2015.10.23 (Fri)
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もう一つ、
例の怪しからんQAサイトに、まだ参加し続けていた頃のこと、
宗教の強引な勧誘で悩んでいた人の質問に、回答で書いた覚えのある話。
私の母親が亡くなったあとの出来事なんだけど、
当時、住んでいたマンション近くの個人商店の奥さんが、非常にフレンドリーな、人懐こいタイプの女性で、親密な雰囲気とともに何かと話しかけてくるもんだから、私も気安く応じていて、何かのひょうしに、母が亡くなり、まだ日も浅いことを話したのだと思う。すると、
たちまち、その奥さんが信仰しているという宗教の話になり、
ここらの近所の人たちも誘って入信させたのよとか、おかげで、あそこの娘さんも、良い縁談がとか熱心に言っていたが、べつだんの関心もない私は、ひとまず適当に流しておいた。
いまは もう記憶が曖昧になってるのだが、
なんだか、そうとう変わった宗教形態なんだなという印象だけ残った。
彼女には、子どもさんの一人に、知能に関する、または発達障害を持つ お子さんが いるのだということも聞いた。
しばらく経って、ある日、頼んであったものを引き取りに行ったとき、また話しかけられたのが長くなり、突然、その奥さんは、
私と、私の実家の象徴的「霊魂」?を込めてあるとかいう、位牌みたいなものを、すでに、つくってもらって、祀ってあるよ、と言い出した。
私は、エッと驚き、
それ、どこにあるの?と聞くと、この家のなかにあるよと言うではないか。
そのためにかかったという費用、これは、いたって低額だったようだが、それも支払いを済ませ、持ち帰って、うちに安置してあるからね~と言うのだ。
私は、そういうことなら、とにかく私のとこに引き取りますわと言って、
一旦、その「位牌」めいたものを受けとって帰った。そのあとで、
実家の父に、かくかくしかじか、どうしようと話したところ、父が、もう凄い激怒したわけ。
「よくも勝手にわけのワカランもの拵えやがって!俺が今から行って、抗議して突き返してやる」
と、いきり立つのを宥めたおし、
あらためて、その店に訪ねて行ったら、たまたま、当の奥さんは不在で、お姑さんが代わりに応対してくれた。
そこで、これまでの経緯を説明すると、お姑さんのほうは知らないでいたらしく、
「うちの嫁がですか!勝手に、そんなことしたんですか」
と驚かれて、恐縮しながら、くだんの「位牌」を引き取ってくれたのだが。。。
また しばらく経って、店の前を通りかかったとき、そこの御主人が、私のほうを、なぜか、普段とは違う、いささか、みょうな眼つきで見ていたものだが、
そのあと、その店は、いつの間にか閉店されていて、家族の姿もパッタリ見かけなくなっていたのに気づいた。
くだんの店舗は、先代の時代からの商売らしくて、私が利用していたサービスの注文受け等は、あくまでサイド ビジネスだったのだが、
住居兼用で構えていた、そこそこ大きい建物も、先代さんからの所有だったようだ。
結局、取り壊した その建物が、実は、過去に、あるアクシデントの舞台になったことがあった。
それは、この御一家にとっても、大変な迷惑を蒙ったはずのことだった。
当時、まだ元気だった私の母が主宰していた お教室の生徒さんが関係していたことなので、話は、私の耳にも入ってきたのだが、
人命に関した、かなり忌まわしい出来事だったので、ここに詳しく述べることは憚られる。
奥さんの入信は、あの過去のアクシデントが切っ掛けとなったものか、
あるいは、子どもさんの障害に関する悩みと関係していたのか、
奥底は、他人には分からないことだが。
私には理解しにくいけど、
自覚なき、悪気もない支配欲とでもいうのだろうか、ご本人は、いたって善意のつもりなので、それだけに、すごく困惑した経験の一つだった。
カテゴリ:コラむ フォルダ:憲法問題/靖国問題について