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とりあえず、ひかりのくに
     
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2015.08.20 (Thu)

UKで感じた戦後70年:「謝罪」の先にあるもの
ブレイディみかこ2015818

http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20150818-00048593/

~謝罪がどうのということよりも、さっと自分から立って紅茶を作りに行くかどうかが、そのことだけが物を言う時代になったとき、日本はどんな国になっているのだろう。

 

いや、それはぁ、

「さっと自分から立って紅茶を作りに行くかどうかが、そのことだけが物を言う時代に」なる前に、かつての道を、またぞろ歩き始めるのでないかという危惧を持つ人が少なくないわけですわな。

 

 

このブレイディみかこ氏のコラム、たまたま拝見したとたん、

嫌いな対象ほど、かえって目につく、見たくもないものほど、ことさら視野に入ってくる現象というのかw、

こちらさまのコラム冒頭で掲げられてあるフォトのなかの安倍朕の顔に、何かに引きずられてしまうが如く視線が行くと同時に、
いつもどおりゲンナリ感を もよおしたは勿論だが、それだけではなく、

「ん?どこかで見たものに似てる、、、?」

と感じた原因が、これだったww↓

  

 
  Francis Bacon『インノケンティウス10世像による習作』

 

 

ところで、

19985月、バッキンガム宮殿に向かう日本の天皇の車に対し、沿道で元POWの人々が背中を向けるという抗議活動を行ったのだ。彼らは日本の天皇が乗っていた車両にブーイングを浴びせ、日の丸の旗を燃やした。UKメディアはこれを大きく取り上げ、炎上する日の丸の写真を一面に使った新聞もあった。当時わたしは、ある日系新聞社のロンドン駐在員事務所に勤めていたが、翌日の日本の新聞の一面は松田聖子と年下の歯科医が結婚したという話題だった。天皇訪英の記事は二面の小ネタ扱いで、その見出しは「天皇皇后両陛下、ロンドンで歓迎を受ける」みたいなきわめて平和なもので、POWの抗議活動や燃やされた日の丸の話題には一言も触れていなかった。

日本からの駐在記者たちはタブロイドの一面や英国のニュース番組を見ながら「これはすごいなー」とか言い合っていたので、知らなかったわけではない。でも、そんなことは誰も書かなかった。書けなかったのだ。

もちろん、今だったらそうはいかない。燃える日の丸の画像を誰かがツイッターに上げて瞬時に炎上するだろうから、新聞だって書かないわけにはいられなくなる。

「日本はここ数年おかしなことになっている」「昔は平和だったのに」というような声をよく耳にするが、その「昔の平和」とは、平和がかき乱されるような外地からの情報がふわっとブロックされていたからこそ成り立っていた、特殊な平和だったのかもしれない。

 

「~翌日の日本の新聞の一面は松田聖子と年下の歯科医が結婚したという話題だった」

松田聖子とか日本の芸能界には、私の興味が薄いせいか、そこは全く憶えてないけどw

 

「~天皇訪英の記事は二面の小ネタ扱いで、その見出しは『天皇皇后両陛下、ロンドンで歓迎を受ける』みたいなきわめて平和なもので」

小ネタ扱いだったかどうかも憶えてないけれど、
まあ平和的な扱いだったのは、基本的に そうだったという記憶はある。だけども、

 

「~POWの抗議活動や燃やされた日の丸の話題には一言も触れていなかった」

そんなことなかったと思うがなあ。

逐一の事実に関しては ともかく、抗議としてのパフォーマンスが あったこと自体は読んだ記憶があるもの。

 

「日本からの駐在記者たちはタブロイドの一面や英国のニュース番組を見ながら『これはすごいなー』とか言い合っていたので、知らなかったわけではない。でも、そんなことは誰も書かなかった。書けなかったのだ。

そうなの?

ああ、1998年当時というと、そうか、

ロハでサービスしてくれるという理由だけでw親父が『読売』新聞一筋だった実家を出て以来、私は自分で、『朝日』新聞を購読していた頃だから、『朝日』新聞には載っていて読めたのかなあ?()

 

 

沿道で元POWの人々が背中を向ける

という行為は、敗戦直後、日本国内に入ってきたGHQに対して、当時の日本人たちが無言で行なったのと同じ態度なのね。

 

もちろん、今だったらそうはいかない。燃える日の丸の画像を誰かがツイッターに上げて瞬時に炎上するだろうから、新聞だって書かないわけにはいられなくなる

さて、どうだろう。。。

中国や韓国あたりの、そうした活動ぶりは、わりと最近になって、一般の大手紙でも記事として普通に とりあげるようになったのかなという感じはするし、
そのために、ますます、日本国内の、ある傾向の(たとえば、てきめんに「特ア」と呼ばわりたがる)ひとたちの いきり立ちを煽っているかのような感すらあるけれど、

同様に、
アメリカやヨーロッパ方面での「反日」活動のハデなところを記事にしたとして、はたして、中国や韓国に対するのと全く変わりのない反応が見られるだろうかというと、どうも そうでは なさそうな気もするしねw

中国や韓国なら、国家全体が そうであるが、

欧米の場合は、あくまでも一部の連中のみで やってることに過ぎないから、過敏になるな、みたいな、つごうのいい思い込みで決めつけるとか、要するに、受け止めかたの冷静度合が異なっているかもねw

 

 

まあ、たしかに、個々人レベルの実際的人間関係のなかで、ああいったことを とりあげ、「謝罪」するのしないのというのは、やはり大げさな気もするし、むしろ不自然な感じもするかな。

だから、このような問題については、国家として代表者が応えるものなのだろう。

 

私自身だって、先方が何も言わないうちから、そのことについての謝罪をワザワザ切り出すということは、たぶん、しないだろうと思う。

でも、相手が、あえて、その話題を出してきて、真剣に、こちらの考えを問い質してきたとしたら、そのときは、私なりの真摯な態度で応じると思う。少なくとも、はぐらかしたりは しない。

 

当時の時代背景のなかで、私の身内に、まぎれもない無辜の被害者と言うべき残虐極まる仕打ちを(日本の官憲筋から)蒙り、それが原因で、命を落とした者が存在していたということもあるし。

そのことを、謝ってくれ!と、いったい誰に向かって叫べばいいのやら?という、なんとも言いようのない事情も現実にある。

 

 

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