2014.09.12 (Fri)
『<福島原発事故>細野氏「菅氏、吉田所長と信頼関係築けず」』
毎日新聞 9月12日(金)20時43分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140912-00000124-mai-pol
最高責任者の地位にあろうとも、一個の人間に過ぎない。
誰しも大パニックに陥り、引き続いて、寝食が長期間にわたり厳しく妨げられるような緊急事態に備え、そんななかにおいても、被害と悪影響を、より少なく済むべく抑えつつ収拾を図るために、明確な言語をもって指示するマニュアルがあるはずなのだが。
なかったのか。
なかったらしい。
何度も私は言ってきたのだけれど、
特に今回の原発大事故では、
最初から分かっていなければならぬことが、故 吉田所長すらも含めて誰一人、わかっていなかった。
「コストカット」と称して、当然あるべきはずのものがなく、
それを推進してきた者は「やり手」だ「優秀」だとして、最高責任者の椅子に座り、
そして、
あろうことか、国家最高指導者たる首相は、そういう「コストカット」を奨励していて、
あとを奪った新政権の首相は、事が起きてから、度を失い、
プライドと狡猾さだけは、ず抜けて高い「エリート」たちを相手に、冷静さを保てず始終、怒鳴り続けたという「かど」によって、一身に咎めを受け続けるハメとなり、
大した専門家であったはずの者たちは、ろくな進言もできぬまま、高額の手当金や退職金だけ受け取るだけ受け取って退いていき、口を拭い、
また、その後、
厚顔にも返り咲いた、真犯人の党、「コストカットと原発神話奨励」首相は、直接の咎を免れた幸いな自分たち♪とばかり、アグラを掻き続けている始末だ。
本当に必要なことが何もできないで、むやみに荷だけを重くしていき、手を こまぬいているのは結局、皆同じことだった。
これが、ごくごく一部に過ぎない、しかも、世界的に見ればチンケな「勝ち組」なる者たちが担う日本の現状。
ひるがえって、「主権」を持とうが持つまいが、その尻拭いと遣り切れなさは常に、下層の者、立場の弱い者から順に引き受けるシステムになっている。
戦争でも何でも、個々の家庭においてさえ、そうなのだ。
だが、真実を見れば、なんという社会的損失であることか。
先日、いみじくも、例の韓国「セウォル」号の船長だかが、こう言い放ったそうな。
「頭の良い者は生き残った」。
先日も言ったことだが、
朝日新聞に限らずで、
「長いものには巻かれよ」
とて、自浄能力を失っていった先に、何が待っているか。
さても恐ろしいこと。