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とりあえず、ひかりのくに
     
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Updated   
2021.06.20 (Sun)

最近の話題いくつかのなかからの続き。

 

大阪では、25歳の若さで、カラオケ パブ開店して、まだ日も浅かったという女性経営者の殺人事件が発覚し、おおかたの予想どおり、ほどなくして、犯人逮捕となった速報が出ていたが、

この事件が起きた『天満』界隈も、むかし、私が通っていた職場が あった所なので、どのあたりのビルかな?と思いながら、ニュースの現場撮影画面を確認するように見つめてしまった。

 

おそらく、閉店後くらいの時間帯に、犯人と二人きりになってしまったんじゃないか、襲った犯人が逃走し、ビルのオーナーと友人たちが発見するまで、そのままだったのではと推測していたけれど、

内側から施錠していたというのに、どうやって、犯人は店外へ出たんだろうと訝しく思っていた。

で、

これが また、やっぱりなあと思わせる、ある意味でイメージどおりの男が犯人だった。

 

被害者女性とは、親子ほどの年齢差が ある、56歳だそうで、何の分野だかは分からないが、「エンジニア」だそうな。

しかし、会社の人たちもビックリ仰天よねえ。

ふだんは、まあ、堅い、真面目という感じの社員だったのだろうし、
しかも、ふつうに妻子持ちだと。

 

すべてにわたって、くだんの被害者女性との共通性が ないみたいだ。

 

まあ、いわゆる「水商売」にはね、ある意味、客を「誤解」させてナンボ、みたいな分野も あるわけだから、ヒイキにしてくれる客あっての、という本音も あろうが、それだけに、若い女性の場合、危険度は いや増しになる。

若くなくても、女性が一人で切り盛りしてるような店だと、いろいろ危険は つきまとうだろうことは、容易に想像できる。

 

 

また、男性側も、つごう良すぎなくらいに誤解するのよね(苦笑)

商売でなくても、ちょっと愛想よくしたら、たちまち、自分に対して特別な好意を抱いてくれてるとか期待して思い込む、これは、私の実感からも、ダントツで男性のほうが、全般に多い傾向だと思う(苦笑)

それだけに、

自分が期待していたのと違ってたと思うと、勝手な逆恨みするし、

もっと本当に しまつ悪いのは、今回、逮捕された男のようなタイプはね。

いちおう堅い会社で、真面目なサラリーマンで、という人種が、じつは、世間で最も、鼻持ちならないウヌボレ屋だったりする。

なんせ、自分は、押しも押されも しない「世間的標準型モデル」からハミ出てない、つまり、まともな社会人でござい、
という、無自覚なウヌボレを持ってるからね。

これも、いろんな世界の人間を見てきた私の実感です。

 

そしてね、

そこへ加えて、何かしら特殊っぽい技能だとか資格などを持っての業種に就いている者は、多少の自負心やエリート意識みたいなものも持ってたりするから、よりウヌボレてるし、やっぱり、自覚は ないんだろうけれど、今回の事件で被害者になってしまった女性は、この、逮捕された男とは、ことごとく、共通性が薄いのみならず、このオッサンから見たら、自分よりも「下」と見做せる世界の女性だとも思っていたかもしれない。

だから、ますますウヌボレる。

 

しかも、

「水商売」とか「風俗」系に勤める女性となると、、より「開放的」と言うか、異性を受け入れる「隙や間口が広い」はずと思い込んでいるんだろう。

 

もともと小心だからこそ、自分よりも、何かにつけて「下」の階層に属していると思っている分、

そこへ、上得意になってやり、さんざんヒイキにしてやって、おカネも気前よく落としてやって、「恩を売って」きたつもりな分も あるだけに、

自分が並々ならぬ好意(=シタゴコロ)を持って通い詰めてることくらい、じゅうぶんに察しているはず。

少しは、俺の思いどおりに なってくれたってイイじゃないか、受け入れてくれたって当然だろ。

と、思い込んでるんだろう。

 

 

女性でも、男に入れ込んで執着するパターンってのは、まず、おカネなどを貢いでいたりするもんだけど、

ところが、なかなか、望んでいるようには運ばないとなると、特に男性の場合は、このパターンに陥るのが定番のようだが、あべこべの被害意識支配欲がゴッチャになっていく。

そして、えげつない暴力へ、殺人へとエスカレートする。

 

 

よく似た事件で、何年前になるのか、「耳かき屋」とかいう業種の お店で稼いでいた20歳代の女性が、上得意だった、40歳代の男に執着され、ついには自宅に押しかけられて、家族までも巻き添えに襲撃されて死亡という、悲惨な事件が あった。
この事件の犯人も、「真面目な会社員」だと いうことだった。

 

 

ところで、

うちの母親も、飲食店を自分で経営していた頃が あったわけだけど、やっぱり、危ない場面も あったらしいと思い出した。

 

あの当時、私は小学校の低学年で、いつもなら、閉店後、真夜中を過ぎても、タクシーで帰宅しているはずの母親が、朝、起床してみたら、家に いないので、その日の下校後、思いきって、一人で電車に乗り、市内の中心部の商店街を、ちょっと裏に回った場所に構えていた母親の店まで行ってみたことが あった。

店の前まで来たら、シャッターが下半分だけ開いていたと記憶しているのだが、
やっぱり、お店のなかに居るのかもと思い、「おかあさん?」と呼びながら、入っていった。

 

店の奥には、ほんの2、3畳ほどの和室が あった。
冬場はコタツを置いてあり、私が、営業中の店に来ているときは、その和室に入って、母親が、忙しい接客の合間にも、夕食の時間帯ともなれば、注文してくれた出前の お寿司などを食べたり、マンガを読みながらゴロゴロしたり、着せ替え人形で遊んだり、たまに、宿題を やったりして過ごしていた。

その小さな和室の所まで行って、覗いてみると、やはり、母親は、そこに居た。

コタツのなかに半身を入れて、コタツ布団をスッポリ被り、さっきまで寝ていたらしいのだが、ひどく疲れているようすだった。

昨夜は帰宅しなかった理由を聞いたと思うのだが、もしかして、私の記憶違いで、その日とは別のときに起きた出来事だったのかもしれないが、母親が話し出した内容は、こうだった。

たぶん、もう そろそろ閉店しようという深夜だったのだろうか、
母親一人、カウンターのなかで かたづけ作業していると、誰かがガラリと戸を開けて入って来た。

 

母親の店の客層は、主として、私の学校の先生たちや、この地域全般の取材のために詰めている各新聞社の記者さんたちで、「マダム、マダム」と呼ばれる母親を囲むように、溜まり場にしている、そういった常連客らに支えられていた店だったので、そのときも、常連の記者あたりが思い立って、フラリとやって来たかと思ったのだろうが、顔を見ると、まったく見知らぬ男だった。

 

年齢は30歳代前後と思しく、作業服姿だったかのように聞いたと憶えているのだが、とにかく、その見知らぬ男は、ずいっと店内に入ってきて、カウンターのなかで一人、立っている母親に向かって、話しかけてきたのだという。

なんでも、新幹線に乗って行かなければ ならないほど遠方にある田舎の実家へ帰りたいのだが、『新大阪』まで行く電車賃すらも ないのだと。

母親は、その男が納得するに足るだけの金額を、渡してやったという。

 

当時は、ほんの小学生なので、うちの母親は親切だなくらいのことしか思わなかったのだが、

いまにして思うと、非常に危険なシチュエーションだったのでは なかったかと思える。

ただ まあ、くだんの見知らぬ男は、丁重に礼を述べて、店を出て行ったという話だったから、それで済んだのは幸いだったが、

このように、特に女性が経営している店の場合は、とにかく、一人きりに ならないようにするべきだったのだろうと思う。


私自身は、飛び込み営業の仕事を した経験も あるが、
やはり、若い女性の同僚のなかには、一人で訪問営業しているときに、恐い思いを したという話は あった。

 

【続く】

 

 

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