2016.07.17 (Sun)
旧のブログを やっていた『産経』系サイトで、私は、これを言ったことが ある。
すなわち、
自分のことを、自分以外の代わりの誰かに「象徴」してもらいたいと望んだことなど一切ない、と。
そのときも早速、コメントを寄こしてきたのは、いまでこそ察しているが、「ネットウヨ」か、ネットは関係なく「ウヨ」なのかは ともかくとして、
あの「在特会」の構成員である中高年女性だった。
その「界隈」では、わりと有名?なのらしい(嗤)
私が全く無知だった あの当時も、
さすがに『産経』系だけあってか、「ウヨ」仲間には相違ない他のブロガーからでさえ、「しつこい、厭なやつ」と激怒されていた、この「在特会」構成員であるブロガー女性は、私にとっても、かなり鬱陶しさを もよおす相手だったが、
先方は、なぜか、私に関して、かなりカン違いした印象を持って接近してきたものらしい。
ま、例の「カルト連」に よく似たカン違いぶりでは あったw
さて、当ブログにおいても何度か言及したように、
そもそも、国民主権・民主主義体制と、「天皇制」・「天皇による象徴」制というものには、どの角度から考えてみても、致命的な乖離と矛盾が あるのは、
情緒によらずして、賛否を問わずして、まずは論理的に思考しようとする意志と能力が ある人には、自明のことだ。
ただ、無知・無教養な一般の国民は、ことに日本人の気質は、論理よりも、曖昧模糊な情緒に傾きがちのようだし、それどころか、むしろ、論理的自体を忌避する性向すら見受ける。
こうした「やり過ごし」性向の国民性ならでは、致命的矛盾全般を平気で受け入れて流しておれるのだろう。
その一方では、
『日本会議』を代表とする、盲目的・狂信的主張を恥じない「右翼」と称する一団が近ごろ目立ってきて、やっとのこと、疑念を向ける記事も増えてきた。
(ちなみに、私は、普段、あえて読まないのだが、なぜなら、『在特会』や『日本会議』構成員がウヨウヨしていると思しい)『ヤフー』の特別記事にも、ついに登場した、『日本会議』創設者の一人だったという村上某氏のような、
「明治憲法」「大日本帝国憲法」へ巻き戻すべしといった、現実を無視しきった原理主義と成り果てている、この お爺さんの主張する、
現在の日本国憲法が、歴史の流れを「分断」して云々とかいう指摘は、ソックリそのまま、
自分たちの側の主張にこそ当てはまることを自覚すべきだ。
なにを、いまどきに世迷言を言っているのだろうか。
呆れて呆れて呆れ果てざるを得ない。
さて、「天皇退位」問題。
いまごろになって大騒ぎだが、
私も、数年前には、この方面の問題がチラッと出ていたのを憶えている。
そのときは、ズバリ「退位」というよりも、天皇公務の削減を期す、ということが中心の提案だったと思う。
天皇さんと皇太子さん秋篠宮さん御三方の水入らずで、定期的に「家族会議」のような場を設けており、そこで、こういうことも含めて話し合っておられ、たしか、秋篠宮さんが、「私や皇太子に、もっと公務の比重を」等々おっしゃってたかと。
その前後にも、週刊誌の配信サイト記事だったが、
宮内庁の、特に、天皇家の日常的側近として勤務している職員たちの、覆面座談会のような席での発言を紹介していた内容のものが あった。
そのなかで、職員の一人が、天皇さんに関して、
「ワーカーホリック」になっておられるから、
という指摘が あった。
そのようにならざるを得なかったのか、
あるいは、天皇ご自身の、つよい義務感ゆえのことなのか、
はたまた、その両方ゆえなのか、一般国民には推し測りがたいことでは ある。
ただ、
天皇さんと言えども人間、いろいろ思うところ、お考えは あって当然だと思うし、
ご自分なりに築き上げられたポリシーのようなものは持っておられるのだろうと思うし、
どうも「ワーカーホリック」という、そこには、いわゆる「平民」出身であった美智子皇后の お考えと信念からの影響も少なからず あるのではないかという気が している。
かつて、秋篠宮さんも、明治帝を尊敬している、と発言されていたそうだから、「ネットウヨ」「ウヨ」ども『日本会議』あたりの息のかかった連中が、秋篠宮を次期天皇に!と担ぎたがるのもフシギは ないか(嗤)
そうして、秋篠宮ご夫妻にも、天皇ご夫妻からと言う以上に美智子皇后の信念による活動スタイルからの強い影響を感じ取れる。
もともと、美智子さまや紀子さまほどには、皇室への輿入れを強く希望する気持ちが乏しかったのであろう雅子さまにも、誰からも有無を言わせぬほど完璧を目指す彼女たちと同様のスタイルで活動を続けられていたなら、どこからも非難を蒙ることも なかったのであろうけれど。
もちろん、今上天皇ご夫妻が、まだ若く、意のままに活動でき得る体力・能力に自信が持てていた頃のこと、
現在となっては、皇后ご自身が、天皇さんの御健康を最も心配され、
ご自身についても、「何かと心細い」という感慨を訴えておられた記事も あった。
そのようなことが、皇室近辺から漏れ伝わってきたという記事を見たときには、「退位」という明白なコトバまでは なかったように思うし、
あくまでも、ご公務の思い切った削減に向けた調整を、ということが主旨だったと記憶している。
今上天皇ご夫妻は、
「帝王教育を施されて生育した最後の天皇」と言われた昭和天皇の時代とは、
ことに、戦前・戦中での ありようとは大いに一線を画す姿を見せてこられた、少なくとも、われわれ一般国民の前では そうであったし、
陰に陽に渾身の御努力を実行されてきたと思う。
お言葉遣い一つにも、それは現れている。
昭和天皇ご夫妻は、「シモジモ」に向かって敬語を遣われることは なかったようだし(せいぜい「ため口」程度)、
こんにちの天皇家は、美智子さまは特に そのようだが、一般国民に対しても、丁寧に敬語を用いて話される。
いわく、天皇そして皇族には、政治的権力は ないものとしているけれど、現実には、そうとは言い切れないようだ。
このことは、政治と皇室関係に詳しい識者が指摘していたが、
実際、各国の要人たちと頻繁に会談するし、
諸外国へも赴くし、その発言には、軽からぬ影響が あることは、自他ともに認めざるを得まいし、
現実として、天皇と、その一家の発言には、政治的な隠然たる力が あるのである。
いまは、世間で忘れられているようだが、
今上天皇が即位される前に、
名前は思い出せないが、すでに亡くなっていて、「その世界」では有名だったらしい極右翼団体の代表者だというオッサンが、
「大御位に見合うだけの重み」が感じられないだとか何とか頻りに言っていたのを、テレビ番組で見たことが ある。
たぶん、『朝までナマ』なんとか言う番組だったw
【続く】