2020.11.10 (Tue)
今回の『アメリカ次期大統領選』を「一応は」終えたとなっても、ちまたのマスコミやらインターネット上で、まだ くすぶり続けているらしい、
「トランプ」か「バイデン」か、いや『民主党』か、という議論、
その くすぶりの原因は、ひとえに、経済の問題である。
しかも、前代未聞の、「新型コロナ」と共にあることを余儀なくされている経済だ。
私は、今だからハッキリ言ってしまうが、
日本では、すでに「前首相」でしかなくなった安倍晋三氏も、ただの「歴代最長」であることしか できないまま、さすがに、その最後は「新型コロナ」に打ち負かされ、とどめを刺されて終わった。
この次は、アメリカのトランプ大統領に向かうだろうと予測していた。
もともと、当の ご本人も含めてらしいが、それこそ世界じゅう殆どの人が多かれ少なかれ予想外という思いを抱いたトランプ氏の就任だったし、
そもそもからして「器でない」のであったならば、最後は惨めな終わり方になる、それが「分際」というものだと、昔から言われることだ。
当初から、トランプ大統領の実娘であるイバンカさんに、さっそく一番乗りでゴマスリに駆けつけた「安倍の真似を していれば良いのだ」と言われていたというトランプ氏は、なるほど、アベシの真似を実行していたような ふしも感じられないでは なかった。
最も大きく共通していたのは、ある程度まで膨張したまま、とり残された「不満勢力」、
それは、いわゆる「保守」層とかと呼ばれる層にも重なると同時に、思いどおりにいかないでいる何らかの不満から、かえって、従来の権力層に媚び、みずからも、それらのなかに混じり込みたいものという、あさはかで、むなしい願望を胸にしている連中とも重なっているのだが、
哀れなことには、日米とも、本来の「保守層」、いわゆる「エスタブリッシュメント」層のなかには、決して入れては もらえない結末が待っているのに、
どこまで行っても、それら「エスタブリッシュメントの駒」的存在でしかない自分たちは、煽られ、利用されているだけという現実が見えていない。
この現実が見えていない原因は、やはり、偏った思考と、それをポルノ的に満たしてやる(フェイク)情報、それを正すに足る教育の不足だ。
それにしても、
「民主主義とは多数決」と、堂々と のたまう「ネトウヨ」をイッキに増加させる原因になったのが、『読売新聞』政治部記者あがりの某オエライさんの執筆記事からなのだそうだが、
今回の大統領選で事実上の勝利側となったバイデン演説に おいては、特に、負けた側をも捨て置きは しないという良識的表明が含まれていたことを話題に上げたとたん、どうだろうか、
「ヤフゴミ捨て場」の「ネトウヨ」どもが、当然だー!!と喚くザマは(嗤)
こういう「ダブスタ」ぶりと自分棚上げ方式を自覚しない幼稚さ、あつかましさ、低知性ぶりが、私は大きらいなのよw
少数意見を疎かにしないことは、もちろん大事なのだが、
敢えて極端な例を挙げて言うとすると、たとえば、
「殺人を、犯罪でないと認めろ。殺人だって表現の自由だ」
なんて「少数意見」を認めるわけには いかないね。
なにごとにも、限界は ある。
「少数意見」とか「自由」と呼ぶよりも、致命的に間違っていることは、やっぱり、認めるわけには いかないの。それは、お互いのためにね。
ことに『アメリカ』の場合の哀れさは、前回も指摘したように、「衣食満ち足り、あとは名誉」、大統領の地位にまで登りつめたトランプさん自身が、いつまで経っても、ほんとうの「エスタブリッシュメント」からは、本音で軽蔑されてきたという「ガラスの天井」のこと。
その「ガラスの軽蔑」を、叩き割るには至らなかったこと。
このへんは、ご本人の知性と教養、人徳しだいだろう。
ところが、
かえって、「不満層」が潜ませてきた、そして、彼らの目先を動かす軽蔑心のための「軽蔑の対象」を つくりあげようとした。
「ガラスの天井」を破れなかった、どこか「ピエロ」のような悲哀感すら漂うトランプさん自身も心底に潜めていた不満の表れだったのだろう。
そうして、最後まで残ったのは、やっぱり、とり残されたままの「不満層」だ。
なぜ、彼らの倫理意識や良識は薄いのか?あるいは、途中で薄くなったのか?
その「不満層」でさえ、トランプの施政で、本当に良くなったか?と聞けば、さて、どうだろうか。
現実にはガッカリして、今回は離れたという人々も、また多いのが実際だろう。
この現実が見えていないまま残った「不満層」には、『Qアノン』とかいう、ほとんど盲信的信者の如き人々が少なからず含まれているわけだ。
彼らが「合理性」を厭うのは当然だ。現実を見るのが厭なんだから。
妄想夢に逃げ込み、せっかく浸りきっているのに、叩き起こしにくる合理性や現実なんて、憎むべき対象でしかないわけだから。
しかも、
「新型コロナ」は誰にでも無差別に襲いかかるのだぞ、と警告しても、
そのなかで、やはり、「格差」を あらためて思い知ることとなった。
ことにアメリカは、医療格差も大きいことで知られている。
日本では、「新型コロナ」に まつわる不満が抑えられている傾向なのは、ここの格差が、あまり目立たない おかげも あるだろう。
およそ民衆・大衆とは、自分たちの生活が、まずまず普通に回っていて、圧迫感が低いと感じておりさえすれば、いたって おとなしくしているものだ。
ことばを替えれば、現状に甘んじ易いとも言えるが、
同時に、あり余るほどの余裕までは ない、とも言える。
どうせ乏しいエネルギーなら、できるだけ温存していたいのだ。
疲弊しているほど、この傾向になっていく。アタリマエだ。
そこから逸脱して、苦しさばかりが増大していくぞとなると、辛うじて残しておいたエネルギーを回してでも暴れ出す。
古代の日本の「ミカド」も、「タミのカマド」を、気にしたと伝わる。
とりもなおさず、民衆・大衆の生活が、統治権力者の地位を支えているからに ほかならない。
民も弱いだろうが、権力者も弱い。ある時点まで来たら、いっきに潰れる。
商売人が、客に支えられているのと同じく、
民衆・大衆がソッポ向いたら、そこまでだ。
だからこそ、民衆・大衆の知性が、彼我ともに大切になる。
ところが、
古代から現代に至るまでも、統治権力者は、「よらしむべし。知らしむべからず」を好む。
本来の意味とは、ある意味で逆になるかもしれないのが、
『自民党』(=『日本会議』等)の御用達シンブンを愛好する「ウヨ」「ネトウヨ」らの言ってることを見たらアカラサマで、
「知りたがる国民はダメ!!」
だとさ。
稲田朋美氏も言ったね。
「国民の生活が大事なんて政治はダメだ」と。
稲田さん。皆が忘れても、私は忘れないし、許さないよ。
これからも、おりに触れては言っていきますよ。
あなたが、初の「女性首相」を目指す、ですって?嗤わせるんじゃない(爆)
これは政府筋全員が疑われているようだが、
「官製相場」に伴う「インサイダー取引」の噂も、とうに聞いてたよ。
ついでに言っとくと、
「トランプさんのような意気込みで」拉致問題の解決を熱心に取り組んでほしい、と、
ここまでの要望を堂々と言い放つようになった『家族会』の人たち、いまや完全にカン違いし、方向性を誤ってしまったように見える。
これじゃ、まるで、「日本のために中国を やっつけてくれるトランプ」と、妄言を吐き続ける「ネトウヨ」と大差ないでは ないか。
やっぱり、『自民党』なかんづく『日本会議』安倍筋に利用され、洗脳されてしまっているのだという見解も、当たっているのかもしれないなと思えるようになった。
でも、もう引き返せないのだろうなとも察するし、いかにも「藁をも縋る」を見せつけられるようで、なおさら気の毒だ。
たしかに、「人権」の価値観を主張していくであろう『民主党』バイデン氏なら、よりいっそうの期待を持てるはずなのだろう、あっちこっちで個人的パフォーマンスを前面に押し出していたトランプ氏よりも。
私個人は、『朝鮮総連』も拉致事件に関わってきていたというし、なんと言っても、まずは、この日本国内に居るものから、事件発覚の早い段階で、上手く使えないのかよ?とも思っていたんだけど。
何かにつけて裏工作・裏取引が得意なはずの『自民党』がよ?全く やらないのかね(嗤)
こうなったら、『救う会』に本気出して頑張ってもらって、
文字どおり救ってもらえば どうなの?
被害者ご家族と共に『北朝鮮』へ乗り込んでいき、向こうのオエライと直談判できるようにしてもらうといい。
それぐらいの根回しには役立ってもらったら?
アメリカに、
「代わりに言ってくれて、ありがとーう」
を、毎度繰り返してるよりは。
【続く】