2021.08.19 (Thu)
『『アフガニスタン』――「失敗」の原因』の続き。
私が学生時分、日本の政治路線を批判する定番道具の如く、よく使われていたらしいコトバの一つが、「八方美人外交」なるコトバだったのを憶えているけれど、やはり、「平和外交」自体は正しい方針なのだと思う。
しかしながら、
そこに商売っ気、下心や不純さが あっては、いずれのときにか、手痛いシッペ返しを味わうことになる。まさに、いまの『中国』の ようすを見れば分かるだろう。
いわゆる「ひも付き外交=商売外交」は、本当の「平和外交」たり得ない。
中国も、もともと、日本なんか以上に、「商売」好きな気質や国柄らしいのだが、
日本が そうであったように、「商売外交」は、いずれ見透かされて、感謝など されなくなる日が来ることを知っているはずだ。
現に、日本による援助を、肝心の現地住民が迷惑がっているケースも ままあるという。
実際には、役に立たずだったり、中途半端に打ち捨てられて終わっているからだと。
アフガニスタンについても、同様のことが言えや しまいか。
その地の伝統的思想や価値観が どのようなものであろうと、
過去の夥しい悲劇を くぐり抜けて誕生した、現代の知性による、普遍的哲学的価値観が、それらに凌駕される程度のものでしかないなどということが あろうか。
「法治国家」「民主国家」「近代国家」間の友好な仲間を増やしたいならば、
それこそは最も効果的な「防衛」に資するものとして、自他ともに、庶民国民の知性レベルを上げていく手助けを するに かぎる。
ここを厭う国家は、すなわち、近代国家の仲間では ないと知れる。
何度も言ってきたが、
知性とは、「要領」のことでも、「優等生」のことでも ない。
自国と他国とを問わず、権力者の思惑や欺瞞を見抜けない民衆のままでは、あやまちは何度でも繰り返される。
いまの日本も、その入り口に差しかかろうとしている。
「反知性」こそは、国家防衛から、最も遠い。
しかし、「ヤフゴミん」の自分棚上げ方式、今回も満開だ。
やれ、「アジア圏に おいて儲けようとするのなら」、あるいは、「アジアの諸国家や国民をコントロールするには」、やらされ感を持たせてはダメなんだよ、みたいな、訳知り気取りのコメントも散見されたが、
あのね、
他国に対して、後出しダメ出しする前に、ちょっと思い出しましょうよ。
それって、ほんの70数年前の日本こそが、大々的に やったことですがな(嗤)
「現人神」さまブラさげて、「国家神道」押しつけて。
あとから、この列島に乗り込んで来た当初は、
キョロキョロしながら、先住民めーっけ!
「ねえーねえー、われに、まつろふてちょ?」
とか??話しかけてw
最初のうちは遠慮がちに要求してみたんでしょうねww
それが、いつの間にやら今度は「欧米列強」の真似しゴンべ。
アジア各国へ、カツアゲ用のカゴとスコップ持ち、ドカドカと乗り込んで行き、
「おいコラー!おらおら~!われにこそは、まつろふへしよ!!」
とかナントカ?完全に図太く ひらきなおってて、問答無用で強要するに至ったとwww
そして、自国の女性たちには、選挙権も なかった。
たった70数年前までの日本だ。
なーにを「薩長時代」だの、あげくは「室町時代」にまで遡って、あれこれ珍説たれてんだか(嗤(嗤)
ほんとに、どうしようもなく軽薄でバカな連中だ、「ヤフゴミ捨て場」を徘徊する『日本会議=自民党=腐餌・惨軽』の回し者ら。
いまさら、まさか、
「現人神」の屁に死なめ、
女の選挙権なくせ、
そういふ時代に戻らばやと願って言いたい者とか、おるのかぁ?
もう一度、確認してみよう。
『ターリバン』側が、再び台頭し、政府側が、脆くも敗れ去った原因。
それは、「腐敗」だった。
長年に わたる、あらゆる腐敗が見逃され続けて、政府側の兵士も含めた国民・民衆は惑い続け、自律も やる気も失っていった。
それって、ただ今の日本でも同じことが起きてるじゃないのかい。
日本の場合は、見た感じ「緩慢なる」が付いてるけれど。
その水面下では、じつは急激に進行していってるかもしれないのだが、一般の庶民国民には見えづらい。
しかも、繰り返されてくると、「緊急事態宣言」と同様、腐敗にすらも慣れてしまう。
だから、
「ヤフゴミん」らの執拗な主張、
「日本も他人事では ない」のだから「核兵器と軍隊を!」
というのは、
もはや甚だしき時代錯誤にして、直視すべきマトをスッカーと外しております。
まあ、わざとか(嗤)
何よりも、無理なのですよ、この国では。
アメリカのことも、根本的な原因の一つでは あろう、その理由は先述した。
それより何より、
見逃され続けていた初歩的な管理ミスが、大災害が やって来たと同時に暴かれ、原発を爆発させてしまったよね。
「健忘症」か「三歩あるけば鳥アタマ」か知らんけど、もう忘却の彼方なのかい、『自民党』と『日本会議』のシンパ、手下さんがたは(嗤)いくらなんでも、早過ぎるわよ(嗤(嗤)
「憲法」がジャマして云々じゃないの。それ以前のレベルなの。
この国土条件ね。
特に近年は毎年の、
そして、これからも増えていくのであろう「激甚災害」そこへ加えて「新型コロナ」。
『自民党』と、その政権、御用官僚らは、
いかにして「消費税」アップ強行するか、
しかも、アップした分、福祉なんどは、よりいっそうの削減、
これでも、シモジモ国民に文句を言わせず、
『自民党』政権を永遠に維持するべく、
「政府のせいでは ないぞよ」と唱え、
「自助を」と唱え、
「自己責任が足りないのじゃよ」と躾ける。
これらを、骨の髄までも、どうやって叩き込むか。
それくらいしか、シモジモ国民について考えてることは、ない。
古今東西、軍備や軍事にリキ入れると、
その分、確実に、庶民国民の生活は苦しくなる。
やがては、国家全体が貧しくなる。
そんな国、あちこちに あるよな。
たいがいは、思い上がりとウラハラな怯えを抱えた国ゆえに。
そして また、
経済も軍事も つつましくして、それでも なお平和に暮らしていけてる国も少なからず存在することを、先日も指摘しておいた。
一部の者だけがガバガバむだに儲けた分、庶民のサイフが縮んで小さくなったら、やがては、国家全体、「みんなでビンボー!」になるんだよ。
こんな基本のこと、まだ、わからんのか?
そもそも、「プロテスタンティズム」の歴史も ない、「資本主義」とは何ぞやも知らないままだったでしょ、この国は。
そういう歴史を持っている国とは、根本からの思想も、ありようも異なる。そのこと自体も、これまた知らないのが大多数だから、カン違いしたままの日本。
【続く】