忍者ブログ
とりあえず、ひかりのくに
     
<< | 2025年07月 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 | >>
[1260]  [1259]  [1258]  [1257]  [1256]  [1255]  [1254]  [1253]  [1252]  [1251]  [1250
Updated   
2019.02.07 (Thu)

千葉県野田市の小学4年生の事件についての続き。

 

少なくとも人並みの家庭で育ち、人並みに順調に学校を出て、公務員にでもなった人たちは、概ね、深刻な苦労は、あまり していないからこそ、まずまず順調な来歴で やってこれたことだろうし、

それだけに、異様なほどの家庭環境その内部の闇とか、異常なほどの心理を持つ人間の、浅ましさ剥き出しの姿というものは、おいそれと想像できないだろうと察する。

 

うちの場合はね、むしろ、母親のほうが、もの凄く気性が激しかった。

本当の内面は、そうでは なかった、子どもの頃から言い知れぬ寂しさを押し込めて生きていたのだということに、私も、本人の死後になってから、察しが ついたのだけれど。

 

学校時分は、母親も父親も、せっかくの好成績だったのに、それぞれの実家の親の身勝手ゆえ、進学を阻止されて、低学歴だったが、
もともと、「無能」ではない。

なにしろ、母親は、しろうとながら、得意の料理の腕を生かして、自分の店を経営していたくらいだ。

 

それだけに、猛烈に口も達者で、人に取り入るようなことも得意だが、
同時に、敵に回すと、そりゃあもう、舌鋒鋭いなんてレベルじゃない。
「唇からナイフ」てな感じw

だから、手が出るんだ!と、激昂する親父の言い分。

 

ちょっと黙ってて!!と、あいだに入った私が諌めても、機関銃のような口が止まらない、そんな母親を庇って、身代わり状態で、親父にボコられていた私の場合よりも、もっともっと深刻な状態だった人々も、世のなかには いるわけだけれど、

自分自身の身をもって経験したことが、多少なりに あると ないとでは、想像力の幅が全然、違うのだろう。

 

これは、一般的に、公務員といった職業の人たちだけでは なく、
要するに、家庭や生育上の環境における特段の問題や躓きを経験することなく、順調に年齢を重ねてこれた人たち全般に共通で、その方面の想像力が希薄であること。

したがって、暴力や暴力的な人間に対しても、けっして慣れては いないだろう。

だから、
こうした事態に直面すると、たちまち、震えあがって、思考停止よろしく、反射的なまでに ひれ伏してしまう。

 

割合としては、ごく僅かであるにも かかわらず、昨今、頻りにブチあげられる「生活保護の不正受給」云々という話題だって同様で、昔から、多くは暴力団関係者に屈してしまうからだという話は知られていた。

 

いまや、その公務員が、不正受給を はたらいていた事件が幾つも世に出るしまつ。

 

強い者には弱く、弱い者には強く。。。

 

言っとくけど、

ほんとうに、「あすは我が身」の時代に入ったんだよ?

老後の年金の受取額が心細い向きは特にだ。特に、いま若い層に入る人。

年金だけでは生活していけない場合、不足分を生活保護で補填してもらう方法は ある。役所は、積極的な周知は決してしないけどねw

そのような状況に、自分自身が直面したとき、

安倍政権による、ただ今 絶賛削減中の生活保護、そして障碍者、高齢者、あらゆる弱者をバッシングする投稿を繰り返してきたものの、ふと、気づけば、すっかり老齢になっている自分。
からだは自由が利かず、いま現在とは違って、やがて減少を始めた高齢層の一員に、知らず知らず加わって、どんどん無力になっていた自分。

過去に、ネットで、愚かな投稿を繰り返していた自分を嘆く日が遠からず来ることだろう。

 

 

ちなみに、

先日の当ブログ エントリー内で述べてある「異常なほどに仕事できない『健常者』は、カクレ精神的問題者だった」、つまりは異常なほどの自己保身者である当人自身の家庭環境には特に問題なく、ご両親は、出来が悪すぎる娘の将来を案じ、いろいろと手立てを講じてこられた、真面目で優しい親だ。

うちの親みたいに、軽からぬ障碍を抱えて苦労している娘を、他人事のように無関心で、最後まで無視しきった無責任とは全く違う。

 

にもかかわらず、

当人は、かなりのヒネクレ者だったし、親しくなって、私の家庭環境のことを知ったとき、

「あんたとこの家って、なんで そんなんなの?」

と、嘲笑の表情をハッキリと浮かべて見下してきた。

そういうこともあって、私は、彼女の正体を見極め、見限ったのだけど。

 

 

なお ちなみに、

実家の兄は腹違いで、私とは、年齢も立場も心理も大きく異なっていた面は あるけれど、もちろん、お互い、同じ父親の子として、同じ屋根の下で生活した時代が あったわけだから、家庭環境が劣悪だったことは知り尽くしている。

だが、
うちの母親も、親父とは また違った意味での、たいへんな見栄っ張りだったから、その見栄っ張りを、あたかも正義に見せかけて、兄の尻を徹底的に叩き、なかば強引に、教職公務員のレールに乗せた。

 

まあ、それ自体は、あの兄の性格から言って、とうてい、民間の企業向きでは なかったし、ちょっと普通では ないような偏った気質も見受けられたから(しかも、知能指数も高くは なかった。私のIQよりも、ずーっと下)、公務員のように、簡単には辞めさせられない、堅い職業に就けておくのは、親として希求する安心でも あった。

 

たしかに、おかげで、兄は、私の何倍も、安定した良い生活を手にしていた。

近場に住みながら、鬱陶しい親の介護も、一切、関わろうとしなかった。

 

しかし、いつの間にか、鬱病になっていたそうで、やがて自殺してしまった。

私の母親の、凄まじい「教育ママゴン」ぶりも、結局は水の泡と終わった。

 

 

精神医学やら心理学方面のセンセイがたが、いっしょうけんめい説いてきたことが功を奏してか、そのへんのドしろうとたちも、喧伝に これ努めるようになった近頃だが、

「虐待の連鎖」ということも、
該当する場合のほうが多いのだろうなとは思うけれど、必ず当てはまるわけでは ないよ。本人の資質によって左右されることも少なくないだろう。

 

 

こないだは、久しぶりに、心理学の碓井先生のコメントを見かけたが、

「思い悩まない親」は要注意とかいう内容の指摘、これは確かなことだと思う。

 

うちの親も、何から来る自信なのか知らないが、ものすんごい確信的な言動を押し出してくる親だった。

なので、

「信念!」「信念が大事」と、やたら主張する人は、私にとっては鬱陶しい人種w

 

これも、私は早くから気づいていたことだが、

異様な自信マンマンで押しまくる、「勢い」が強過ぎる人ってのは、世間でも一目置かれていたりすることも多いだろうけど、

ずばり言わせてもらうと、一種の精神異常者です。
一歩違えば犯罪者タイプ。

かかわると、とんでもなく しんどい思いさせられるぞ。

見た感じは、頭の回転が速いシッカリ者としか見えないから、タチが悪い。

 

今回の事件の加害者である父親も、その やりくちは、まさに、「自己愛性人格障害」を思わせる。

 

 

「異様なほど、腰が低かった」とか外面が良い、といった指摘が、友人や知人のあいだから出ているそうだが、うちの両親にも、当てはまっていた。

その反面、

ひとたび、相手を「敵」と見做したとたん、猛烈な反撃に出るけどね。

ただし、あくまでも、自分のほうが立場が強い、と思えるかぎりで、だけどw

 

 

まあ、「腰が低すぎる」というのは、とりもなおさず、自分自身の内面に、常々、敵意や不安が潜んでいるからこそ、やたら用心深くしていることの一環なのかもしれないし、

外面を良くし続けていたら、ストレスも溜まるんだろう。

 

私なんかでも、親ですらも含めた他者の敵意や悪意に晒されることは、これまでの人生で、いくらでも あったけど、
そこまで、そこまで徹底できないや。。。

 

つまるところは、「自己投影」なんです。

 

うちの母親は、私が幼いうちから、
「おまえは妬まれやすい」
と、何かにつけて言ってたけど、私は、なんで、そういうことをワザワザ言って寄こすのか、わからなかった。

おせじにも人並みとは言い難い、家庭環境にせよ、障碍にせよ、ねたまれるどころか、バカにされるネタのほうが、ずっと多いのだからね。

 

要するに、うちの母親が、自分自身が、娘である私を妬んでたってことだ。

いまにして思うと、「呪い」のコトバだわな、あれは。

 

そんな私は、深刻な持病の多かった母親を、親父の暴力から庇い、その分、自分が殴られていたが、そのほうが、まだしも精神的に耐えられたからだ。

 

 

それにしても、

私は、いまのところ、まだ詳しい情報に接していないのだが、

いったい、この事件の被害者である実の娘の何が、父親らは、そこまで憎かったのだろうか。

 

「しつけだったのだから、悪いことは していない」と言い張っているそうだが、その「しつけ」とやらを必要とした理由って、どれほどのものだったというのか。

 

 

くだんの事件の少女の母親は、自分の娘を直接的に虐待していたという事例は、それほど多くなさそうだし、もともと、娘のことを、どうでもいいと思っていたのでもないだろう。

むしろ逆では なかろうか、と私は思っていたのだが。

というのは、

大事に、大切に思っているものが、酷いめに遭わされ、壊されていく。
それを目撃しても、どうすることもできない非力な、非力な自分。

こうなると、見たくないからこそ、眼を背けるばかりで、徐々に無気力に陥ってしまうのだ。

 

それどころか、

やられっぱなしである娘、そして、不甲斐ない自分自身も、みょうな憎悪の対象になってしまうという、非常に複雑怪奇で、自暴自棄的な心理にさえ陥る。

これは怖ろしい事態である。

少しでも免れるためには、正気を保ち、諦めずに抵抗し続け、闘い続けるしかないのだ。

それが できなくなった時点で、終わってしまう。

 

【続く】

 

 

PR