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とりあえず、ひかりのくに
     
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Updated   
2016.07.12 (Tue)

ほんとうはね、政治関係の話題や問題点について考察したり、エントリーを書くのも、もうウンザリしてるんだけど、、、

きょうも きょうとて、

「自民党の改憲草案は『誠に まっとうで、現状にピッタリの文言になっている。どこに問題があるのか理解できない」

と言い張ってるコメントを見かけた。

 

あまりにも同じパターンのことを言う自民党・安倍政権支持者や「ウヨ」系のコメントを夥しく見かけるもので、
もしか最後になるかもしれないけど、簡単に、ちょっと まとめておこう。

 

まず、心理的なことを最初に挙げておく。

このことは、だいぶ以前にも指摘したけれど、

こんにち、インターネットでの投稿が、世間一般の人々の あいだで容易く利用できるようになったため、たとえ、ある文章の内容が、つじつまの合わない、非論理的な、おかしな主張を全体に述べてあったとしても、
そこそこ普通の文章体裁を整えてさえあれば、モニター上には、学者や専門家や識者といった範疇の知的な書き手と全く同じ活字体で表示されてくる、このことの影響は、たいへんに大きい。

 

子どもが手近の紙に思いつくまま書きなぐったような字体を、手に取り、じかに見て読むのとは違い、きちんとした活字体が並んでいれば、
よほど注意しつつ読まないと、なんとなく、それなりのマトモなことが書かれてあるような気が してしまうことは多い。

この おかげで、

ハッキリ言って、どんなアホーが書いたものでも、それほど酷いアホーの手になる文章だとまでは思われずに済む
という「ご利益」が あるわけで。

 

まあ、いくら活字体でも、あまりに稚拙だったりヘンテコな文章だと、大概は不審に思われてしまうだろうけど、

それなりの文を書ける知能的・精神的偏向者カクレ異常者は、こと、ネット上では大勢いるもんですからね。

思い当たる人は少なくないでしょう。

近頃の世間では、インターネットが培養したかのごとき異常者・偏向者が次々に、凶悪事件を起こしてるし。

 

 

さて、そのうえで、

自民党の改憲草案」、

ご多分に漏れず、こういった方面の文章や用いられる単語は、通常 目にするものの何倍も硬く、古色蒼然とした雰囲気になりがちであるし、

かずかずの用語も、一般的には見慣れないものであったりするし、

なるべく平易を心がけられたにせよ、なんと言っても、ぜんたいに要領を得にくい表現であったり、

それゆえ、なんとなく納得してしまうことが圧倒的なので、

とある その文章だけを読みくだしてみたところで、まあまあ結構なことを書いてあるのかな、程度の気分になってしまう。

 

なので、

こういうときは、突き合わせて比較するための対象を持って来て、

なおかつ、

その分野に通暁している人たち、主には学者や専門家筋のレクチャーとかアドバイスが必要だ。

 

そうして初めて、

しろうとは騙せる文章でも、

事情に明るい人の眼は誤魔化せない問題点が、様々に あぶり出されてくるわけです。

 

 

したがって、

「どこが問題なのか、自分では分からない」と言ってるひとは、

とにかく、自分が信を置いている対象のものばかりでは なく、

それに対して、問題点を指摘している人たちの挙げる類例や意見をも、しっかりと吟味すること。

 

 

やれ「偏っているサヨク!」よりも、

常々そのように罵って憚らない側の人たちのほうこそは、

よっぽど、偏った視点でもって、その自覚なしに選んだつもりのもの以外は、ハナから受け付ける能力が ないのじゃなかろうか、

と疑わしく思うことが甚だ多い。

 

自分のオツムのレベルでもホイホイついていけそうだからといって、

即、それが正しい、これこそ最高の説!などとウヌボレていてはダメでしょ。

 

常々、「9条信者が!」と罵倒する側だって、

「9条」を邪魔だと喧伝する政党でも政治家でも御用学者の類でも、信仰対象にしていてはダメでしょ。

 

 

自分が信を置いている対象のものばかりでは なくて、

それに対し、

問題点を指摘している人たちの挙げる類例や意見をも、しっかり吟味。

そのとき、

無知なシロウトに過ぎない自分の思い込みや錯誤や偏りを修正してくれる力量ある専門家の人々のアドバイスを欠かさない。

そのうえで、再び、自分自身の疑問や結論を洗い直してみる。

 

このようにして、数回程度でも実行していれば、ほどなく、
ある程度バランスの とれている位置から俯瞰し、理解できるようになる。

 

先日も言ったけれど、

直感・直観力や洞察力にズバ抜けているのでもないかぎり、

凡人は、正攻法の勉強をコツコツやっていくことでしか、身に付きやしない。

 

人前で、いっぱしの演説を したいなら、浅慮と偏向を戒める自覚を以て検証に励み続けるしかない。

それも できかねるのなら、

「信心」という別名の先入見に溺れ、
正義感を撒いているつもりになって、悪質なデマを撒いてまわる、
ネット時代ならではの始末の悪さに、せめて自分自身は加担したくないと思うなら、

知ったかは遠慮しておき、最初から黙っているほうがマシというもの。

 

だが、ネットでは、

門外漢の見解である、とか個人としての思考であることをば、じゅうぶんに ことわっていてさえも、それを書き込むだけで、一種の影響力を受けたり及ぼしてしまったりする心理的現象を承知で撒き散らす連中が夥しく跋扈しているのだ。

 

 

身震いまでも もよおさす、
おぞましさ。
今にも泣きだしそうな笑顔を、
とめどなくビショビショに漏らし。

「宰相」の、陰惨なる、夢の国、
今度こそは叶うのだそうな。

奴隷支配を渇望する奴隷たちの、

鬱苦刺威クニの夢。

 

 

どこのサイトから お借りしたのか分かんなくなっちゃったんですが、
ネット上では出回ってると思しき画像らしいです
m(_ _)mゴメンナサイ

                
         
Michael Theise“A Fool's Game”

 

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