本的に、社会的地位の高い人や指導者的地位にある人のことは、男性であるのが当然としての表現を するものらしいと知り、
それ以外には、表現する方法も ないと聞いて、

私の悪い癖なのだろうが、いっぺんに、手話を覚えて、身につけようという積極性が乏しくなってしまった。

 

もともと、「手話」には、日本のなかだけでも、言わば「流儀」の違いのようなものが あることを聞いて、じゃあ、どの「流儀」で習い覚えるのかに よっては、通じにくくなったりするのだろうか、
せっかくなら、『エスペラント語』じゃないけれど、国際間でも通用するのだったら、それこそ、聴覚障碍者ならではの有利性にさえ導けたかも しれないのにとか思っていたのだが、まあ、それは、歴史上の経緯や現実を考慮しない机上の理想論でしかないとしても、

「手話も立派な言語」だと主張するのなら、言語とは、時代や社会、人々の意識の変化に応じて、生き物のように変化していくはずだろうにと思えた。

要するに、狭い世界、いまだ旧来の社会に取り残されたままで満足しているのじゃなかろうか、それとも、聴障者自身、気づこうともしていないのか、「聴者」の世界と同様で、変えていく、改善するのがメンドクサイのか?と。

 

 

しかも、
すでに、私のなかで決定的な躊躇いの大きな要素となっていたのが、

もし、「手話」ばかり用いた生活に慣れてしまっていたら、文章、特に、長文を読み書きする能力が育ちにくいのでは ないかということ。

それは、論理能力にも かかわってくるだろうし、何と言っても、社会的不利が甚だしくなる。

なので、

はやくから、私個人的には、「手話」以上に、ふつうに読み書き能力を伸ばしておくほうが大切では ないのかという疑問を持っていた。

まあ、学校と名の付く所へ通っている以上は、各種の教科書類を使わないはずが ないだろうとは思うが。
『聾学校』という所に行ったことすらないので、実際は、どのような教育の進め方を しているのか、詳しくは分からないけれど。

 

 

ただでさえ、「健聴者」とのコミュニケーションで苦労し続けてきたのに、トシくってから、今度は聴障者とのコミュニケーションで、一から苦労し直さなきゃならないのか。。。
と、正直、ゲンナリしてしまっていたのも拍車を かけた。

 

相手が「健聴者」でも「聴障者」でも、私にとっては、(要約)筆談が最も確実で、結局は、自他ともにスピーディなのだ。

 

でも、うちの母親のように、字を書くという行為に苦手意識が あって、少しのことでも厭だという人も いるし、

もちろん、そんなメンドクサイこと一切したくないと、アタマから嫌がる人も いる。

そういう人に対しては、あっさりと引き下がるしかないのだけれど、
どうしても交渉しなければ ならない場合だと、延々、トンチンカンな遣り取りが続くハメになる。

相手は、かえって意固地になり、ケンカ腰になるし、
こっちは疲弊してヘトヘトになる。

仕事では、こういう苦労も多かった。

 

だったら、世のなかには、手話をトコトン拒絶する人だって いるはずだろう。

 

あんたの つごうを押しつけないでよ、
と言いたいのは、私だって同じなんだけどね。。。

 

 Amerling(1803-1887)The Deaf Girl

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