2016.07.22 (Fri)
一昨日のエントリーに加えて少し。
いっそ、マジで その方針を掲げて行くならば、
まず本土自身が、沖縄抜きで、沖縄に押し付けて事足れり、とは まいらなくなる。
つまり、否応なく本土のなかで引き受けるべきことの現実と向き合わざるを得なくなる。
同時に、
沖縄自身、自分たちで選出した首長が、サシでアメリカ側と話を つけることが できるはずであろうし、
そこで、アメリカ側の本心(アメリカ側にとって軍事上の沖縄の真の価値、そして日本の真の価値)を探る、あるいは先方から容赦なく見せつけられるのかもしれないにせよ、それらのことも可能になるとともに、
では、米軍基地負担ゆえの莫大な手当金をアテにせずして、日本と米国だけでは なく、他の周辺国との折衝までも、今後は自力で考えていかなくては ならなくなるわけだ。
こりゃハナから、とうてい無理筋だと、自分自身で分かっているからこそ、その訴えも、どこか「子どものダダ捏ね」扱いにされてしまうのでは ないか?
カネ出すやつは、口も出しますよ、そりゃあね。
ましてや、莫大になれば なるほど、当然だろと思われてしまう。
そもそも、自民党政府なかんづく安倍政権は、沖縄に対して、その歴史上や近い過去の「犠牲」に対しての補償だの援助だのいう殊勝な感覚はサラサラないのだろう。
そんなこと、上掲エントリーでも指摘したように、自民党・安倍政府を支持している連中の投稿コメントを見れば一目瞭然だよ。
あの連中の関わりが透けて見える『産経シンブン』だの『日本会議』なんぞは、まさに、「お上」(この場合は、本土と政府)のために、「シモジモ」は人権を捨て去り、個を無にし、犠牲を厭わず、黙って泣いてくれること、それこそが、
「美しい臣民たる日本人」の精神、
「日本人たる美意識」なのだからね。
これが、あの連中の「取り戻したい日本」なのだから。
そんなわけで、
沖縄が、「なんで自分たちばっかりー!」と文句を言えば言うほど、
「黙れ!!そんなことでは、美しい臣民と なれまいぞ!しょせん、おまいらは、日本人外」
と一蹴されるだけ。
あの政府ではね。
ま、どうやら、日本側、特に、外務省あたりから、むしろ、アメリカに対して懇願しているらしいという奇怪至極な話も垣間見えることだし、
そっちを猛追及することも併せて必要かもね。
上掲エントリーのなかで、
「独立実現を主張してみせるくらいの激しさをもって訴えてみれば いいのにとすら」云々したけれど、
これはね、実際に独立せい!ということでもなくて、ぶっちゃけ言い替えれば、
いっそのこと、
米軍基地に関わる手当金を一切、いらない!
と断固、拒絶してみたら どうなの?ということでも ある。
そうなれば、沖縄に、米軍基地を置き続ける筋合いは なくなり、
日本政府から、札束で頬っぺた引っぱたかれ続けることもないのだから。
カネにしかモノ言わすことが できない者は、カネそのものが無力になれば、自動的に、その者も無力化する。
それと、
「高江」とかいう所の皆さんだが。
なるほど、
沖縄全体から見た場合には、半分でも返還されるのなら、一歩前進、としておきたいだろうが、
局所的には、当の地元の住民から見た場合には、かえって、負担が もっと重くなっているという、なんとも皮肉な現象が起きてしまっている。
言わば、「弱者のなかで、より弱者に押し付ける」現象。
どうりで、知事の発言も、どこか歯切れが悪いし、
皆さんがたの村長さんあたりとの考えかたにも、多少の乖離が ございませんかね?
そこの村長さんは、米軍の新設ヘリパッド自体は、とっくに、基本的には容認しているそうだ、
けれども、「オスプレイ」については、その安全性が確認できないかぎり、容認できない、みたいに、なんだか捻じれたようなことを おっしゃってる。これまた歯切れが悪い。
村の人たち全員が基本的には同じ方針、そして、その代表者である村長さんも必然的に同じ方針を述べられるのでなければ、外部の者の眼には、どこか不自然でチグハグに見えてしまう。
(ずっと前のエントリー、たしか、自民党系の現職が、「ディズニー」やら「ユニバーサル」やら言いだして、当選を決めたときだったと記憶しているが)
だから、説得力が損なわれる。
「オール」なんちゃら言われたって、自民党政府・安倍政権と、その支持者は、「ウソつけ!」と嘲笑する。
本土や政府に対して立ち向かう前に、まずは、地元の自分たち全員の足もとを一致団結することから始めないと ならないのでは ありませんかね?そう感じてしまいました、これまでの各種報道を見たかぎりでは。