2022.01.08 (Sat)
名優シドニー・ポワティエが亡くなったらしい。94歳だったそうな。
『野の百合』は、中学か高校生の頃に、テレビの洋画放送番組で、親と共に、茶の間で観た記憶が ある。
ストーリーも感動的だったが、とても力強い存在感のある俳優さんという印象だった。
『いつも心に太陽を“To Sir With Love”』のほうは、中学校の行事の一つだった映画鑑賞会で、講堂にて上映された。この映画は、遠い異国であるイギリスが舞台だし、登場する学生たちは高校生で、時代も世代も、われわれより上なんだけれど、それでも、級友たちの多くが、大いに共感を覚えたようだったが、ここでも、新任教師役のポワチエの存在感は格別で、ただただカッコよくて。
それにしても、あの当時からイギリスでは、すでに、黒人やアジア系の人たちを多く受け入れていたんだな。
私は、登場する生徒役の一人でもあった「ルル」による、時代のスタイルと情感あふれるオシャレな主題歌に、たちまち夢中になり、
当時は、ラジオのFM放送で、たまたま流れてきたのを辛うじてカセットテープに録音し、「やったぜー!!」と喜び勇んで、親しくしていた友人に、何を言っているのか、英語の歌詞を聞き取ってもらったりして、そのまんま覚えてカバーしたりしたものだが、
ところが、だいぶトシくってから、『ユーチューブ』の動画を手軽に観ることが できるようになったときは、あらためて、なつかしの主題歌を聴くことも できるようになり、ほんとうに嬉しかった。
ただし、学校時分に、友人に聴き取ってもらった発音が、かなりの部分でメチャクチャだったことも分かった(苦笑)
以前にも触れたように、洋画鑑賞を特に好んでいた うちの母親の持論が、
「子どもと動物が出てくる映画と、主題曲が名曲の映画は、まず、ハズレが ない」
というものだったのだが、これは当たってると思う(笑)
『野の百合』の主題歌も、これもカセットテープに録音していたのだが、
いかにも「ブラック スピリッツ」溢れるような、素朴で力強い歌唱である。一度聴いたら、忘れられない。
ただ、これは、ポワチエが歌っているのでは なく、別の人による吹き替えらしいと聞いている。
ポワチエの出演作で、まだ観ていない有名なものも あるので、近いうちに観てみたい。
“Lilies of the Field~Amen”
うちのブログで、何度か紹介してきた『いつも心に太陽を』。その主題歌を再び。
そして、すばらしい俳優だったシドニー・ポワチエへ。
Rest in Peace.
“To Sir With Love Tribute (Lyrics)”
Lulu“To Sir With Love”