2020.10.28 (Wed)
古賀さんと相澤さんって、どちらも「九州男児」?で、『東大』の先輩後輩だったんだねえ。知りませんでしたわ(笑)
相澤さんも、同じく法学部卒(どこぞのシュショーの「法学部卒」とはエライ違いw)なんだから、もしかしたら、これも同じく古賀さんのように、官僚の道に進んだ可能性も あったんでしょうね。
『このままでは「第2の赤木俊夫さん事件」が起きる<特別対談:ジャーナリスト・相澤冬樹×元経産省官僚・古賀茂明>』
ハーバー・ビジネス・オンライン10/28(水) 8:35配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/12abf7b3339fa4562cfc63811c4dad1d94bc06e7?page=1
私なんかも常々、古賀さんの御意見や御見解・解説には、なるほどなあと思いつつ拝読してきたんだけれど、
全く一つの疑問もないわけでは ない。今回は、たとえば、
古賀氏:
「~もともと民間で活躍していた人なので、役所を辞めても また引く手あまたで再就職できる。いつでも辞められるんだから、不正をしてまで忖度する必要はない」
世間で よく言われるようだけど、公務員あるいは、日本で最高レベルに優秀なはずの官僚が、民間では通用しないという。それって、逆に、民間では大いに活躍できていた人が、役所に入ったら、もひとつで終わった、てなことにならない保証は ないよね。
例の『大阪維新』橋下さんの大失敗も思い出すなあw
そもそも、飽くまで利益追求体である民間の企業などと、役所の論理とは、根本が異なるのだからとか。
仮にですよ、
どこかの企業から来てもらって、上位の官僚職に就いてもらったとしたら、最悪、もと所属していた企業や組織への利益誘導が、「天下り」よりもダイレクトに運んでしまいやしませんかね?
しかも、それが、『自民党』アベスガ政権で顕著になったように、国民の眼を盗んで、裏でコソコソやってたなんて事態。
古賀氏:
「実は内閣人事局の条文を最初にを作ったのは私なんです。麻生政権で公務員改革を手掛けている時のことです」
『内閣人事局』の最初期に関わったのは、古賀さんだった、なるほど!
どうりで、裏側の経緯を、よーく御存じなわけだ。こういうところが、特に参考になるのよね。
古賀氏:
~当時私は、政治主導の強化を行うにはそれとセットで、官民交流の抜本的拡大が欠かせないと考えていて、それで課長級以上のポストはすべて公募するという条文を各省に提示しようとしました。ところが、各省庁と族議員による猛烈な反対運動が起きて法案自体が潰されかける事態に陥ったのです。そこで、「公募ポスト数を公表すること」とトーンを弱めて何とか法案に盛り込むことに成功しました。これなら公募のポスト数が周知されることで「残りのポストになぜ、民間人は起用できないのか?」と疑問の声が上がる。そうなれば、しめたものです。そもそも、民間人を起用できない理由なんてないわけですから、批判を避けようと各省庁が公募ポストを増やすだろうと期待しました。ただ、このルールが入った法案は民主党の反対で廃案となり、さらに、第二次安倍政権でこの法案が復活したのですが、内閣人事局はそのまま生き残ったのに、公募のルールは完全に削除されていたのです。結局、幻の条文になってしまったということです~
「『残りのポストになぜ、民間人は起用できないのか?』と疑問の声」それは、誰かが教えてくれて、それによって、一般国民が知って、かつ、疑問に思うなら、という話だわね。
知ることもなければ、疑問に思うこともないかもしれないね。実際、問題意識が低いでしょ、昨今の国民は特に。
そりゃ、『(旧)民主党』だって反対するわな。
「政治・官邸主導」を唱えているのは同じ方針なんだから。
「公募のポスト数が周知されることで『残りのポストになぜ、民間人は起用できないのか?』と疑問の声が上がる」、
そうなる前に潰そうとするでしょうよw
相澤さんも、すかさず、似たようなことを指摘されてるけど、
私なんかは、「課長級以上のポストはすべて公募」というところに、多少の危惧を感じるわ。
先述した、「もと所属していた企業や組織への利益誘導」事態も懸念するし、それ以上に、「課長級」以下の官僚たちの反発を危惧する。
『(旧)民主党』政権のときに、官僚たちが、とても非協力的だったとも聞いてるしね。
古賀氏:
「ノンキャリでも優秀な人はたくさんいますよね。22歳の公務員採用試験の成績で、その後のキャリアが決まるなんてナンセンスです。大器晩成型の人もいるわけで、民間ならありえないシステムだと思います」
いやいや、ありえるんですよ、実際には(笑)
特に、大企業なら、その傾向。だいたいは新卒・入社前に、厳しくフルイに かけてるもんね。けっこう一面的、独断的に。
うちの親父なんか、中小規模の会計・経理事務所に所属しつつ、フリーでコンサルタントとかも やってたけど、常々、「一流や有名どころのはずの大学を出たやつほど、現場で使えん」とコボシてたよ。
古賀氏:
「13年8月に法制局とは無縁の小松一郎フランス大使(故人)を法制局長官に抜擢する異例の人事をやってのけています。小松さんは熱心な集団的自衛権容認論者でしたからね。でも、この時に内閣人事局はまだ発足していない」
ああ、小松氏に関して、私は、「まったく畑違い」なのにということは報道で知ってたから、なぜなのかなと怪訝に思ってたんだけど、「熱心な集団的自衛権容認論者」そういうことかあ。なるほど。
古賀氏:
「公務員の人事権は大臣が握っています。つまり、内閣人事局なんてなくても、所管大臣がその気になれば、官僚のポストなどいくらでも差し替えできるんです」
ふーむ。
だったら、そのままにしておかなかったのは何故なんでしょうねえw
要するに、各所管大臣から権限を取りあげた内実になってるんじゃありませんか?
さて、
「弱い人」とか強い人とかいう前に、やっぱり地アタマが良い、頭の回転が速いから、どうすれば こうなる予測結果が、すぐに見当ついちゃう、なので、あとは要領良く やっちゃうんでしょうね。
せっかく明白なんだから、やらなきゃソンソンってな感じで。
だから、そのアタマの良さ、回転の速さを、どっちのほうへ向けるのか、ってことよね。
「国民全体の利益」へ向けるのか、自利や「省益」のほうへ向けるのか。
いわゆる優等生ってのは、そもそも、世俗の価値観に忠実、または忠実たらんと、疑問を持たずに、素直に、と言うか無批判に欲せるからこそ、優等生で いられるんだろうし、
ここチョイと こうすりゃ、たちまち明らかな結果が出せるのに、と分かってるなら、やらない手は ないな、ってなっちゃうんじゃないの?w
そういう、ほとんど「脊髄反射」的思考タイプには、哲学とか善悪の思想なんて関係なく、ただ要領、要領しかないんだろうし。
ピッと押せばピピピ♪ほとんどマシーンみたいなもん?(笑)
古賀氏:
~企業の不正行為を内部の社員が公益目的で通報した場合、その身分が保護される「公益通報者保護法」などが整備されていますが、省庁の場合、その窓口はだいたい大臣官房にあるんです。一応、監察官もいて秘密厳守という建前になっていますが、そんなことを信じる職員はいません。
~
えっ!?それは大問題ですがな
喫緊の改革が必要ですよね。
「~霞が関の文化では内部告発は裏切り、反逆なんです。告発したら最後、出世なんてありえない」
いやいや、実際には、民間でも ありえますやんか?
どのみち、居辛くなるし。。。
【続く】