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とりあえず、ひかりのくに
     
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Updated   
2021.08.19 (Thu)

この20年、『アメリカ』が支えていた『ガニ政権』が、あえなく倒れ、
代わって、あの『ターリバン』が、『アフガニスタン』を再び掌握することを、いともアッサリ許してしまったという。

この不可解な経緯にザッと目を通してみたのは、多くの日本国民が そうであろうように、私自身も、この方面のことには疎いままだったからに他ならないゆえだが、

ただ、中村 哲医師が暗殺されたときにも、非常に不可解に思い、
あちらの複雑な権力闘争に巻き込まれ、そこに、ガニ大統領側の思惑と軽率な行動、すなわち、中村医師の「叙勲」や、
また、日本側の団体『JICA』もが絡んでいたということを知って、
そのときにアップしたエントリーが ある。

NGOとODAの狭間で

今回も、大まかに知ったところで、真っ先に怪訝を感じたのは、これほどの恐怖と反発、怒りを あらわにしている『アフガニスタン』民衆の ようすにも かかわらず、なぜ、『ターリバン』側の人員勢力が伸び続けてきていたのか?という、矛盾への疑問からだ。

おそらく、そこに、この経緯の鍵を握る、根本の本質が潜んでいるのでは なかろうかと思ったわけだが、
その点は、
ひとえに「腐敗」というキーワードによって、いちおう、腑に落ちた。

 

そのあたりのことについては、まずは、この記事が、簡潔明快で分かりやすく役立ってくれた。

しかし、『時事』も、さすがの『BBC』に頼ってるのねw

 

『アフガン政府軍、なぜ弱かった? 米など9兆円支援、役に立たず』8/16() 20:35配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/c8e2efb37a58fa4c9e8bf1aa619a58ade21ae0ae

 

『アメリカ』の超莫大な支援を受けて有利な、当然、「数では圧倒していた(はずの)政府軍」というのも、表面だけを見てたら、真相に目が届くことは ないということの典型例だ。

 

日本も、アメリカには比ぶべくも なく、1兆円規模にも届かないけれど、数千億円と、それなりに多額の援助資金を出してきており、
たとえば、アフガニスタンの警察官の約半数に あたる人数分の給与に相当する額だったとかいう話も ある。

 

さて、その実態は、
ご多分に漏れず、ありがち、というのか、あまりに典型的な汚職や水増し不正が水面下で横行していたせいで、
すでに「政府軍」は、はるかに劣勢だったはずの『ターリバン』側と、ほぼ互角レベルにまで落ちきっていたものらしい。

 

また、政府軍兵士たちの配備にも、かの地 特有の部族関係に対応した考慮が足りなかった影響で、全体の「士気」を下げてしまい、結果として、効果をシッカリと引き出せなかったようだという。

 

 

今回、バイデン大統領が、そうした情勢を知りながら、宣言どおりに、米軍撤退作業を粛々と進めてきていたという、どこか突き放したような冷たさを感じさせるのも、そのことが分かっていたからこそ、なのかもしれないが、

とは言え、中途半端な人助けや援助ほど、始末の悪いものは ない、とも言われる。

 

あのような情勢のなかでは、「撤退宣言」自体も、当分は伏せておくべきだったと思う。

 

それにしても、あの『9.11――同時多発テロ』が勃発し、これの首謀者と見做された『アル カーイダ』のオサマ・ビン・ラーディンを、やっと、抹殺したからと言って、それが、すでに「成功」しているからとの理由で、
「所期の目的は果たし終えている」として済ませられるほど甘くは なかろうに、ということくらいは、日本の一庶民すら危惧するところだ。

 

すなわち、『ターリバン』が、しぶとくも、めんめんと続いてきたように、
ビン・ラーディンの後継者は続き、ここに、仕切り直しの位置に立つことが できた彼らは、想像するのも厭わしいことだが、『9.11』のようなテロ攻撃を、もしや再び起こす恐れが ない、とは言え切れないであろうことをだ。

 

そのときが、ほんとうに、アメリカの政権危機となるに違いなく、
それを考えると、
バイデン大統領も、撤退開始を、当面は見合わせるという方向転換が できなかったかと思う。

 

さしあたっては、抑圧や迫害を懸念されている人々、女性や子どもたちを優先に、特にアメリカは、可能なかぎりの人数を受け入れて、亡命や難民として引き受ける処置を大至急、開始することでしか、この深い失望と憤りを軽減することは できまい。

 

ただ、「アメリカン リベラル」とでも言うのか、バイデン氏の持つ考え自体は、基本的、理念的には尤もなことであるようにも思える。

要するに、資金は出しても、一から立ち上げる「国づくり」や国内整備に あたっては、あくまでも、その国や地域の国民・民衆の主体性に任せるべきという理念については、真っ向から批判しにくいものが ある。

 

それは、日常的な子どもへの教育(≒強制)の ありかたと共通する問題も孕んでいるであろうことで、

「主体性に任せる」というのは、実は、たいへん難しい側面を持っているものだ。

 

これまでに、アメリカ側が費やしてきた、あまりに巨額の税金、兵士たち含めた国民の生命を犠牲にしてきた重さを考えれば、無理もないことかとも思う。

 

だが、アメリカ側には、『9.11テロ』という、凄まじい被害を被ったゆえの、やむに やまれぬ動機が あるにせよ、

アフガニスタン側も、トップ要人から、平凡な市民に至るまで、この20年の あいだには、吐き出しきれないまま募る不満を抱えていたらしい。

民衆のなかには、この20年もの あいだを、アメリカの軍隊が、いわば「占領」している状態だったにも かかわらず、なにも良くならなかった、という不満を述べている人も いるそうだが、このへんに、アメリカとアフガニスタン双方の考え違いや主体性の薄さが見えるように思う。

 

 

往々にして、

「理念」に拘り、一見は筋の通った「りくつ」先行するタイプの人は、

そのためのタイミングを大きく誤ったり、短気の あまり、それを無視して、ひらきなおってしまうことさえ ある。

逆の場合を言うなら、

ただ、むやみと「機を見るに敏」だけ、それだけを自負し自慢して、そこに利己を離れた「理念」も「理想」も欠けている人物など、そのカラッポさは滑稽なほどで、およそ まともな話にも なり得ないことは、これも当然だ。

 

「終わった人」トランプさんが、こちらも仲良く歩を揃えるように終わったアベシみたくに、ここぞとばかり、沈んでいた泥沼のなかからザッバーーーと浮上してきて、バイデン攻撃ネタみーっけ!!とハシャいでいるらしいが、まったく、どの口で言うとるのだろうか()

 

トランプさん、黙らっしゃい!!emoji

おたくの出られる幕じゃないでしょうが。

 

いまだに「ヤフゴミ捨て場」でウロついてる「トランプ信者(あべポチ、ネトウヨ)」にもクギ刺しておくが、

もしも、いまでもトランプ政権だったら、もっと早期に、もっと酷いことになってたんじゃないのかね?

 

それと、

これも、「ヤフゴミん」の軽薄さで、
毎度のように、「日本も核兵器と軍隊を♪」とハシャいでいるが、

先日の過去エントリーでも指摘したように、もはや、以前までの、通常の やりかたでは、「戦争」というものに勝てない時代に入ってきているのが現実で、そのことは、「疲弊した警察官アメリカ」の姿を見たら、よく分かるはず。

 

決して使えは しない核兵器。

ひたすら消耗していく兵力。

 

いちおう「勝者」となった『ターリバン』側にしても、「勝利」の美酒で、気が大きくなっているのか、いやに耳ざわりの良いことを述べているそうだが、

その「原理主義」に溺れる心理、意固地な「視野狭窄」ぶりを、主体的に省みることが できるのだろうか。

あるいは、国際的孤立は、もとより覚悟の上という本音を隠しているか。

 

 

「疲れてしまったアメリカ」は、日本のような、聞き分けの良い、従順にして「思いやり」ある国以外は、すべて、手を引きたいと願うのだろう。

ただ、第一には、やはり、国益しだい。

まさに、日本という国が そうであるように、アメリカにとっては、戦略上の必要性が大きく、メリットが見込めると踏んでいる対象である かぎりは、やはり、手離さないだろう。

 

それに、
かつての「枢軸国」の一員たる日本に対する疑心や警戒を、完全に解消しては いないだろう。なにしろ、「精神年齢12、3歳のクレイジー国」だものw

おとなしく良い子にしているなら、ヨシヨシと頭を撫でても やろうが、同時に、しっかりと眼を光らせていて、ヘンな方向へ走り出そうものなら、たちまち、首に繋いだ紐をピーンと引っ張り、ご主人様の足もとに戻すつもりだろうww

 

いま、国内で、過敏なほどに、かつ、定型的なまでに『中国』が『ロシア』が、そして『北朝鮮』も、という恐れの位置は、なにしろ「戦時中」であり、「徴兵制」を敷いている現実を持つ『韓国』のほうが、
いろんな意味で「妄想」が混じりがちな、かつての加害国であった日本の国民以上に、
切実な立場であろうし、それだけに、倦まず弛まずの ていで、「日本がー」を元気よく繰り返す ようすも、国民の視線や国内の向きを一定方向に集めて、全体の「士気」や「共有」や「団結」感を醸成するためには、最も利用し易いという、よくある政治的コントロール手段の一つに過ぎず、『韓国』にとっても、日本を本気で「
」に回したい相手であろうはずもない。

だいいち、アメリカ自身が何度も、「仲の良くない兄弟のケンカ」を諌めるかのように あしらってきた。

韓国側と最も繋がっているのは『自民党』なのだから、その点でも安心しているのだろうw

もっとも、
「両国とも、それぞれ、いちばんに仲の良い相手は、自国アメリカであるべき」と考えてもいるのだろうがww

 

【続く】

 

 

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