2015.12.21 (Mon)
『日米同盟はつまるところ米国が日本から効果的にカネを吸い上げる仕組み』田中良紹
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakayoshitsugu/20151218-00052549/
最終結論の方向としては、概ね、異存はないと言っていいのだろうけれど、
「9条が あるかぎり」
という お見立ては、ちょっと、どころか、現実的に、かなり疑問に思いました。
田中さんは、このあたりを、いったい、どのように お考えなのだろうかと思ったしだい。
まず、
当のアメリカ国内では、たび重なる作戦や戦争で、軍事費の問題だけでなく、自国民の命を、さんざんに費やしてきたことへの疲弊と反発が、一般国民のなかで高まってきていると聞いてますし、
オバマ大統領の本音で、グアム移転のほうが、アメリカにとって、つごうが いい(「射程距離」の問題らしい)、との発言が あったそうですがね。
しかも、これについても、日本に、大枚の引っ越し費用を出してもらえるらしいしw
それと、
いわく「ショウ ザ フラッグ」とか「ブーツ」が どうだとかいう、(日本国内では?)有名な あれね、
日本語に訳したのが、ピント外れっぽい、的確では なかっただけ、
それによって誤解した日本側が焦り過ぎて「トラウマ」になっただけ、
という指摘も あります。すんごい怯えようだw
かつ、
このときに、日本が拠出した大金が、結局、アメリカの財布にチャッカリ納まってたということも。
だいぶ前に、これらのことについて説明していた記事が あったので、うちのブログで紹介しておいたエントリーが あるんだけど、探すのメンドクサイし、
検索したら見つかると思う。いいかげんな個人ブログのでは なく、大手報道機関のメディアか何かの、専門筋による記事だったから。
まあ、考えようによっては、
もし、米軍基地が なくなるとしたら、
「ネトウヨ」らが言うような、中国が攻め込んで来る~!!とか言う以前に、
家族もろとも、安全地帯へと後退(避難)しておけば、
さて、これで安心してドンパチ辞さず やってやっても いいな~と、
当のアメリカ側は思ってるのかもしれないw
それで、
思い切った挑発を仕掛けてみた結果、何が起きようとも、
すでに、
自分ら米軍と その家族だけは、「射程距離」内からは退避済みなのだからww
そんなわけで、
哀れ日本政府は、
「行かないでぇ~お願いぃ、ピンカート~ン♪」とばかり、あの手この手で引き留める。
こういうふうに想像めぐらし、考察すると、
よらしむべし知らしむべからずな位置に置かれたままの一般国民の眼には、いったい、なにを やっとるんじゃい?と、不可解な日本政府の異様なまでのチキン行動も、おぼろながら理解できる、かもしれないような気もするwww
私は、すでに数年前から、
血も流せ、カネも出し続けろと言うのか?と、
現憲法とりわけ「9条」を取り去る前に、「日米地位協定」のほうに、先にメス入れておかないと、
「9条」を なくしました、
したがって、「普通の国」として「普通の」軍隊を持ちます、となったところで、
ますます、アメリカの軍事上に、体よく使われてしまうだけだろう、
と言ってきた。
だって、そうでしょう。
9条が あろうが なかろうが、日本は、アメリカに逆らえないのでしょう?ぜったいに。
また、
今後の日本は、いままでどおりに金銭面で気前良さを続けることは不可能になる公算だし、「カネを引き出せ」なくなった分、
とりあえず出せるものを差し出すしか なくなる。
それって、人命でなければ、他の何だろう?
いわゆるネトウヨ連中が言いふらしている主張では、
米軍が、日本を守ってくれているのだ、その総経費は、日本が軍隊を持って、自力だけで防衛することを考えたなら、たいへんに安上がりなんだから、米軍や米軍基地や「安保」に文句言うな、と。
でも、
本当に、米軍は、日本を守るために いるのか?というと、
実は、そんなの関係ない、という多くの専門家や識者たちが指摘してる。
本当に、米軍と、その基地が ある おかげで、わが国としては、防衛費が おトクなのであれば、
これを、逆の角度から見ると、
アメリカ側は、損も覚悟で、ボランティアしてくれてるということになる。
あのアメリカが、そんなこと してくれますかねえ?
あり得ねーわ。あのアメリカが、だよ?w
むしろ、トクしてるのは、アメリカ側だよ、って話。
もちろん、アメリカに限らず、どこの国だって、純然たるボランティア精神のみで、他国と関わるなんてことは あり得ないだろう。
わが日本だって そうだもの。
それこそ「国益」ですわ。
「対外援助」と言ったって、大概は、こちとらのアキンド絡みの話。
でなきゃ、現地の人々の不評を買うはずも ない。
ことわっとくけど、
私自身は、防衛力を軽んじる考えではないし、
万が一に備え、自衛隊の技術全般を高めるために、世界一の軍事大国であるアメさんに鍛えてもらうのは、わるくないことだとさえ思っている。
なんといっても、日本は、実戦経験から遠ざかって久しいから。
けれど、
それも、日本側だけのメリットで ないことは、アメリカ自身、よく分かっているはずだ。
そして、日本が、アメリカの懐から抜け出すなんてことは、とうてい、許容できないことだろう。
「東アジアの平和と安定」云々に、アメリカ大陸の前に立てた屏風みたいな銃眼みたいな日本を欠かすことは、考えられないだろう。
少なくとも、アメリカにとっては。
アメリカは、自国のメリットとデメリットを、したたかに比較検討することを、日本人が想像するよりも、もっともっと徹底しているはず。
そういう底力、体力が、日本とアメリカの最も異なるところなのだ。
このことも、何度となく言ってきた。
日本は、逆立ちしても、アメリカに勝てない。
いわく、現憲法を「押しつけてきた」ことを逆手にとって、
せいぜい、アメリカの戦争に巻き込まれることを、表向きだけは突っ撥ねてきた。
そうすることで、経済の繁栄時期を到来させたのだという。
同時に、
この「平和憲法」は、かつての、野心的で好戦的な日本人という衣を脱がせ、諸外国に与えるイメージを向上させ、良好なものとし、
日本自身のために、ひいては、アメリカのため、西側諸国のためにも、「対外援助」という間接的防衛と「互恵」商売とを、信頼を得て、やり易いものにした。
【続く】