2019.05.11 (Sat)
おっぱいは、何のためにあると思いますか?
ン十年前の ある日、私が高校生のときの授業中、女性教師が、このように問いかけた。
すると、クラスメートの幾人かが、
「パパのためぇ~」
と答えたので、教室内は爆笑、
当時、4、50歳代だった先生は絶句。
ややあって、先生、気を取り直し、
「あかちゃんのためでしょおー!?!」
と、必死に訴えておられたけれどw
わがクラスメートたちは、髪のカーラーをセットしたり、お化粧の手直し等しながら、どこ吹く風ww
そんなシーンを思い出した。
地元では富裕層や名士の家庭の お嬢たちが通う学校で通ってた、伝統ある女子高だったんだけどw
以前にアップした↑エントリーで、子猿に対する一般的なオス猿の態度なども再び取りあげたが、
いわゆるマカク猿の「キッドナップ」には、それなりに大きな意味が あるようで、
まず、母猿の母乳が出るか出ないかは、個体差も大きいようだが、殆どのケースで、よくは出にくいみたいで、その場合は特に、母猿にとって、常に しがみついてくる子猿が、生死を かけた猛烈な勢いで吸い続ける痛みも あるせいか、だいたい生後3週間前後も経てば、それを疎ましく思い始め、ましてや、猿ならではと言えそうな立派な歯が揃い始めたら、たちまち、子猿を邪険に扱ったり、虐待し始める。なので、
母猿が、授乳を苦痛に思い始めたと察するや、仲間どうしでグルーミング(毛づくろい+マッサージ)を施し合い、
歯も揃ったのに、いつまでも、乳に吸いついたり、母親の背中に しがみつく子猿には、いいかげんにしなさいと言わんばかりに、他の雌猿たちが、母と子を引き離しにかかったりもする。
なかには、変わった気性の雌猿も いて、自分の子だけでは飽き足らずか、と言うよりも、自分の子にも厳しく、早々に ほっぽり出し、他の雌の子どもを常に見張っていて、
特に乳離れが遅いとか、いつまでも甘えんぼな子猿とか、母猿が少しでも持て余していると見るや、
もちろん、子は泣き叫んで拒絶し、母親は抵抗しても、
「いーから、預かってあげるから!わたしに寄こしなさい!!」
と、嫌がる子猿を無理やり引っ張って行こうとするwそして勿論、ぶっ叩くw
多くの場合、未出産の雌猿が連れ去るようだが、
大概の猿どうしは、同じボス猿を父親にしていることが殆どなのか、母猿の姉妹や、そのまた母猿(子猿の祖母)等の血縁関係が ある身内どうしで、そろそろ乳離れすべき子猿を預かり、連れて行くものらしい。
子育てに疲弊し始めた母猿が、信用できる自分の長女などに、敢えて、幼い末子を託す現象も見受けられる。
私が、一連の動画を通して観察した『アンコール トム』の猿の場合、
第一に、基本的には、母親以外の乳は飲まないゆえだろうが、
本当のところ、子猿にしてみれば、乳さえ飲めるのであれば、必ずしも母親でなくても結構らしい(笑)
だから、何らかの理由で、母親がアテにできなくなったら、ほかの雌猿に、乳を ねだったりもするわけだが、
ごく若く、未出産の雌だと、そもそも、乳が出ないのだから、子猿を預かるのに、かえって、つごうが いいのかもしれない。そういう意味でか、
珍しくもオス猿や父親が、女房である雌猿から、自分の子を引き離して連れ歩くというケースが、稀のようでは あるが、起きるみたい。
ただ、子猿にとって大迷惑なのは、乳を飲むことが不可能な雌猿に連れてこられた場合と同様で、
単に母乳を飲むということだけが目的でなく、ある程度は、固形物を食べられるようになり、離乳済みであったとしても、なおも、
乳首を咥える、ということ自体に、安眠やメンタル面での深い意味、
ひいては(庇護される)優越の意識が あるようだ。
周囲からの「甘い!!」というプレッシャーを意識しつつ、娘を厳しく叱るフリする母猿w
大きな ずうたいして、妊娠中の母親に乳を ねだり続け、さも、せつなそうに泣く息子w
ぷーギャン!!じゃない!あっぽーぅ。人間どもが嗤ってるぞww
このように、大きくなっても甘やかされてと言うよりは、母猿が根負けしたあげく、いつまでも、おっぱいにしがみついている子猿もいるけれど、
それだけ、猿の子どもの要求は凄まじい。
けれど、下の子が生まれたら、さすがに乳離れし、弟妹の せわを心がける良い お姉ちゃんに成長したりもするのである。
ほとんどの場合は、まだ ずいぶん小さいうちから、母親に噛みつかれ、叩かれたりして、乳離れを厳しく促され、しかも、もともと、乳の出が不良となると、常に不足感に苛まれているから、じゅうぶんな母乳を得られないまま、乳離れを余儀なくされた子猿は、いつまでも母猿に しがみつきたがるのかもしれない。
その点、生後間もなくして、母親を失った子猿は哀れだ。
生後間もなくから噛みつかれ、母乳もロクロク飲ませてもらえないまま、さんざんに虐待されるケースも少なくないようだし、いずれにせよ、いつも空腹に耐えなければならないので、親と共に過ごしていても、哀しそうな眼をしている子猿は多い、けれど、
どんなに冷たい、虐待する母親でも、親が いる子猿とは、どこか決定的に違う眼を している。
母親を失った子猿の、独特の寂しさに満ちた眼。
いつも いつも、母親の乳首を探し求めて歩き回り、時おり、周囲の人間たちを怪訝そうに見上げては、「わたしの おかあさんは、どこ?」と言いたげな まなざしを向ける。
よく似た情況に置かれ、姿の雰囲気も似ているが、これは別の子猿。
人間から与えられた何を飲んでも食べても、それは、かつて、つかの間に味わった記憶の母親の乳首から得たものだと感じたいゆえにか、この子猿は、飲んだり食べたりしたあと すぐ、自分の指を咥え、母親の乳首の代わりとしている。
【続く】