2016.05.17 (Tue)
『企業のハイヒール義務付けを違法に、英女性の陳情に12万人が署名』
ロイター 5月16日(月)12時51分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160516-00000044-reut-int
パリジェンヌなら、むしろ、しゃれたフラット シューズで闊歩するイメージだけどね(笑)
イギリスの場合でも、幼いうちは、王室のプリンセスたちが履いてるような、ベルト付きのフラット シューズは上品だし(私も子ども時分は履いてたよ)、
なんといっても、エリザベス女王が、お若い頃から、ハイヒールは好まれないそうで。
欧米圏と言っていいのかどうか、少なくとも、かつて、王侯貴族を戴いていたとかで、あるいは現代でも、身分制度の名残が色濃く残っている国では、ドレス コードというものも、いまだ厳格な面が あるようだ。
アメリカあたりでも、服装がキチンとしてないと、それなりの格を標榜するレストランには、入店を断られたとかって話、むかしは、けっこう聞いていた。もちろん、人種差別とともに。
もともと労働着だったジーンズとかTシャツなんかも、ソーシャルとされる場では許されなかった時代が あった。だいぶ緩和されてきて、近頃では、ほぼ全く許容されているようだが。
私が旧ブログを やってた、産経系運営のサイトで、
そこの常連の、いかにも頑固な、保守派を気取った自覚もない、退職後の高齢と思しき男性で、もちろん、堅く自民党支持・産経シンブン愛用と思しきブロガーが、
いつだったか、たしか「クール ビズ」ファッションを話題にしていた記事に寄せたコメントのなかで、
どうやら、わが国においては、夏場の、どんなクソ暑い季節でも、きちんとした服装で いるべきなのであり、くだけたスタイルの かっこうで勤務するのは、はなはだケシカラン、ということを主張したかったのだろうか、のっけから、「ここは日本だ!!」と怒っていたのを見たことが ある。
それで、この高齢男性、ならびに、多くのウヨ系の かたがたも そうであるのだろうが、
ごく日常的な場や卑近の話題等に関しては、いたって平凡な思考力レベルと感性だけに、まずまず普通に善良と言っていい人たちなのだろうとは察しているのだけれど、
いかんせん、彼らが大いに好む政治やら、それ関係の思想などの如何となったレベルの話題となると、
この低学歴・無教養な私ごときでも、そうとうに辟易感を もよおさざるをえないほどの、
「真情溢るる浅薄」
とでも喩うべき人物タイプが、あまりに多過ぎることは、すでに じゅうぶんなくらい見てきているので、
直接対話は、めんどくさ過ぎゆえ、避けさせてもらってw、
自分のブログ内で、私としては珍しくも、なるたけ遠まわしにww
「ここは日本だー!と言うのなら、昔ながらの伝統守って、和服や裃着てりゃあ いいのに、とっくの昔から欧米スタイルどっぷり真似てて、それが普通で やってるんですけどもー」
というふうな内容で、せせら笑っておいたことが あった(爆)
さて、
ハイヒールにせよネクタイにせよ、発生した時点では、そもそも「美的に」とか、ましてや「エロ」目的だったかというと、そうは言えない事例が少なくないようだ。
たとえば、ヒールのある靴というものは、昔のロンドンあたりの、ぶちまけられた糞尿まみれの道路を歩く時のためだったとか、
ヴェルサイユ宮殿のようなゴージャスな城にさえ、こんにちで言うところのトイレなるものが なかったので、女性たちは、その思いっきり膨らませたスカート内にコッソリ隠して、迫った用を済ませていた時代の必要性だったとか、様々な説が あるようだ。
ついでに、
昔の軍用コートなんかの袖口に、ボタンを多数、縫い付けてあるのは、寒いときの見張り中などに、当番兵が、垂れてきた鼻水を袖口で拭おうとするのを防ぐためだという説も ある。
気候も寒冷だし、白人さんは、鼻が高いせいか、鼻水たれやすいそうな。
このへんの考察を、興味深いサイトやブログさんを引用しつつ、私の旧ブログでエントリーアップしたことが あるのだが、
もとは「色気」どころか、身も蓋もない生活状況の影響から、「爪先立つ」必要性を生じ、ヒールの高い靴が考案、流通したのだとすると、
その「爪先立った」状態の足が、意外に可愛い(小さくて、不安定な雰囲気を齎す)というので、やがて、のちのバレエにて用いられるようになったポアント シューズへと引き継がれたのかもしれない。
もっと穿った考察を すれば、
「爪先立つ」という しぐさの、もともとの由来を連想させるがゆえ、本来は生理的用足し等の必要性から来ていた、この しぐさなり形態を、敢えて とどめるよう造形された靴が発達したのでは あるまいかとか。
多少似たような理由で、中国では「纏足」なる風習が生まれたという。
このあたりになると、ほぼ完全に、異性に対する媚び目的からの美意識で発展していったと言って過言では なさそうなのだが。
「纏足」の場合にも、それを実行したすえに見られる、成人でありながら女性が歩行するときに、幼児のごときヨチヨチ歩きになってしまう姿の、おぼつかなさ、不安定さが、一種の性的魅力なのであろうか。
(他には、日常的労働に似つかわしくない容姿ということで、むだに長い爪なども そういう意味が あるのかもしれないが、ひいては、働かなくていい、高貴な身分を表現しているつもり、とか。)
果ては、
足を不自然にキツく縛りあげたままにすることで生じる独特の臭気さえもが、男性の性的欲求を刺激するという効果を もたらすのだそうで。
まあ、そうなのだろうなぁ、現代日本人の男性にも、女性の生理的臭気に興奮する向きは あるようだしw
「纏足」には、もとは、女性の逃亡を防ぐことを期していたのかなとも推察するのだが
(単に靴の形状自体に、何かと不つごうな問題が あるのなら、いったん脱いでから走るなりすれば いいはずだし)、
ついには、女性みずから、泣き叫ぶ幼い娘の足を、鬼のように縛りあげることを当然の義務のように考えて、母親が、嫁入り条件の一環として、娘に対して実行していたのだそうな。
【続く】