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とりあえず、ひかりのくに
     
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Updated   
2016.01.27 (Wed)

自縄自縛とはの続き。

 

受け入れ各国での難民あるいは移民たちに対する処遇の詳細は、日本のなかにいては分かりにくいのが現状だ。

恐らく、まさに自分で自分の首を絞めるような行いは、精神の すさみが第一の原因と言えるのだろう。

 

ただ、自分で自分の首を絞めるような行いを続けていたら、当然、周囲からの風当りや締めつけは厳しくなる。

本国を逃げ出した身で、逃げ出した先でも拒絶されたら、この先、どうするつもりなのだろうか。

 

ところで、

こないだ、たしか蕨市あたりに住み着いてる「クルド人」の人たちについての動画を閲覧する機会があったのだが、

そのなかで紹介されていた男性は、かれこれ10数年前からの日本暮らし、いまだに、健康保険にも入れない、宙ぶらりんな立場のまま、からだに支障が起きていても、キツい肉体労働に従事しながら、地元や日本人に迷惑を掛けたり、顰蹙を買わないようにと気を遣って、自発的に、同胞たちへの啓発パトロールに励んでいる姿が紹介されていた。

彼らの少なくとも殆どは決して、好戦的でも暴力的でもないようだし、むしろ、本国に居た頃から、先祖代々の地味な仕事に就き、差別に晒されながら生きてきたというだけに、並みの日本人よりも我慢強く、真面目だと思えた。

実際、そういう生活態度だからこそ、地元では好意的に受け入れられているようすだったし、このようにしてこそ、自分たちの身も立つのだという自覚が あると思われた。

昔の日本も、移民(実質は、棄民だったという)を大勢、出してきたけれど、概ねは、そのような姿勢で、現地に受け入れられるよう粉骨砕身で努力し、生活の場を確立してきたのだと察している。

 

そのクルド人男性は、晴れて普通に就職して、普通に働けるようになることを、つよく望んでいた。
彼の、幼い、お人形のように可愛らしい娘さんにとっては、日本が故郷だ。

 

いつぞや、クルド人たちと、他民族の同国出身者たちがケンカで大騒ぎになったというニュースが流れてたけど、あれも、出身国での差別に晒されてきたというクルド人にしてみたら、「おのれ、ここで会ったが百年目」てな感じだったのかもね。

 

翻って、

当該記事の事件については、たしかに、詳細情報が不明なので、ここに至った確実な経緯が分からないことには、何を言っても しょうがないのだが、

hyd*****ら「ヤフコメ民」どもの言いぐさ見てたら、毎度のことだが、まさに、「下種の勘繰り」剥き出しコメントがテンコ盛り。
「キノコ」が何を意味しているのかは知らんけどw
要は、自己投影のストーリーでしょ。毎度のこっちゃけど。

もっとも、どのような状況であっても、アクシデントを防ぐための基本的に留意すべき要点は あったのだろうと思う。

 

まず、

大人たちの問題が、そのまま、子どもたちにも連鎖をもたらし易い傾向は、こんにちでは知られていることだし、

出身国も言語も異なる、18歳未満の少年たちばかりを収容しているという状態であれば、

15歳という年齢の不安定さ、特に、男子の場合は、性的な目覚めと相俟って、ケンカ騒ぎが起きることなど尚更だと思われる。

 

加えて、これは、要因の一つとして、あくまで推測の域を出ないが、

被害者女性が、まだ若い白人であるということ。彼女のキャリア如何にもよるけれど、

先日の、ドイツ・ケルン市での「セクハラ」騒ぎにも見られたように、
難民側成人男性からして、受け入れ先国の白人女性に対する屈折した感情が拭い難いのではないだろうかということも考えられる。

発展途上国には、だいたい、その傾向が根強いということは言えるだろうが、

中東のほうは、宗教の影響も強いせいか、
彼ら独特の、女性に対するイメージと扱いかたが、現代の一般的日本人にとっては、理解不能なほど酷いと感じるのも事実だ。

 

生活レベルが上まわっている外国の女性、
そこに逃げ込んできた、途上国の男性。

こうしたことは、敗北感を抱えている側が、ひとたび切っ掛けあれば、
たちまちにして、「勝者」側に立つ、または立っていた対象の、そのなかでも、腕力の弱い者に襲いかかるという、もっぱら男性に見られる現象が珍しくないという歴史事実にも現れている。

 

 

そもそも、こんにち、拡大の一途を見ている中東地域での根深い問題を蔓延させてきたのは、白人たちの国家だ。

その引き起こした争いに、一応、縁遠かったはずの日本人を加わらせようと嗾け、それに応えようとハリキッているのが、現首相ときている。

おまけに、

日本国民として忸怩たる思いにとらわれざるを得ないのが、

実は、日本人自身、「黄色い白人」よろしく加担してきているという、
水面下の実態が あること。

それを大目に見てくれていた中東の人たちが、昨年の安倍朕の外遊先における演説に刺激されてか、そろそろ、いままでのように見逃しては もらえなくなってきたこと。

 

それにしても、「先進国」の看板を掲げている日本は、たしかに、昔から、受け入れ量が少な過ぎて、諸外国から文句を言われても、申し開きできない現状ではあるようだ。

 

在日韓国・朝鮮人の特別処遇にしても、
このことの、最初の原因は、他ならぬ日本人自身が拵えたものであり、
誰かが、いったん定着すると、身内縁者が、そこを頼って来るのも、古今東西よくあること。

それであっても、
帰化申請は、なかなか認められない厳格な傾向を一貫して通してきていると聞く。

 

少し前の時代まで、在日の人々への就職差別は有名だったし、
その結果の一つの現れが、芸能人の多さであり、あるいは、暴力団員の多さであり、

学校の勉強が よくできたなら、一般社会の日本人企業に雇ってもらわなければならない職は、最初から避ける。

そこで、個々人が才能なり優秀さなりに恵まれているか いないかの差が大きく出る。

それだけ、隠然たる差別が、日本のなかに存在してきた証拠だ。

 

日本人の平均値を上まわる知的職業に就いたり、「ヤフージャパン」の経営者も その一人だが、世間で押しも押されもせぬ、それなりの敬意を はらってもらえる立場になれた人ならば、日本人に糾弾されるまでもなく、みずから積極的に、いわゆる通名を捨て、堂々と本来の氏名で通している人は多いようだ。

【続く】

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