2019.12.10 (Tue)
『「絶望は、死に至る病」』の続き。
私個人的にも、ある公的施設に勤め、事務全般を取り仕切っていた頃、なにかとプレゼントやら寄こしてきて、取り入るような言動を見せる人が少なからず いたことを思い出す。
かなり高額の税金を扱い、采配、管理する仕事でも あったので、
あの程度の規模の施設でも、いわゆる「裏帳簿」だの「顔役」のといった舞台裏の汚れた面を、それなりには知っている。
うちの父親は、経理マンとして、経営界の汚い経緯の話にも慣れている大ベテランだったが、娘である私から聞いた、よりによって公的施設での、そういう裏の話に、呆れ果てていたくらいだ。
そのくらい、むしろ、公的な場での、小賢しく邪まな実態は多いのだろうと察している。
ただ、私の個性で、
そうした者たち(私の母親も含めて)に共通して見られた心性やら行動のパターンに、ついていけなかったし、理解できなかった面が大きく、
かえって、「にぶいな」と嘲笑され、小バカにされもした。
日本人の大多数は、実は、狡いことは賢いことだと思っているので、そういうタイプをこそ高く評価するよね。
そして、
権力ある所に群がり、甘い汁に御相伴させてもらわないなんて、せっかくのチャンスを、みすみす、利用しないまま平気だなんて、とんだバカ者と思っている。
まあ、たかが事務員の私に、大した権限は なく、それに見合って、大したプレゼントを もらってもないので、明るみに出て問題になるほどのことは起きなかったが。
ましてや、国家の最高機関となると、、、
スケールが格段の段々違い、悪事のスケールも「闇」の深さも、そこいらの一般人の想像以上だろう。
要するに、「総理大臣」という、この国で最高の権力を行使できる、その権力自体に、砂糖に群がる蟻のごとく、たかっているのが、利益関係者なのだ。
彼らは、自分たちだけが、これからも永遠と、甘い汁・美味い汁を吸いたいから、
「首相という権力を手に入れたボクが、やらせてあげる」
と言うアベシを庇うために、いろいろと入れヂエして協力するのは当然と言えば当然なのだ。
そうやって固めて、持続させているのだから。
「醜い」「老害」と呼ばわれるほどの高齢者か、さもなくば、その息子・娘らといった、成り上がりの家で、苦労知らずのまま、俗悪・卑劣の見本だけを手本に成人したような、優秀でもない2世3世しか見当たらない、
そんな日本の政治業界。
官僚に同情するのは間違っていると先述したが、
『竹下政権』時、こんにちになっても物議を醸し続けている「消費税」導入が開始されたとき、あるテレビ番組にゲスト出演した現役官僚が、それについて解説、かつ、一般視聴者からの質疑応答に際して、
いま現在も大いに問題になっている彼らの一大特徴である「詭弁」を吐く習性、これが、あのとき、一般国民の猛反発と大顰蹙を買っていた場面を、過去エントリーで思い起こして述べてある。
(旧)民主党政権の短い期間に起きた大災害と、実質、自民党の尻拭いだけで終わってしまったような政権時代だったが、あの当時、自民党と、その支持者どもは、
「前政権は無関係!今の政権は民主党なんだから、すべて、現政権である民主党の責任!!」
と頻りに言い放っていたよね。
ところが、安倍政権が返り咲いたとたんに、どうだ?裏腹なことを言い募っている。
「民主党の尻拭いだ、民主のせいだ、自民党・安倍政権は、一切、悪くない、被害者なんだ」
と。
いやはや、この、自分棚上げ方式、ごつごう主義の徹底ぶりには、もう、呆れて呆れて、開いた口が塞がらないというもんだ。
【続く】