2020.05.20 (Wed)
「新型コロナ」で、ほとんどの人は思い知ったろう。
「あすは わが身」
というコトバの重さを。
同時に、
「経営体力のない会社や商売は潰せ潰せー!」
という声も、どこかへ消えた。
この滑稽な社会(嗤)
『古賀茂明「#国家公務員法改正案に抗議します」〈週刊朝日〉』
5/19(火) 7:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200518-00000005-sasahi-pol&p=2
そもそも、「定年延長」に関する話は、私が20歳代だった数十年前から取り沙汰されていたし、
政府関係や新聞社などのアンケート発表で、一般国民の、高齢になってからの労働観について、どのように思っているかという回答を見ると、
あの当時の、まだまだ景気に余裕が あった時代でさえも、
頭と身体が不自由ないかぎりにおいては働き続けたい、
と希望している層も あった。
もちろん、けっして大多数では なかったが、
実家の母親なんかは、テレビ ニュースなどで取り上げた、そういうアンケート結果を見るたびに、
「ふん!トシとっても働きたいなんて、本音なわけないやろ。エエカッコしてるだけやん。誰だって、高齢になったら、もう、のんびり、ゆっくりしたいに決まっとるわ」
と せせら嗤い、
ついでに、私のほうへ向き直って、
「あんた。そのうち、結婚して、孫が できたから言うても、おかあさんに、あんたの子どもの面倒みてもらえると思ったら大間違いやからな!」
と、クギを刺されたものだ(苦笑)
まあ、母親のほうは、生まれつき、病気の問屋みたいな人だったので、それも そうだと、娘である私は、素直に思っていたけれど、
親父のほうは、比較的、病気らしい病気もなく、体力もあり、なんと言っても、知識の蓄積を要する専門職だったので、頭さえ機能しているかぎりはと、80歳代になる頃まで、規模縮小しながらも、これまでどおりの仕事を続けられた。
何よりも、大好きな おカネが欲しいからねw
それに、私の母親の入院や治療費にも、そうとうの金額を必要としたことも あるので。
もちろん、民間は、いろいろな面で、公務員以上に厳しいのが現実だよ。
障碍を背負った私自身も、正社員、派遣、非正規、様々な立場で働いてきたけれど、
どの場合においても、たいへん厳しい条件が何かしら つきまとってきたし、
特に報酬面においては、足もと見られてか、当然に見合うだけのものを得られてきたという実感には、正直言って、乏しい。
公務員が先か、民間が先か。
「民間の将来的お手本に」という役割も持たされているとされる公務員の待遇の ありかたには、
普段は、民間よりも大いに安定した保証が付与され、何かと恵まれているという印象は従来からだし、
しかし、昨今は、特に増加し始めている大災害のときには、それぞれの私生活を犠牲にしてでも、市民以上に率先して動いてもらわねば ならない責務もあることから、
今回の、単なる定年延長だけでなく、実は、それに伴う好待遇の如何について、国民の考えかたも いろいろだ。
まあ、役所関係は、報酬額を多少は下げてでも、新たな人手の確保のほうが喫緊じゃないのかな。
それでなくても、お役人・公務員というのは、昔から、世間知らず、おつむゴチゴチで融通が利かないタイプだと思われがちだし、まして、
それが高齢になってくると、ますますゴチゴチ化してくるんじゃないの?という危惧は あるねw
なので、
そういった諸々に関しては、一般国民の眼の届くところで、国会の議論と手続きを、きちんと尽くすことだ。そういうレベルの問題だろう。
しかし、
「黒川案件」は、「そういうレベル」ですら ないのだから、もってのほかだと言うのである。
「国家公務員法改正」、
安倍政権が<抱き合わせ>を目論む「黒川案件」どちらも、
「新型コロナ」対策と救済策、いずれにも、大きくモヤモヤが残り、甚だ遅々として、一般国民が釈然としない、この現状では、
「不要不急」であり、「優先事項」では、とうてい、あり得ないこと、
これだけはハッキリしているよね。
野党側各党も、そのことを肝に銘じること。
ましてや、
『自民党』『公明党』および、補完勢力たる『維新』どもは、言語道断だ!
ま、以前も言ったように、
「労働組合」を擁している企業は大企業と、相場が決まっているのだし、
労働組合員なんてのも、私みたいな、底辺で喘いで来ざるを得なかった者から見たら、「貴族階級」の一員ですわよw
それでもね、これも以前から言ってきたように、
私は生来、「ねたむ」ということが希薄な性質だからか、「格差」そのものを攻撃しは しない。
むしろ、「まったくのフラット」は不自然、不可能でもあり、
私個人は、公務員の好待遇やら何かやらに、それ自体で立腹は しない。
それが、われわれ庶民の生活を圧迫する原因の一つであることが明らかにならないうちは。
まあ、ただ、こんな社会で、働きに見合う報酬に恵まれなかった私としては、
高報酬に見合う働き――国民一般のための真っ当な働きは してよね、税金に大穴あけてばっかりじゃ困りますよと、それだけだ。
要は、
われわれ一般の有権者、庶民が、ふつうに生活していける政治を。
それだけなのよ。