2019.03.30 (Sat)
冒頭に、キーワードを一言。それは、
「マイペース」。
じつのところ、私自身、これに該当してるんじゃないかなと自分で思っている面が あるし、
亡くなった両親それぞれにも、いまにして振り返れば、大いに思い当たるし、
私や身内のみならず、ご近所の人や同僚たちといった他人にも、ああ、この人も、たぶん、そうだと思える人たちは、少なからず いる。
なので、けっして、ほんとうの「マイノリティ」ではないらしい実態が察せられるし、
しかしながら、
そうじゃないかなと見受けても、皆が同じ共通性が あるからというわけでは なく、それぞれに、特徴的な、突出した感じの面が あるので、やはり、「アスペルガー」の場合にも、「何割」であるとか、
「スペクトラム」というコトバに窺えるように、要は軽重とか度合によって、はっきりとした「障碍」とは認識されないまま生育したあとは社会人として生活している、そういう当人自身の「生き辛さ」、そして また、周囲に与える「迷惑」度合も違ってくるのは確かだと思う。
このような方面で特に代表的なこととして、私自身が経験・体験してきたケースやシチュエーションのなかでの出来事や事例も、おりに触れて、当ブログで述べてある過去エントリーでは、かつての同僚のことを話題にしているエントリーが幾つか ある。
正直言って、いまでも多少は不快な思いが残っている。
しかし、そればかりではなく、自分自身に対する戒めともしている。
まずは、一言で言って、
「マイペース」が過ぎないように、みずからを注意している、
ということ。
自分自身にも思い当たるだけにね。
ということは、「自覚」の有無も重要になってくるわけで。
ところで、
近場で行きつけのスーパーマーケットに、最近、社員か非正規かアルバイトかなどは知らないけれど、見慣れない若い人なので、新入りさんだなと思いつつ買い物中、その人の行動や態度から、ああ、傾向のある人かなと思った出来事が あった。それは、ほんとうに、ちょっとしたことなんだけれど、
やっぱり、
固執しているようにさえ見えるほどのマイペース
な感じが見受けられたということ。
というのは、
私は、とある商品を、棚から取りたいのだけれど、その新入りらしき男の子が、大きな台車のようなものを、商品棚のド真ん前に据えたまま黙々と作業しているので、ちょっとのあいだ待ってみたのだけれど、すぐには終わらないようす。
熱心な作業を中断させるのも、わるい気がして、とりあえず、他の物を買って回ってから、また戻ってきてみたら、まだ同じ状況。
少し離れた所で待っているのを、ふと、顔を上げたときに、私に気づいて、それでも、またすぐ俯き、作業に没頭しているかのように、全く同様のペースで続けている。
まあ、商品を取らせてちょうだいと、私のほうからハッキリ言ってあげれば よかったんだろうけど、何やら誤解したのかもしれないが、向こうは、さも怪訝そうな表情を浮かべていた。
その怪訝そうな表情を見て、私は、
「この子、これから どれくらいのあいだ、ここで、こういう仕事を続けていけるか、こっちには知りようもないけど、おそらく、今後、他の人たちから注意されることが重なると、そのたび、本人にしてみれば不本意な気持になって、ヘタすると、被害意識を募らせるようになるかもな」
と思った。
他の店員さんなら、客が少しでも立ち止まって待とうとする気配を察したら、丁寧な接客態度の人であれば、すかさず、「申し訳ございません!」と言いつつ、棚の前をサッと あけてくれるのだけれど。あるいは、何か お探しですかと聞いて、代わりに、こちらが指定した商品を取ってくれる。
私の過去の同僚も、あえて一言で言うと、これだった。
「マイペースが過ぎる」
そのために、私に迷惑かけてしまっていることに気づいていなかった、
あるいは、
大したことじゃないと ひらきなおって甘えている感じすら あった。
こちらは明白な障碍持ちであるため、一部、ある種の仕事(電話応対など)が できかねることを受け入れてもらっての新入りだった、そんな私の立場からは言いにくいので、
このような場合は やはり、直属の上司が指導し、
部下各人の能力を勘案して、業務上の公平な配分や采配すべきところなんだけど、
このときの上司も、やたら こまかく指示を出し、それを遂行せよと押しが強いばかりで、本音は自己利益と保身のカタマリでね。
こんなハッキリ言ってしまって悪いかもしれないけど、全社的にも、評判よくない上司だったし、私一個の感覚から来る被害意識ばかりでは ないと思う。
とにかく、全体のノルマを はけさえしたら、無能社員のシワ寄せを、別の社員一人に全面的に背負わせてでも、上司である自分の立場が安泰でさえあれば、それで良い、という姿勢まる出し。
もっとも、こっちにシワ寄せ、おんぶに抱っこ状態だった「無能社員」側に言わせれば、
「あの上司は、優秀な社員ほど潰したがってるから~」
という言い分だったw
ま、私には理解不能ざんす。
言っとくけど、
「発達障碍」だとか、あるいは、精神的な何かの病気であるとかいうことが、すなわち、何らかの面で特異的能力や才能を必ず備えているなんて保証は ないのよ。
その点を、こういうタイプの子どもを持った親さんたちも、肝に銘じていてほしいわ。
こっちが潰されかねないほど、タチの悪いケースも あるんでね、悪しからず。
だいたい、たとえば、目の見えない人が、あたかも その代わりのように、聴覚が鋭いとか、よく聞くパターンの話だけれど、
逆に、聴覚障碍だからって、視力が良いとは限らないでしょ。
どっちの機能も、すごく落ちていることなんてザラだろうと思う。
私自身も、聴覚障碍を持つ身だから、その軋轢から来るのか、いわゆる発達障碍の何かに該当するような面を併発してるように、自分で思えるし、ストレス多過ぎて、うつ病にも罹患した。
そう言えば、
とある看護助手の人で、患者を殺害した犯人だという自白にもとづいているということで、無実なのに、刑期をつとめあげてしまったという女性が いたよね。
この人の場合、軽度とは言え知的障碍のため、「迎合的」傾向が あり、そのうえ、彼女の側が、恋愛感情を持ってしまっていたという当時の取調官に、あたかもサービスするかのように、自分が加害者であると認めてしまったらしいという。
この人のケースは、ご本人自身で引っ被った かたちになってるけど、
もしもだよ、
もしも、その「迎合性」とやらのために、誰か他の人に、罪を着せることになってたら、、、
そういう恐れも全くありえないわけじゃないだろう。
厳しいこと言いたくなるのも、
これまでの私自身の人生において、聴覚障碍ひいては身体障碍一般のことを、最も侮蔑した態度を見せたり、攻撃的な態度を見せてきたのは、ほとんどが、知的や精神面の問題を抱えている人たちだったから。
「迎合的」とか、思考停止とか毒され易い傾向が あるのなら、そうなってもフシギは ない。
身近の周囲からや世間の俗悪さに、最も感化されるであろうから。
そういう面において、ある意味で最も脆弱なタイプだということ。
少なくとも知的や精神的に、いちおう「健常者」の範疇にある人なら、もう少し計算も働くからか、あからさまなまでの態度には出さない、ま、その程度の違いでしかないんだけど。
特に、私が、過去にネットで遭遇した連中からは、最悪の侮辱を受けたもので、それによって、
「世のなか、こんなにも、精神に問題ある者らが、インターネットじゅうを徘徊してるんだ」
と、初めて思い知ったわけ。
そりゃ、そもそも思考や感性に、大きな歪みや病みを抱えているんだから、さもありなんということだろう。
もちろん、だからと言って、知的障碍者や精神障碍者でも、皆が皆、そういう人ばかりでは ない。
私自身の実際に知っている人たちのなかにも、やっぱり、気立ての良い人というのは いるし、
症状さえ出てないなら、むしろ、しっかりしてるくらいの人だって いる。
知的や精神障碍者、と一言で言っても、結局のところ、その現れ様は、その人にもよる。その意味においては、「健常者」たちと変わりは ないのだ。
ちなみに、
ある精神障碍の人は、自分と同じような精神障碍の人とは、うまく いかなくて苦手だと、そう言ってる人が いた。
う~ん、
「類友」のはずなのに、自分と似ている相手だと、うまく いきにくいとか、何かしら衝突したりするというのであれば、当の自分自身の性格の悪さも疑うべきかもなw
うちの両親が典型的だった。
見かけは、ある意味、正反対のタイプに見えなくもないんだけど、根本が同類だったから。
でも、こういう場合、目的や利害関係を共にして、それが噛み合っているかぎりにおいては、とんとん拍子で進んで行ったりする、最初のうちはねw
ひとたび、利害対立する兆しが浮上したとたん、手のひら返したごとくに右・左へ別れたり、争いになったりもする。
しょせん、利害で結ばってるだけだからだ。
私?私自身は、自分と似ているタイプの人ほど、ばっちりスムーズだよ(笑)
そもそも、ケンカにもならない。お互いに腹を立てたり、被害を被るような事態には ならないから。
まあ、私に似てる人なんて、およそ いなかったけど。
【続く】