2020.03.10 (Tue)
『「神に見離されたときは」』の続き。
香港や台湾は、まあ、中国との直接的関係性で、無理もないように思えるけど、
日本だって、トイレットペーパーの原料は自国内調達できるから、中国?カンケーねえ!って言ってるのに、
コトバで、いくら、だいじょうぶなことを解説しても、見た場面で脊髄反射的にデマに踊った如く、買い占め・買い溜めに走った人は、高値転売が目的の輩以外は、ごく初期だけの現象だろうと思ってた。
ところが、いまだに、騒ぎが おさまってないってのはねえ。。。?ヘンだよね??
日本国内の「買い溜め」行為と、アメリカなど他国の それとは、生活習慣や文化の違いゆえ、基本的なところから、動機が異なってるんじゃないかとも思っていたのだけれど、
“BBC”によると、オーストラリアあたりの国においても、つまりは不安の心理、「仲間はずれの恐怖」的心理が はたらいているゆえという見解だった。
前回のエントリーでは、私は、このように述べました。
「~テレビ番組で、何々が、健康とか美容に良いと言ってたら、たちまちにして、スーパーマーケットの棚から消える。この現象は、どんだけ顰蹙を買おうとも、繰り返されてきた。
そりゃあね、
選挙で、不祥事だらけの問題議員を毎度、続々と当選させてしまうわけだ、この国の有権者、一般大衆は。」
要するに、
乗り遅れてなるものか!置いてかれてなるものか!
ぜったい、自分が損したくない!!
せめて、せめて、みんなと一緒くらいには!
という、
一種の「勝ち馬に乗りたい」精神の延長、便乗精神なんだろうと思う。
これって、いままでも、私は たびたび感じてきたことなんで、どうも日本国民の大多数に顕著な性向なんじゃなかろうかと。選挙時なんか、特に そうでしょ。
大手メディアの横並び報道合戦、
また、一般人の横並びネット投稿でも、同じことが指摘できよう。
もっとも、政治屋商売絡みで やってるブロガーらも少なからず いるそうだから、こうなると、もとが一企業、商売人であるマスメディアと、基本的に変わらないわけね。
インターネットは、たとえ市井の一個人の発信でも、従来のメディア企業が窺い、迎合し、追随するほどの力を与えた。
もとは「善意のつもり」だったろうが何だろうが、ネット上で流布するのに、世上の騒動を来している、まさに そのタイミングにおいて、事実や真相を一切、調べもせず、さも、まことしやかに垂れ流した行為については、やはり、許し難いぞ。
従来メディアを批判する資格など、こんな輩に、あるはずもない。
もし、こういう者が、平生から
「マスゴミ!」「無責任!!」
などと罵っていたのなら、どの口が!とか、おまゆう!恥を知れ!!といったブーメランを喰らうべきはずのことだ。
そりゃあさ、ここぞと高値つり上げ転売したっつう輩が、「反社」者は ともかくとして、「貧すりゃ鈍す」とて、せめて、食いつめ者だったんなら、まだ言うこともあろう。
ところが、
医療関係者とか、
はては、一般人よりも責任ある議員までが、それに類することを やったつうのだからな。なにもワープアでもなかろうによ(呆)
一般人よりも、良識とセンスと、高い倫理意識が必要なはずよ?
個人的な会社の経営のほうが大事なんだったら、公僕や議員になるのは遠慮しなさい。
いやはや、さすが、「美しい日本」の日本人の鏡ですかなw
こういうタイプの者こそが、ふだんから、貧乏人や弱者を蔑んで嘲笑するのであろう。
さすが、国家の公金、税金を、個人の利益のために横流ししてテンとも恥じない、美し~い首長を戴く国ですわww
ねっ?『日本会議』さん(嗤)
はたまた、
「ウイルス陽性」と判明しているのに、安静を心がけるどころか、わざわざ、あっちこっちの飲食店などへ元気よく出向いて、おのれの陽性であること吹聴しつつ、うつしてやるーとかまでヌカシておったという、歩くテロ爆弾を体現したジコチュ―爺さんなどは、それほどまで、さびしい人なのかというイメージを持たれる以上に、実際、はた迷惑な存在だ。
そうまでして「道連れが欲しい」のか。
もちろん、この私も含めて、そんな者ばかりでは ないのだけれど、
結局のところ、
冷静・合理的で良識・良心的な少数派は、軽薄短小で浮ついた、不合理で矮小で目先の損得計算だけでアタマいっぱいな多数派に巻き込まれてしまう。
ここに至って、一般からのコメントでも嘆きが見られるように、
必要になった分だけであって、買い占めだの買い溜めだのでは全くないのに、やっとかめ、トイレットペーパー1パック購入するのに、白い眼で見られてしまったとか、つまりは、「損な役回り」に追いやられてしまう。
こういう役回りを、「要領悪いからだ!」と嘲るわけよね、軽薄短小で浮ついた、不合理で矮小で目先の損得計算だけでアタマいーっぱいの多数派は。
自分ばかりがトクすることや、「偉く」なりたいとか、権力・名誉を得たいとか、そういうことに、あまり、興味が ない私みたいなタイプは、彼らとは、もう「住んでる世界が違うんだな」としか言いようがないほど、思考回路の根本や価値観が異なるんだよ。
「道徳」云々よりも、合理性の問題なのだよ。
まあ、
「産めよ増えよ、地に満てよ」
という、くだらない この世の摂理に おいて、たしかに、軽薄短小で浮ついた、不合理で矮小で目先の損得計算だけでアタマぱーんぱんの多数派のほうが強いですよなぁ実際。(苦笑)せいぜい、ガンバってちょうよw
だが、それも、いずれは滅びる。
自分が自分が、と、互いを追い詰め合った果てに、
滅びの日が来る そのときまで、滑稽で醜悪な狂騒劇を演じておれや。
┐(-_-)┌
ところで、
こないだのエントリーにて、「蝙蝠の痣」を持っていた愚母のことに触れましたが、
愚父のほうはというとね、この、ずっと年下の女房に先立たれてのち20年近くも、しぶとく生き延びてから、やっと、おのれの女房の命日と同じ月に、かっきり十日違いで、よく似た数字の日、肺炎で くたばりましたw
私も、つい思い出していた、好きな作家の一人であるカミュの小説、
『ペスト』。
旧ブログの頃から、時々とりあげていた抜粋です。
『「ペスト」』