2013.12.22 (Sun)
身捨つるほどの祖国は 2010/07/22 18:18
横田めぐみさんの母上が、めぐみさん失踪直後の、新潟の冬の夜の海岸を思い出すたびに辛さがよみがえる、と話しておられた記憶がある。まことに、胸が痛んだ。
~
「赤いバッグ持ってたでしょ、あの子がね。スポーツバッグを持っていったでしょ。だからいつも海を見てても(赤いブイが浮いていると)ひょっとしてあれがスポーツバッグではと、じって見ていたんですよ」
(横田早紀江さん)~
(http://nyt.trycomp.com/modules/news/article.php?storyid=4355より)
あらためて、胸が痛む。
まさに、「藁をも縋る思い」とは、このことだ。
『両親が語る横田めぐみさん事件』
横田滋(しげる)・早紀江(さきえ)/聞き手・大島信三
http://www.sankei.co.jp/seiron/koukoku/1997/9710/interview.html
おかあさんの姿を探すように、目を泳がせていた曽我ひとみさん、そして地村さん、蓮池さんたちが、日本の空港に降り立ったときのことは、このあいだのことのように、私の瞼にも浮かぶ。
同時に、彼らのまわりを小まめに動き回って、写真を撮り続けていた横田滋氏の姿も切なく思い起こされる。
事態の大きな進展を見るまでは、被害者の親御さんたちには、ぜひとも、お元気でいてもらわなくては、と思う。
今回の、金賢姫元死刑囚来日に関して、当サイトのブロガーのなかには、ことさら冷淡な意見を述べている向きも見かけたけれど、
日本人に限らないのかは知らないが、誰かが辛いめに遭ったことを訴え言い募るほどに、かえって冷やかな反応を示す傾向があるのを、けっこう見かける。
いざ自分自身が理不尽なめに遭ったときには、何も言えまいことだろうに。
めぐみさんに付いていた淑姫なる人物の言動、
ジェンキンス氏が明かした、めぐみさんから託された手紙を曽我ひとみさんへ密かに手渡したというデパート店員のこと、
ジェンキンス氏に付き添っていた係官が、日本に行っていいと理解を仄めかしたという話。
「北朝鮮の自尊心を生かしながら、日本政府が(北朝鮮の)心を動かすことが出来る方法を考えねばならないのではないかと思います。そうした方法を研究すれば、奇跡は起こると考えます」(金賢姫元死刑囚)
大変難しい。。。
何か、これ!という名案はないものか。
『「拉致事件」は、まだ続いている。』
http://kishida.biz/column/2009/20091014.html
身捨つるほどの祖国はありやなしや ありや なしや ありや なしや。。。
なぜ?
なぜ見つからないのか?!と、ポスターを見かけるたびに思っていた、大阪府泉南郡熊取町の吉川友梨ちゃん失踪に関する事件
『大阪の友梨さん不明「助けられる」と7000万円詐取 2人を逮捕』
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081206/crm0812061336018-n1.htm
これを知った時にも唖然慄然とした。ほんとうに酷いと思う。
「人の弱みにつけ込む」。あの阪神大震災のおりにも出没したという。
「つけ込む」
最も卑劣なやりくち。
結局、他人のアクシデントや不幸事に、親身に関心を持って向き合う人は少ないということなのだろう。
追記:
大韓航空機爆破事件の被害者たちにとって、金賢姫への飯塚さんたちの対応は苦々しいかぎりであるだろう。
皆それぞれが、どこまで行っても自分の立場。。。
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