2020.11.10 (Tue)
『アメリカ大統領選を終えて~民衆の本質・本音とは』の続き。
何度でもクギを刺しておくが、
特に、
偏った情報に飛びつき、しがみつく「ウヨ」「ネトウヨ」どもに言っておく。
日本において、こんにちの経済情況を もたらした、その根底に横たわる「少子化」問題にせよ「移民」の是非問題等々にせよ、これらは、ひとえに、おまえさんたちが固く支持してきた『自民党』ならびに裏から口出ししてきた政商などの連中による策の結果だろうが。
いったい、おまえさんら、どこぞに雇われた手先なのかい?
いや、そもそも、おまえさんらの「ボス」である『自民党』(=『日本会議』等)は、どこの手先なんだろうね?
一部の者だけが終始、甘い味わいを堪能して、のほほんとタカを括っていれば、やがては、その者たちの首も締まることになる、
これを、私は何度も何度も繰り返し言ってきた。
「明日は我が身」、
自分自身が脅かされるハメになりたくなくば、そのことを肝に銘じていることだ、と。
とり残された「不満層」は、最初から、恥も外聞も かなぐり捨てたような、そういう人々ばかりだったのだろうか。おそらくは、違うだろう。
彼らとて、その殆どは、いわゆる「中間層」であったろうし、中間層としての良識もプライドも あったのだろうと思う。
日本でも そうなってしまったが、「痩せた中間層」から振り落とされるように、こぼれ落ちた人々。
私は、このことも、もう何年も前から指摘し続けてきたが、
痩せてしまったら、クッション効果の調節は利かないのだ。
およそ経済政策というものは、結局のところ、何を やろうが やるまいが、どうしようもないところが あるのだという。
アメリカでは、オバマ大統領時代から、日本においては『民主党』時代から、すでに少しづつ上向いて来ていた事実を考えれば、
ならば、いま、是か非かを騒いでいるところの、たとえば「トランプ」式だろうが、それ以外だろうが、結局は同じことだ。少なくとも、大差というほどのことは ないことになる。
さしあたって、要は、それ以上には悪くしないことに尽きる。
次期大統領と予定されているバイデン氏ならびに副大統領のハリス氏、『民主党』、そのブレーンたちが目指すのは、「コロナ」も「経済」も、いま以上には悪くしないことからだろう。
そうしながら、
とり残されたままの「不満層」勢力に向き合い、「分断」を埋める。ここを、バイデンさんは、先ごろの「勝利演説」で明言されたのだろうと思う。
また、これも、「ウヨ」「ネトウヨ」らのバカなところで、
「トランプでなければ中国がー」と言うのは、逆だよ。
やっと指摘されてきているようだが。
中国が、本音では、実はトランプ支持なのだとか、もし、それが本当なら何故なのかを考えてみよう。
トランプさんは、アメリカ国内と同様、同盟国間あるいは、その関係性にある国どうしの あいだにも、動揺や亀裂を齎しかねない言動に終始した。
これでは、中国をコントロールし抑え込むなんて不可能、としか言えない。
この やりかたは、「断交」と並ぶ危険な外交なのだ。
商売人トランプさんは、「アメリカの」と言いつつ自分の「ディール」に夢中だった。
商売人には、自分が儲けることしか興味は ない。儲けるためには、自分の国だって売る、そんな連中も いるだろう。
例の「ロシア疑惑」も あった。
「在日米軍を引きあげる」ともハッキリ言った。
「世界の警察は、もう やめよう」という方針は、オバマ大統領時も そうだった。
その部分だけを引き継いで、
しかも拡大しようとしていたようなトランプさんの目的って、本当のところ、どこにあったんだろうね。
単純な「勝ち負け」に、どこまでも囚われる人は、およそ芸術家や哲学・思想家では ないね。
トランプさんは、野心的な商売人なのであり、また、軽薄がウリのタレントでも ある。
もはや、いまとなっては、徹底的に自分の熱烈なファン サービスとしてのパフォーマンスを披露しているのかもしれないw
いや、そもそもが、大統領選も大統領就任も、そのつもりだったのかもねww
直近のエントリーでも指摘したけれど、
本人の能力その他について不安や何かしらの もの足りなさが あるのなら、周囲が、気を つけてあげれば いいし、周囲の意見や見解や忠告を吟味して取り入れる能力さえ確保できていれば、大きく問題は起こさない。
問題は、トランプさんのような、ワンマン タイプで、周囲を「イエスマン」で固めたがる人がトップに座った場合だ。
もっとも、彼の場合の「イエスマン」固めは、これも、あくまで、
「トランプ ショウ」
を滞りなく展開するためだったのかもw
ところで、
奇妙なことに、あの『共産主義』思想も、裕福な家庭の子息が産み出した。
かの『マザーテレサ』も、生まれは裕福な家庭の子女だった。
歴史を大きく遡れば、
宗教とも言えない、むしろ、『心理学』の源流であり、科学に近いと評される『仏教』も、その始祖は、とある王家の王子。
(悟り閃くにも適度な栄養あってこそぢゃw)
これらの例は、何を示唆しているか。
現代の『日本』においても、概ね、家庭の経済的、環境的余裕は、教育・学歴などの有利さに、如実に反映しているという調査結果が出ているよね。
アメリカの底力の みなもとは、やはり、若い国であることと、移民の国であることなんだろうな。
元大統領オバマさんの育った家庭事情と共通点が見受けられるカマラ・ハリスさんも、あらゆる国や地域、人種の血を一身に内包していて、それだから、出身国や人種への偏見に囚われないで済む。
だいたい、血筋の取り合わせは異なっているほうが良いのは、医学的にも分かっていることだし、異なる人種間に生まれた人は眉目秀麗・端麗な人が多いことも従来から明らか。
日本人だって、本当は、「ウヨ」が主張したがる嘘っぱちの古典的にして定番の、「単一民族」なんてことは あり得ないんだけどね。
さも尤もらしい『皇室』でさえ、明らかに そうなんだから。
さて、
こんにち、世界じゅうの富が、ごく僅かな、それこそ1パーセントほどの者たちの手中に握り込まれているという。
そんな富裕層の代表格は、まず、アメリカの それだろう。
だからか、さすがにアメリカの富裕層たちは、だいぶ前より、自分たちから、もっと大きく、税金を取ってくれていい、と言い切っている。
せっかくなので、おことばに甘えたらいいじゃんと思うよ。
次期大統領となるバイデンさんも、たぶん、そこを考えているのだろう。
アメリカの富裕層の太っ腹さは、それを齎している富裕度自体も含めて、日本の富裕層などとは、全てにおいてのスケールが大違いなのだろうが、
やはり、根底には、『キリスト教』などの宗教から来ている精神観も あるのだろうか。
アメリカの『資本主義』の根底には、のみならず、
欧米圏全体の『哲学』というものも、『キリスト教』の影響を抜いては成り立たないほどのものだという。
そうであれば、
たとえば、古来、ほとんど何でも「借り物」と真似事、薄くて軽いはずの「空気」でもって縛りを かけてこれたような日本を、同列に加えて考えるわけには いかないのが当然だろう。民主主義でも資本主義でも。
もともと、「哲学」というコトバさえもが近代になってからの造語である。
日本国民のハシクレである私個人は、何らの既存宗教などを必要とせずに、敬虔さ、謙虚を忘れずにいることは可能だけれど。
自分が、いかに恵まれているか、あるいは、自分の行なった努力が報われることにさえも、「神の御加護」や「神の祝福」が あったればこそ、という感謝の念を忘れないかぎり、それは、日本の政治屋や政商、その手下である「ネトウヨ」あたりの言い募る「自己努力の賜物」、といった、甚だしい自惚れ、思い上がりを防ぐことにもなっているのだろう。