2023.01.26 (Thu)
思い出したので、ちょっと言っとくのは、
「結婚して、子どもも いるのに、今さらの『カミング アウト』」したっちゅう夫婦の事例について。
本当は、自分は男性では なくて、女性なんだと主張している男性が、じゃあ、なぜ、女性相手に恋愛感情を持って、結婚して、子どもを拵えたのか??と。
女性のはずなのに、男性の肉体を持つ自分なんて、
ずばり言うけど、「勃起」してる自分なんて、認めたくないはずなんじゃないの?と。
そりゃ、一見して、すごく ごつごうに思われても仕方ないだろうよ。
この私ですらも、ですねw
なんか近頃、あちこちで見かけるようになった こういうケースは、どう考えたら いいのかいなあと、ちょっと困惑の気分では あった。
なので、実際の事例というのを、それほどの関心も なかったままに
(だいたいの察しは ついてたから)、
いささかの好奇心と、より深い考察の参考にしようかなぁという、あまり感心できないと思われそうな動機で、実在の御夫婦のケースを覗いてみたんだけど。
ま、あれか、
肉体だけが男性、なかみは女性だと言うからには、
つまりは「レズビアン」の相手に愛されていたのと同様なのか!という、いわゆる「ノンケ」の妻にとっては大ショックってことかな?
でも、「遅過ぎカミング アウト」に至った、もと夫にしてみれば、もと妻が、いまでも大好きなんだなとは窺えるわよね。
私に言わせれば、
好き過ぎるくらいに大好きだからこそ、
自分も女性になりたいのと違うんかな?と思えた。
これ、いろんな事例で、わりと多いじゃないだろうか、
女性そのものを好き過ぎて、という心底の動機は。
べつにフシギとは思わないよ。
私の過去エントリーでも、何回か述べてます。
「なんせ女性は、男性の故郷(ふるさと)だからよ」ってことを(笑)
むろん、科学的な見解に おいてもだ。
日常レベルでも よくあることでしょ、特に若いうちほど顕著な傾向だけど、
男性でも女性でも、
ある人に対して、好き、リスペクトを感じるほど大好きになったら、その対象の真似を したい、自分も、そんなふうになってみたいし、同じように ふるまいたい、という、素朴な欲求。
わかりやすく、一言で言えば、
キライ、あるいは無関心の対象なのに、自分でワザワザ真似したいと思うか?
ってことだ。
これは、たとえば「男役」を演じる女性についても言えるはずだろう。
だから、手始めに、その対象が持っているもの、使っているものと同じものを、自分も入手して、使いたい、っていう、ちょっと子どもっぽいような傾向。
もと妻の下着と同じものを隠し持ってたという、それを発見した奥さんの告白を聞いて、そういうことだなあと思った。
もっとも、
まさか、よそから盗んで持ってきたのか?あるいは、他の女の?と、
血の気が ひく思いになってしまうわよね、その意味でも、奥さんの当初のショックは大きかったろうなと察する。
さて、本当の同性愛者は、異性っぽいタイプが好きとは限らない。
それどころか、
むしろ、いかにも同性の特徴がハッキリしている相手をこそ好む、というのは、私自身にも思い当たることなんだけど、
だから、男性の同性愛者なら、俗に言う「マッチョ」タイプとか、あるいは、自分に似た男性とか。
必ず限れることでは ないが、
ただ、私の場合、気が多いのかしらんけどw異性でも同性でも、わりと、いろんなタイプを好きになったし、しかしながら、男性と女性とを比べたら、女性のほうが、間口が広い。許容範囲が圧倒的に広い。
あえてコアを言えば、すでに述べてあるとおり、女っぽい、色っぽいくらいの女性が好みです。だからと言って、そんな極端なことは しないよ、世の男性に多く見受けられるようなイヤラシイことは ありません。
ほんとよ。これでも、いちおうは女性ですので。
ただ、
私が恋愛感情を向けた女性の殆どは、断固拒否ることが なかったし、けっこう受け入れてくれたというだけ。
むしろ、私のほうが、同性たちに「セクハラ」されたようなことが多かったぞ。
友人との旅行先で、一緒に おふろに入ったら、いやらしいムフフ笑いと、ねっちりした眼つきで見られたり、就寝したら抱きつかれたりw
まあ、友人だから、腹は立ってないけども。
友情は友情。
恋愛は恋愛。
これが、好きでもない男性相手だと、立腹どころか、一歩まちがえたら陥る危険性に敏感にならないとだからね。メンドクサくなる理由ですわ。
言い替えれば、
男性に対しては、気に入る人が圧倒的に少なめの傾向で、それだけに、本気で好きになるかわり、気に入らない場合の男性に対する嫌悪感は、女性に対する場合よりも、だんぜん激しくなる。
女性が相手の場合は、概ね逆。
受け入れられる人は多め。嫌悪することは少なめ。
これは、
多くの場合、人生最初に傾倒する母親という存在が女性で あるし、
とくに女性にとって、多くの場合に、「同性の親しみ」というものは大きいだろうけど、
それでも、
私自身、男性を本気で好きになった、恋愛感情を持った場合と、同性である女性に対する それとは、やはり、基本的には同じであると同時に、根本的には異なる感覚も伴うことを知っている。そこには やはり、生殖に関わる本能的なものが絡んでいるからなのかなとも思うけど。
女性の多くが、優しい男性とか、外見的に女性的な印象の男性を好みがちなのは、そのへんとも無関係では ないだろう。
ひょっとしたら、
似合いもせんのに、わざわざ女装して、女性に対する性犯罪に及ぶ男がチョイチョイいるのも、それを知ってるからなのか?(嗤)
だいたい、女性どうしの同性愛と、男性どうしの同性愛が全く同じかどうなのか、私は、ちょっと異なっているんじゃないかなと思っている。
からだの造りが違うからね。
多くの女性の場合、相手が男性であれ同性であれ、自分側が母親的態度になりがちだという指摘も あり、それは、一般的な異性のカップルに おいても、よく見受けられること。
年齢が、かなり年下の女性でも、年上の夫の母親的存在になるのは、多々見受ける現象だ。
女性どうしの場合にも、やはり、母子のような関係に なりやすいと聞いたことが ある。
あるいは、まあ、どちらかが、男役と言うか、父親的になるのかもしらんけど。
さて、
残る問題が あるとしたら、愛しているのか否かということだろう。
それは、
くだんの御夫婦の場合、たとえ辛うじてにせよ、いちおうにせよ、存続しているようには見受けられるし、
もと奥さんのほうが、本質は「レズビアン」の人に、自分は愛されていたわけか!?愛されているのかということを、嫌悪なく受容できるか どうか、というところかなあ??
もと夫のほうは、だからと言って、男性を好きになりましたので、というわけでも なさそうだし。
でもね、
くだんの御夫婦の、もと夫さんの場合も、同様のケースの他の人たちに対しても多く感じることで、私には、やっぱり、ふつうに男性じゃんと思える。
それは、ただ肉体面でしかないことだと言われても、そもそも、肉体と精神は一体だし、全くスパッと切り離せるものじゃないだろう。もし、そういう事態であれば、そりゃあ、まともな精神状態では いられないはずだろうし。
あす、起床して見たら、男になってた、、、アワワ~
という場合を想定してみたという話を、去年の過去エントリーで述べておいたけど、
結論としては、それは それで、、、てなwイイカゲンな私が思うに。
性別どうこうって、けっこう曖昧なもの。
科学的な見地に おいても、いろんな意味に おいても。
で、
あなたは、相手が男だから愛しているんですか?
女だから、誰でもイイわけですか?
違うよねってこと。
たしかに、
性別の違いも、本人が意識しきれないくらい様々に影響を及ぼしていないはずは ない。
それでも。
性別によって、愛せるのか愛せないのか、
それって、「条件付きの」ナントヤラじゃ、、、
存在まるごとでないのなら、それって、、、
それ、ほんとうに愛なのか?
ということに尽きると思うの。