2013.12.23 (Mon)
悲劇とは 2010/07/18 10:42
「うちの人が本気で、あんたを相手にしてるわけないでしょ」
これを言い放った女に眼にモノ見せてくれるわ、と、人並はずれた美貌と頭脳を誇った女が、心に決めた切っ掛けとなったという一言である。
はたして「眼にモノ見せた」彼女の場合は、あのダイアナ元王太子妃とは逆の成果を収めた。と言っていいのかどうか、、、びみょ~。
やはり、むずかしいのである。
どんな立場や理由や言い分があろうと、どっちが不倫相手で、どっちが法的には叶った配偶者であろうと関係なく、現に、誰か押しのけて何かを得た結果、というものは。。。
たとえば、嫡出子と非嫡出子の差を なくすなどの流れ。
そもそも、結婚制度というものがなければ、いわゆる不倫だってないわけだから。(純然たる心の問題は、さて置くとして。)
さて、今回は、ひときわ下世話なネタ?
他のことで検索中、たまたまイギリス王家の記事に行き遭った。
で、例のダイアナさんとチャールズさんたちの話。
なるほど、いよいよ、おぐしも薄くなってきているというのに、長いこと独身のままで、いつになったら結婚すんだ?とかいった報道の裏に、こういうことがあったわけかぁ、と思ったのが、カミラさんの存在。
あの、若かった二人が出会った頃のものらしい、大きな木を背景に向かい合っている写真、あちこちのサイトなどでも よく見かけたが、あれ見たら、ただならぬ雰囲気してるもんね。。。
最初、カミラさんとの結婚は、エリザベス女王らに反対されたのだと聞くが、そもそも婚約者のいたカミラさんに、それでもチャールズさんは、軍入隊期間を終えたら、はっきりとプロポーズするつもりでいたとか。
男は、逃げると追い、追われると逃げたくなるものだとかなんだとか言う。
カミラさんが、最初期の段階で、あっさりと他の男性と結婚してしまったということが、終始、影響したのだろうか。
チャールズさんは実は、母性愛に飢えてたのだとか。
こういうの、エリザベス女王の伯父上にあたる、恋愛が原因で退位されたという、かのエドワード公の場合も思い起こされるところ。
チャールズさんにしてみれば、カミラさんとの結婚を周囲から反対され、思い悩んでるあいだに、彼女はサッサと他の人と結婚。
(♪ぼくの愛のほうが~ステキなのに~?泣きな・が・ら・キミのあ~とを、、、。めめしいぞ)
(どーにもならないまま、時は流れ~たぁ~♪
懐メロで振り返る二人の軌跡。。。?)
(『男性に歌われると気持ち悪い歌(笑) 』)
http://schneewittchen.7narabe.net/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%94%B7%E6%80%A7%E3%81%AB%E6%AD%8C%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%A8ゴホン。
とにかく、身分の釣り合いがとれて、かつ、お世継ぎを産める女性であることが最重要条件というので、当のカミラさんからも諭され、やがて、ダイアナさんを迎えた。
けれど、もともと、周囲の意見を、立場上、仕方なく呑んできたまでで、決して自分自身の心底から望んで選んだわけじゃない。
一度は蜜月の甘さを味わえたかもしれないが、自分が一番欲し続けてきたものを、ダイアナは与えるだけの器量がなかった。
やはり、彼女は、ずいぶん若かった。
まあ、とにもかくにも世継ぎは もうけたのだし、やっと、残る余生を、生涯最愛の女と、、、そんなにオレは悪いのか?
と言いたいくらいなのかもしれないね。
サッサと他の男と結婚したカミラ。
でも、決して自分を拒むでなく、受け入れてくれるカミラ。
でも、他の女と結婚せよと勧めもするカミラ。
チャールズさんにとって、母性的魅力と同時に、つかみきれない不安も常に付きまとう、一種「ダブルバインド」的要素を持った女性であったかも。
女の若さとか外見の魅力に大きく惹かれる、ふつうは殆んど、そんなところだが、
それとは違って、母性愛への希求のほうが根強く絡んでいる場合、精神的なものが深く関わってくるだけに、ことは単純には行かないだろう。
ご結婚前は、むしろ、ぽっちゃり系だったダイアナさんが、あれほど懸命に、外見に気を配り続けたのは、女としてのプライドがズタズタになったということの無言の表れでもあったように思える。
その後に、何人の男性と浮名を流そうと、もしも、この外見の華やかさがなかったら、、、どうだったろうか。
しかも、
外見が磨かれていくほどに、それでもなお、一番手に入れたかった相手の心を引き付けることができないとなると。。。内心は、よりいっそう惨めな思いだったかもしれない。
シェイプアップやファッションにリキを入れるのは、観賞させてもらう傍目には目の保養なんですが、ご本人にとっては、悲しい哀しい気持ちでの努力でもあったろうかと思う。
エリザベス女王らに言わせれば、大昔から王侯貴族が愛人を持つのは公然の習慣ではないか、という考えだそうだが、たとえ、それが当たり前の時代においても、そのための悲劇は数々あったわけだし、まして、この現代だからね。。。
まあ、ダイアナさんも、チャールズさん個人と結婚したわけではなくて、身分や立場と結婚したようなものなんだな、と考え直して、王子の生母という役割、彼女自身の発言「人々の心の王妃」の姿に毅然と徹しきることができていたなら、女王らも一目置いたかも、とも思うけど。。。
厳しい。酷だよね。にんげんだもの。
優柔不断ほど、人を傷つけ、ゆえに振り回すものはない。
相手を傷つけることにヨロコビを感じる性質の者なら、わざとやりそうだが。
傷つくのは、それだけ真摯なわけだからね。
特に、古今東西、男の優柔不断ほど、女を傷つけるものはないだろう。
過去、ばりばりダブル不倫当事者だった私の母などが言うのも何だが、
「なんといってもチャールズさんは悪い。かなり年下のダイアナさんは、騙されたようなものだ」
と言っていた。
私も、そうは思うのだけれど、
ダイアナさんと結婚するよう、チャールズさんに勧めたというカミラさんも、なんとまあ、余計なことをしたもんだ、と思う。
良い人ぶってたのでは?という感じすらしないでもない。
カミラさんにしてみれば、自分のことが気になって、王太子としての立場が疎かになるのなら、いっそのことダイアナさんがチャールズさんの関心を奪いきってくれれば、自分だって踏ん切りが、という思惑も、ひそかにあったのかもしれないが、それは それで、やはり、ダイアナさんを利用したことになる。
ダイアナさんが、チャールズさんの気持ちを完全に鷲づかみするには至らなかったことが、カミラさん自身にとっても計算外だったと言える部分はあるのかもしれない。
逆に、ダイアナさんを、なめていたのでは、という憶測もあるようなのだけど。
なんだかんだ言って、王太子という人物ともなると、その求愛を断るのは難しいものなのかな。
でも、どうなんだろう。
ダイアナさんと結婚した当初の頃の写真などを見ると、この当時のチャールズさんは、やはりダイアナさんの若々しい清新な魅力に まいっているように見える。
そのようすを見ていて、ご自身、当時の伴侶も、外で愛人を持っていたというカミラさんの本心は、どうだったんだろう。
(続く)