2019.02.25 (Mon)
『再び、「猿に教えられた」こと。』の続き。
さて、
おもしろいのは、まだ若くて、初めて一子を儲けたばかりの雌猿のほうが、子育て熱心だったりして、
むしろ、
すでに何度も出産・子育てを経験してきたベテラン母猿のほうが、子どもを邪険に扱ったり、ぞんざいに あしらい、早々と育児放棄することも多いという現象。
初めて母親になった若い雌猿でも、これが賢い場合には、第一子に対し、人間と同様に、あたかも「記念の子」よろしく、教育熱心なように感じられた。
まめに あやしてやり、何か語りかけているような そぶりさえ見受けられる。
歯が生え揃い始めたら、もう乳離れさせる時期を迎えたと判断するらしく、聞き分けのない子に分からせるための しぐさも、その若い母猿は、他の母猿たちと比べると、優美と言っていいほどの しぐさでもって、自分の乳首を、そっと手のひらで覆うようにし、静かに、子の口から遠ざけるのだが、
これが、ベテラン母猿となると、子の口を つねるようにして、乱暴に引き離したり、それでも言うことを聞かないと、
まだ あかんぼうと言っていいくらいの幼い子猿に つかみかかって押さえつけたり、ヒステリックに振り回したりする。
でも、何らかの脅威を感じたら、反射的に、子を持って逃げてる(笑)
こういうのを見ると、母性愛の強さ、と言いたくなるかもだが、
もしかしたら、それは、やっぱり、
「子どもは、自分のもの」という「私物感覚」の現れなのかもしれない。
最近、日本の社会でも、深刻な問題となってきているところだね。
特に人間と似て、社会性の つよい動物である猿にとっては、おすでも雌でも、子どもという存在は、自分に、仲間たちから、生殖対象となる価値を高めて与えてくれる存在でもあり、また、
子が無事に育ち、成獣となった あかつきには、基本的に自分の味方、協力者として、一つのグループを形成していく要員ともなるわけだから。
それゆえか、母である自分以外の猿が、子どもにチョッカイを出したり、叩いたりしようものなら、たちまち臨戦態勢を とる。
なかには、互いに子どもを抱えている実の母と娘が、血で血を洗うような大ゲンカを繰り広げる場合も あるようだ。
理由は やっぱり、自分の子に対する扱いが気に入らない娘が、母親に激怒してのことらしいのだが、そういうところも人間と似てる?w
ただし、猿の場合も、厳格なヒエラルキー社会であるので、基本的には、自分よりも格上の相手なら、恐れを示したり、遠慮がちだったりもする。けれど、
ひとたび戦うことを決意したら、仲間たちと団結し、女王格の雌猿やボス猿さえも追放することが あるようだし、
そのへんのヒラ雌であっても、特に、子どもにかかわる場合は、いざとなったら、ボス相手に戦うことも辞さないようだ。
やっぱり、ヒト族の雌のほうが、おすに媚び媚びでダメダメかもしれないぞ?w
躾か虐待かw
この雌猿は、他の子猿たちにも恐れられてるほど、普段から凶暴な性質であるらしい。
ボス猿にすら呆れられるほど、権勢欲も強いらしいw
ただ、この場合は、上下関係に厳しい猿の社会において、親が食べてる最中、幼い子猿が無邪気に、それに手を伸ばしたので、激しく叱責している母猿がヒステリックに怒っていて、仲間の顰蹙をも買っているようだ。
こういう事態にエスカレートすると、興味深いことに、他の猿たちが三々五々集まってきて、くだんの親子を包囲するかのように、じろじろ見つめながら、にじり寄ってくる。
周囲の視線をチラチラ気にしつつ、子を痛めつけている母猿と、
急に凶暴になった母猿に怯える子猿の あいだを離そうとしたり、子猿を守ろうとするかのようにピッタリ寄り添ったりする、少し年上の子猿。
このような ようすが、多くの場合に見受けられる。
ほれ、ヒト族よ、特に、弱者叩きに励む「ネトウヨ」は、見習わないとなあ~ww
「猿並み」どころか、猿以下にされちゃうぞおwww
子猿の成長は意外に早いらしくて、小さな小さな見かけによらず、歯が生えそろってくるのも、特に早いケースでは3週間ほどだそうで、あんなシッカリした歯が生えた口で吸われっぱなしじゃあ、母猿も痛かろう。
子猿は子猿で、必ずしも空腹だから吸うのでは なく、
かなり硬そうな木の実を齧られるようになっても、なかばは遊びなのか、相も変わらず、母親の伸びきった乳首を吸いつつ、どこまで伸ばすんだと言いたくなるほど、思いっきり引っ張ったりする。
そして、ある日、急に、優しかった母猿が、乳を与えることを拒むようになった意味が分からないのか、
それは もう、「なんでー?なんでー!?」と、必死で抗議する(笑)
拗ねてギャン泣きする息子を、しかたなく迎えに来る母親w
(4:50ごろ)
「かあちゃ~ん、チチ、チチ、チチ~」
(よその あかんぼが、母乳を飲んでいるのを見てカンシャク)
「いーなあ、いーなあ、ボクちんも飲みたいよ~、ぷーぷーぷー!」
(6:25ごろ)
これも片目が潰れてる母:
「ほれ、ニンゲンが寄ってきたさかい、はよう、かあちゃんの背中に乗んなさい」
甘ったれ息子:
「やだ~!チチ、チチ、チチぃ~」
母:「ほな やめときぃや!」
息子:「わーん!!」
母:「せやから、はよ乗れちゅうてるやろ」
そうとう大きくなって、立派な歯も生え揃ってるのに、相変わらず、母親の乳を欲しがる。
しつこい子どもにウンザリし、持て余して、噛みつき、ひっぱたき、
突き放しても突き放しても、しがみつく子猿。
その唖然とするほどの敏捷さには、大のオトナの猿ですら、手の施しように困るほどだ。
その何分の一に満たなくても、人間世界では、オリンピック級の選手に間違いない(笑)
だって、かあちゃんしか いないんだもんね、自分を守ってくれるのは。
かあちゃんに捨てられてしまったら、不安と絶望しか ないんだもん。
「えっ?あれ??かあちゃん、どこ!?ぎゃーん、かあちゃ~ん!!
あっ、これかな?かあちゃん!!」
(と、人間の靴を、かあちゃんと間違えて、すがりつこうとする子猿)
こっちも、片手が ない、身障者の かあちゃんに、いつまーでも、おんぶに抱っこの甘ったれw
母:
「これ、いいかげんに、背中から降りなさい!降りなさいんか!!降りろ言うてんのに」
娘:
「いやだあー!いやだあー!!」(ヒシと しがみつく)
母:
「ああ、重たい。。。ふう~、やれやれ」
こっちの女の子も、甘ったれ度では抜きん出ているw
2、3分見ていったら、かあちゃんに厳しく怒られて、ひいひい泣いていたところ、突如、凄まじい勢いで起き上がり、脱兎のごとくに追いかけていって、まーた飛びついてるようすが見られるw
一見ぶさいくだけど、よく見ると、いかにも女の子らしい、おずおずとした可愛い表情を しているよ(笑)
だいたい、大きくなっても、異常なほど母親べったりの子猿は、平均よりも警戒心が つよく、内向的で小心な性質と見える。それは、ある意味で賢いからでも あろうが、そうでない場合は、知能や精神年齢に問題が ありそうだ。
この女の子の母親はね、ある日、グループ間の闘争か何かで死んでしまい、それ以来、娘は一人ぼっち。
おとなしいし、もともと、よそのオバサンらに、いじめられやすかったみたいなのだが
(猿の社会では、母猿に、いつまでも依存して、自立心が薄いと、憎まれやすい傾向と見受ける。それは、子育てのストレスを、母猿どうし共有し、理解し合っているからなのかもしれない。ただし、あきらかに知能面に問題が あって、精神年齢が異常に低い息子が、かえって、母親に過保護に育てられているケースも あり、また、父親やボス猿は、「男どうし」ということなのか、母猿に代わって容赦なく噛みついたりして叱責する)、
これまで守ってくれていた、優しい母親が居なくなってからは、ますます、よそのオバサンらに噛みつかれ、
知能に問題ありのマザコン・アブノーマルな、幼なじみのオス猿(←精神年齢が異常に低いわりに、からだはデカく、性欲は平均以上ときてる)には、初体験の相手として利用されてレイプされた。
もう、さんざんな毎日。
【続く】