2022.05.14 (Sat)
『食べながら運転』の続き。
「ちょっと、、、アンタな。。。」
と、言い続けた私の声も、だんだん弱々しくなっていき、
目的地に着いた頃には、皿のカレーは、めでたく、スッカリたいらげられていた。
むしろ、この場合、「運転しながら食べている」のには当たらないで済むのだろうか??
少なくとも運転するときは、いちおう両手でハンドルを握っていて(皿は膝の上w)、視線も、いちおう前方を見ているのだから。。。?
なんにせよ、おまわりさんに遭遇しなくて よかったぁ。。。
だいたい、運転にも、気分のムラが出るやつでね。
他にも、そういう傾向の男は いたけども、いきなり、むやみとスピードを上げて、助手席の こっちが、ちとビビるような走らせ方したり。
で、「こわい?」とニヤつくと。
職業ドライバーでない女性の運転する車にも何度も乗ってきたけど、
一般的に女性は、あえて一言で言うと、単なるヘタな場合が少なくないような印象だ。
と言うのは、やっぱり、反射性とか敏捷性とか瞬発性が、男性に比べると、やや落ちる人が多い傾向なんだろうか。
ただし、男性の職業的運転手でも、高齢になってくると、やっぱり同じ。要するに、どんくさい傾向。
うちの兄なんかは、はやくも20歳代のうちから、ブレーキとアクセルの踏み間違えで、親が警察に呼ばれてた。
自死する少し前は、私が助手席に乗っていたときも、道に迷ったのか何なのか、とりとめもない話をグダグダ繰り返しつつ、同じ所をグルグルまわっているので、おかしいなあ?と怪訝に思ったことは あった。
後日、その話を、生前の親父にしたら、
「そうだろう。あいつ、うつ病だったんだよ」
ということだったらしい。
まあ、あの兄は、学生時代から、自転車で、うしろに私を乗せて漕いでる最中に、なぜか、いきなり、電信柱に正面衝突してたくらいだもの。
理由を聞くと、
通りすがりの若いキレイな女性に、つい、視線が行ってしまった、だとサ。
兄嫁は、結婚する前、よくも まあ、あんな兄の運転する車でデートしてたのかと思うと、なんか感心するよ。
私だったら、運転が下手どころか、いつなんどき事故るやら、わかったもんじゃないようなドンクサ男となんか、結婚する気に なれないww
いくら安定の教職公務員でもねw
そんな息子の父親だけ あって、
中高年だった頃の親父が、とつぜん思い立ったように、これから、運転免許を取ると宣言したときは、私も母親も、声を大に揃えて、断固反対した。
結果、親父も諦めたのだが、
80歳代になってからも、それぞれの自転車で前後に並んで走っていると、前をグイグイ走る親父の自転車のスピードといったら。。。
やっぱり、あの頃、免許取得に猛反対したのは正解だったのだと、つくづく思った。
もと同僚の女性なのだが、何の気まぐれからか大型バイクの免許取り立ての頃、自宅近くで練習しようとして、これも電信柱か何かに激突して骨折、通りかかった人に、救急車を呼んでもらったそうだが、
その後、包帯グルグル巻きの片腕を吊った、痛々しい姿の彼女と、よりによってロック コンサートに同伴するハメになったことも あった。
立ったままノリノリで、片方のコブシを突き上げ続けるのは、さぞシンドイことだったろうが。
また、こちらも、もと同僚女性なのだが、普通乗用車の免許取得のために、えらく長期間を教習所に通い続けているというので、
「でもさ、いつかは免許を取れたら、車を買うでしょ?そしたら、いっぺん乗せてねー」
と単純に軽く言ったら、即座に、
「あほ!あんた、事故に遭いたいんか」
と一蹴されて、私はコトバを失い、唖然としたことも ある。
もともと、何ごとにも非常に、どんくさいタイプだということは、よく知っていたので、まあ案の定だが、
やっとかめで、公道での実習段階に入ったら、隣に乗り込んでる指導教官に毎回毎回、
「こ、殺す気かぁー!!」
と、本気で怒鳴られまくってたそうな。さも ありなん。
結局、車を買うつもりまでは なくて、あくまでも「ペーパードライバー」で通すんだという話だったが、それくらいの慎重さが、とりわけ、この人の場合には、やはり無難だろうなと思ったことだ。
スピード出るものは、それだけで、大きな危険が伴う。このことは、忘れては いけないこと。まさに「走る凶器」なのだから。
ましてや、
「車とか運転し始めると、性格が豹変し、走る狂気となる」
なんて、とんでもないことだ。
不便なド田舎に在住なら、これは これで、地域全体で方法を考えないと ならないだろうが、
少なくとも、そこそこ交通の便利な所に住んでいるのなら、無理に車を運転するほどの理由は ないはずだし。
いちおう便利な大阪の街なかで育ち、生活してきた現実では、私自身も、もっぱら公共交通機関を愛用する身として生きてきたけれど、まあ、これで良かったんだろうと思う。無事これ名馬とか名人ですかな。
かく言う私も、中学生時分、「少林寺拳法やりたい」と宣言して、これについては、「耳の形が変わるから、女の子は やめとき」云々と言われ、
他にも、
「ナナハンの免許とりたい」と宣言して、従兄や、その友人たちに、
「まだ13歳やろ?若過ぎやなあ~ハハハ」
などと笑って言われているうちに、光陰矢の如し、たちまち時機を逸して、もはやババァになってしまったが、
いまだに、時たまは夢のなかで、現実には ない自分の乗用車を、
「あらら?わたし、運転免許持ってないのに?」と困惑しつつも運転しているうちに、
やがては思いっきりスッ飛ばし、得も言われぬスリルを味わいながら、スカーーーッとした気分になってたりするw
“Cold River” a-ha
僕は車に乗って出かけた
ハンドルに両手を ぐっと押しつけて
女の子に乗らないかと尋ねて
彼女は言った
「もちろんよベイブ。だけど、あたし運転が したいの」
ああ、ちょっと待ってくれ
僕らは笑みを浮かべながら走っていく
冷たい河――彼女は僕の鼻を へし折った
冷たい河――彼女は僕のプライドを奪った
嵐に足止めを食わされた
僕は もう何年も ぬくもりを感じていないような気がした
僕らはタイヤが擦り切れるまで一晩じゅう車を走らせた
後部に移って みんなが やるようなことを やったのさ
ああ、ちょっと待ってくれ
僕らは笑みを浮かべながら走っていく
冷たい河――彼女は僕のプライドを奪った
冷たい河――彼女は僕のプライドを奪った
ある晴れた日
ある晴れた日
(彼女は僕のプライドを奪った)
あんたが稼いだ お金全部
それが必要だったってわけ?ベイブ
そんな女でもホレたんだろ?ガマンしろよポールwww