2018.01.29 (Mon)
たまーに閲覧する『ヤフー個人記事』コーナーのなかでも、
私なりに、読むに耐えるだけの知性が感じられる、ゆえに、それ相応の情報価値や信頼感も感じられる少数の書き手さんが いるんだけど、
当エントリーは、そのなかで、「みわよしこ」さんというかたの最近のコラムを読んで、思ったことを述べる。
このかたは、ご自身も当事者として関わりが深い、障碍者のための施策の問題とか、また、生活保護施策の問題についての記事を、よく お書きになってるのね。
読むたびに、なるほどねと思うことの多い、みわさんの問題提起や検証なのだけれど、少々、難を指摘させてもらうと、
これも「優等生気質」の一端だろうけど、みわさんってかたには、どうも、ちと、権威主義的な傾向を感じさせられるところが ある。それに関係してくるような、ちょっと首を傾げてしまったことを少し。
今回は、読んで、まず、生活保護を利用(←私も、このコトバを使うことに賛成して、これからは そうすることにする)している人たちの多くが、
たとえば、惣菜の類を買って済ませるから、よけいに食費が かかってしまうのではという問題の指摘について、みわさんの分析によれば、このことは、学歴に関係しているということを述べられていた。
その、学歴に関係していることの根底には、結局、生育環境の問題が あるということも言及しておられ、まあ、もっともなことなんだろうなあとは思った。
しかし、ちと、分析が大雑把すぎるというか、本当に学歴が原因していると言っていいのか?という疑問も持った。
もちろん、学歴と生育環境に、密接な関連性が あるのは確かだろう。
だが、私の周囲や、また、私自身の体験から述べると、
学歴が低かろうが、日常生活のなかで、妥当な食事づくりに熱心に取り組むことを当然の習慣としている人は、珍しくも何ともない。
日々の食事づくりを前向きに やろうとしないというか、できない人の心理状態を、みわさんは、あまり分かってないんじゃないか?と思えた。
だいたい、生活保護利用者の内訳としては、疾病や障碍が理由になっている場合が大半と思しいし、
その疾病や障碍のなかでも、精神方面の問題を抱えている人が ことに多いことは、かねがね聞いている。
みわさん御自身は、日常の食生活に工夫を凝らしておられるようすなのを、私もチラッと覗かせていただいたこともある。けれど、
彼女も また、精神疾患を抱えておられるそうだし、ご自身が、その症状の出ていたとき、どのような状態だったか、
はたして、まともに料理を行えるような状態だったのか、
私は、身内のなかに、やはり、おそらくは、みわさんと同じ種類のものであろうと察している精神疾患を発病した者が いたので、その者の状態を見ていたから、疑問を感じたわけ。
もちろん、生育環境が、あとあとまで尾を引いているということは、これは、みわさんも指摘しておられるとおりで、
結局、
その劣悪だった生育環境のなかで、人は、何を もぎ取られてしまっているのであろうか、ということが最大の注目点であり、
分析の足掛かりと すべきところだと思う。
およそ料理・調理に割く労力というものは、最も前向きな「生きる意欲」の現れだと思う。ついで、食べること。
しかしながら、食べるという行為には、逃避の心理も含まれ得る。
生活保護の利用開始を余儀なくされるに至った場合の理由として、
うつ状態に陥っているということが伴っている割合は、とても高いのでは なかろうか。
そもそも、幼い頃から劣悪な家庭環境のなかで、本来ならば、ごく自然に培われるべきはずの、前向きな生きる意欲、あるいは、「自己肯定感」というものを削がれてしまっている、
それと連動して、進学・学歴のことも勿論、あらゆる条件において、社会生活を営むうえで、非常に不利な立場になってしまっている、こういう人が、どうして、自分を養う食事に関して、前向きな思考と労力を費やす気になれようか。
しかも、劣悪な生活環境は、生育家庭から引き続いている場合も多かろう。
料理だけではない。洗濯、掃除、入浴、すべてに影響は及んでくる。
行きつくところは、いわゆる「セルフ ネグレクト」。
なので、学歴自体とは あまり関係ないんじゃないの?と思う。
だいたい、プロの料理人に就いている人だって、ほとんどは、高学歴じゃないみたいだしね。
それと、
みわさんが、おりに触れて紹介しておられる、生活保護に関する、ナントカ「部会」ってやつ?
私も、何度か、このことについて述べておられる記事も読ませてもらってたけど、読むたびに、
「こんなん、、、それこそ、税金使ってまで召集するだけの価値あるんか?もう、いっそのこと やめたら~?」
と感じるのが正直なところ。
だってねぇ、
みわさんは、いつも、せいいっぱいに、この「部会」とやらに召集されてるという、おえらい先生・識者がたの見識等を、尊敬心たっぷりに紹介しておられるけども、
そのへんの無知なシロートに過ぎない私個人が読んで感じた印象は、
さしづめ、
自民党の「金魚のフン」とも「下駄の雪」「腰巾着」とも評されてる、公明党みたいな感じなのだよw
要するに、最初は、いちおう、殊勝なことを言ってるようでも、最終的には、自民党の ほぼ言いなり。
くだんのナンチャラ「部会」は、それと どれほど違うのよ?って感じなのw
あとね、
みわさんは、周囲の人から相談事というか、おそらくは、精神疾患を抱えている人の繰り言みたいな話を聞かされることが、やっぱり多いのかなということも感じたけど、
そういう話を、「当たり障りなく かわしつつも、エネルギーを削ぎ取られるような気持ち」になってしまう、ということを書いておられた、
これって、どういうことなのかなあと思った。
もっとも、相手は、ただ、みわさんに、グチを聞いてもらいたいだけなのかもしれないけど、みわさんがイラッとくるのは、他にやるべきことが多くて、忙しいからというのが最大の理由なんだろうなと察する。
でも、みわさんは、
ここでキッツイ言いかたを敢えて させてもらうが、
言わば、生活保護と、その利用者をネタにして、お仕事され、報酬も得られてるわけでしょ。
だったら、周囲の、その類の立場にいる人たちからの話を、蔑ろにしていていいのかな?と。
くだらないことを話しかけてくるなと思うのだったら、私なら、ハッキリと、そういう話はムダなんだよと、論理的に言って聞かす。
そんなことで、ヘンに被害意識を自分が持ってしまうくらいならね。
公の場では、いわゆる社会的弱者に対する大いに理解のある論を繰り広げていても、実際に、自分の身近の人の直接的な話しかけを、鬱陶しいと思う人なのだとすれば、
私は自分自身、ボランティアだ福祉だと日々活動してる人たちの欺瞞や劣等意識の補償みたいな屈折心理を潜めてる手合いも少なからず見てきてるからね、ちょっとヤだなと感じた。
相手が忙しいことを分かっていて、無神経にグダ話を聞かせてくる自己中タイプの人って、これも、私も たびたび見てきたし、
また、当の自分自身も、相手から、苦情を言われたことも あったけど、
私は、相手が迷惑がってることを、自分で気づけなかったことが分かった時点で即、やめるけどね。
逆に、自分自身が、相手に時間を奪われて困るときは、相手が納得するように説明を心がけ、やめてもらう。
また そのうちに、じっくり聞く時間を確保するからね、とか言い添えて。
自己中心な人ほど、なおざりな態度や鬱陶しがられてると感じると、よけいに、しがみつくみたいに続けたがるでしょ。
自分が損させられてるという被害意識めいた感情を持ってるのに、何も言えないまま、怒りを溜め込むのは、よくないことだと思う。そんなのは、それこそ、自分が悪いと思う。
先般、生活保護に関する『ホットライン』という電話ボランティアを務められたそうなのだが、そのときは、一人じゃなく、同じ作業に取り組んでいる仲間たちが そばにいるということで、気持ちがイラつかないで済んだのだろうと気づいた、といったことも おっしゃってたけど、
それは、たぶん、
いまは、この作業を やる時間、と区切って集中することの割り切り感も あったからなんじゃないかな、と思った。
ま、基本的に、みわさんも、私が応援する気持ちでいる人たちの一人には違いないが、今回は、いままでに、ん~?と感じていたこととも併せて、指摘させてもらったしだいです。
最後に、私個人的にも、以前から不審を感じていたことに、
いわゆる補助金ビジネスであるとか、業者との癒着とか、
はては、障碍者搾取に等しい現実とかいった、
ぶっちゃけ、これこそが税金むだ遣いじゃないの?
と疑問を持っている福祉サービスの問題が あるんだけれど、
このことについて、識者や専門家筋の人たちには、もっともっと取りあげてもらいたいものと思っている。