2014.07.06 (Sun)
では、
(いずれ、なし崩しは織り込み済みの)「限定的」なら、「肩身が狭」くは なくなる?
そういうふうに考える国民も多いらしいことにも、私は不安を覚える。
いったい、どっちを向いての考えなのだか、
ひどくヘンなリクツだと、なぜ思わないのだろうか。
なし崩しは ない、と安心しきっている、これをこそ、私は、「お花畑」と呼ぶ。
もし、なし崩しは織り込み済みのうえで、安倍政権の方針を支持するのであれば、まさに国賊ものだ。
自国憲法を、小賢しい手法で、自己つごうに合わせて ないがしろにする者が最高権力者に就ける国なぞ、どうして信用、国際的尊敬されるのか。
『特集ワイド:集団的自衛権の行使容認で「日本が失うもの」』
毎日新聞 2014年07月01日 東京夕刊
http://mainichi.jp/shimen/news/20140701dde012010008000c.html
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特に集団的自衛権で想定される他国とは米国です。安倍首相は行使容認への世論の反発が強いと見るや、とにかく閣議決定に持ち込みたいから『限定的』とか『日本人を守るため』と言っているが、米国や他国からは理解されません。集団的自衛権とは、イラク戦争に参戦した英国のように『同盟国としてともに戦う』ことを意味するのであって、『限定』などという概念が入る余地はありません。まして『事例研究』などと言っているのは日本だけ。米国から見たら『日本は口だけだ』と、逆に信頼を失うのではないか」。
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(文字強調はブログ主による)
よほど、
世界が「冷戦」構造にあった時代、うまい汁をサンザン味わった、時代錯誤な爺さん連中から言い含められ唆されてきているのか、
お祖父さんッ子の安倍さん。
自分自身の頭を使って考えて判断できないらしい。
ところで、
財政再建・軍備緊縮を目指しているアメリカにとって、いま、日本の「集団的自衛権」「集団的安保」参加が、基本的に喜ばしいのは当然だろう。
子どもでも分かる理屈だ。
しかし、仮に、自衛隊を「軍」と位置付けし直すことになったとしても、その前には、「日米安保」を どうするのか、これに取り掛かっておかないことには、それこそ、独立国家として恥ずかしいことだ。
だが、真に独立国家としての強固万全な自国防衛と、特に「ネトうよ」らが主張するところの「外交力の裏付け」のために等々と称して、核兵器装備を目指すことになっても、それは不可能なのだ。
敗戦国の見果てぬ夢w
いの一番に、当のアメリカが、中国とも団結して反対するだろう。
強行すれば、それこそ、「北朝鮮」と化す。
じゃあ、そのときは、
いっそのこと、再びアメリカを敵に回して、中東のテロ組織と共闘するかww
そもそも、あの「イラク戦争」は表向きの理由を「テロ被害」にしただけの欲得づくだったのが真相だというではないか。
いかにアメリカが、もう「テロへの報復」を掲げた戦争には懲りたと言おうとも、
今後も、テロに見舞われる危険から免れているわけでは、全然ない。
さて、
もし、「日米安保」を破棄したとしても、なお、アメリカと緊密に足並み揃えた方針を とることは目に見えている。
そのうえで、「アメリカの敵は、自国日本の敵である」と見做して参戦するとなると、いまの現状よりも何倍以上と、日本の国外のみならず内側でも危険が目前に迫ってくるのもフシギでないことは覚悟しておかねばならない。
だからといって、アメリカは、少なくとも、いま以上に、何もしない。
せっかく70年かけて築き上げてきた、これまでのような「平和外交」は、やりづらくもなるだろう。。。
日本の生きる道とは――。
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安倍晋三首相は記者会見などで「NGOメンバーが武装集団に襲われても自衛隊は助けることができない」と強調し、国連平和維持活動(PKO)で自衛隊が幅広く動けるよう、武器使用基準の緩和を訴えた。集団的自衛権の行使容認と並ぶ今回の閣議決定のポイントだが、熊岡さんは「自衛隊に助けてほしいと思ったことは一度もありません。紛争地の現実とかけ離れています」と一蹴した。カンボジアでもイラクでも、安全の要は住民の情報や彼らの持つ人脈であり、軍隊ではない。仮に自衛隊と一緒に行動すれば目立つし、戦争当事国との関係を疑われて逆に襲われる危険が高まる−−と。自衛隊員にとっても危険この上ないのだ。
「僕は自衛隊の若者が殺されてほしくないし、人を殺してほしくない。安倍首相は『積極的平和主義』と言っていますが、世界の大国のように武器を輸出せず、他国の戦争にくみすることも禁じ、非軍事で国際協力活動をしてきたこれまでの日本こそが本当の積極的平和主義であり、欧米流に言えば非常に『クール』、日本にしかできないことですよ。なぜ、みすみすこんなかっこいいニッポンを捨ててしまうのかな」
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『もしかしてアメリカの沖縄?しかも「使える」自衛隊付き日本。(続き)』