2022.04.23 (Sat)
『「マッチポンプー朕」~個人独裁国家と『アメリカ』』の続き。
~
「思い出すことがある。私が2014年にアフリカのルワンダを訪れたときのことだ。同国は中国から巨額の開発援助を受けており、現地では現場監督を含め大勢の中国人が建設現場で働いていた。私が現地のルワンダ人に「大量進出する中国企業に脅威を感じないか?」と聞くと、こんな返事があった。 『武力でわれわれを植民地支配した(欧米の)ベルギーより、経済進出で金をばらまく中国のほうが、ずっとましだ』」~
それも また、目先しか見てない、ずいぶん甘い考えだと思うけどね。
かつての日本も、いまの中国と似たようなことをバンバンやってきたわけだけど、ただ、それは、わりと単純な目的だったろうし、その点では、もっともっと底深いところを、中国は狙ってやってるだろうとは思う。
~
「世界は自由と民主主義の価値観を共有する欧米と中露などの独裁国の冷戦時代に入ったとする論調が多いが、冷戦後の欧米中心主義の秩序を固守する勢力、中露などの独裁大国の勢力、そして、そのどちらにも与(くみ)しない勢力の3つに割れているという見方もできる。 世界が二分されるという単純な議論に乗ってアメリカに追従するだけでは道を誤る。冷静に新興国や途上国の言い分に耳を傾け、日本独自の外交ポジションを構築すべきだろう」~
ところがですね、
「新興国」や「発展途上国」ってのは、現状の『ロシア』『中国』『北朝鮮』と同様、専制的あるいは個人独裁国家が やたらと多いよね。
で、そういう国は、そういう国どうしで、お互い不干渉で参りましょうやと、
そこには、自分たちの独裁を継続することを第一にした思惑が あろう。
相手の専制や独裁には無関心な代わりに、自分とこの専制や独裁も、目を瞑っててもらう。
全体的に、政治への国民の関心も低くは なく、つまり、日本人のように諦めては いないように見えるし、任期を明確に定め、選挙制度も機能し続けているようだと思しいアメリカの場合、大統領が、個人としての、また、長期にわたる独裁政治を行なっていた時代ってのは、あったのかな?
私が知るかぎりで、
少なくとも、それを目論み、実行しようとしたのは、トランプ氏(及び、彼の家族)くらいだろうと思う。
『北朝鮮』の「金王朝」や「プーチンのロシア」のように、「トランプ王朝」を打ち立てたかったんでしょうかね。
で、私も、過去エントリーにて、トランプ政権が発足した当時、
彼とロシアとの あいだに、いったい何が あったんだろうか?
と、非常に訝しく思っていることを述べておいたのだが、
最近になって、フランスの「極右」政党の党首が、ロシアに、大金を借りていたとかいう記事を目にして、
ああ、これかな?トランプ氏の抱える事情も、と思った。
何らかの弱みを握られているようだとは察していたけど。
とにかく、「力で現状変更」が許し難いのも そうだろうが、時代錯誤はマッピラ。
たとえば『イスラム』原理主義とか過激派の主張するところを、「わが国では」こう、これが伝統なの、と唱えられても、そんなもん、まっぴらだ。
ああいう主義主張が、およそ人間にとって正しく真っ当なものであるなら、
「マッチョ」信奉の男どもだけでなく、ほとんどの女性たちにも妥当性が あるものなら、
なぜ、あれほどの性暴力が頻々と起き、女性の人権を侵害することに対するデモや抗議が続いているのだろうか。
言って悪いかもしれないが、現状では、全体的に、けっして知性や教育レベルが高いとは言い難いような国の女性たちがだ。
彼女たちの あげる瞋恚の声を、他国人の私らは、ただ無視していれば いいのだろうか。
やはり、女性は人間のうちに入れていない?
だったら、むろんマッピラだよ。
もう一度、言ってあげようか。
戦争が、少なくとも、大規模な戦争が起きないようにする方法とは。
戦争と性犯罪がセットで脳に組み込まれてる男が いなくなることよ!w
「人類が学ばない」のでは ない、男には学べないの。
本能的に組み込まれてるから。男の脳みそには。だから繰り返す。
そして、
いろんな「文明の利器」たるものは、戦争が最も多くを産み出したでしょう。
で、その「文明の利器」によって、人類全体が困ったことにも なってる しまつ。
あと、付け加えておくのは、
まさに「終わってる人」アベシの ご意見お説なんかを、なぜ、『毎日新聞』などの大手新聞社が取りあげてやってるのかね。
やっとかめ、あの政権が倒れてくれたと思いきや、意地になって着用し続けた「アベノマスク」を、ふつうのマスクに取り替えると同時に、
ほとぼり冷めました~と言わんばかりに、チョロチョロチョロチョロしてる。
あの顔、見るのも厭だ。
軽薄を象徴したような声も しゃべりかたも、ひたすら嫌悪が募る。
私が、安倍晋三という個人からして大っ嫌いな理由はね、
ここでは第一の理由だけを述べるとすると、
国家権力を駆使してまで、弱い者苛めを するからです。
そして、
それは正しいことだと、
なぜ、正しいと信じるのかというと、
あくまで自分個人の利益になることは正しいことだと疑いもなく、幼児的素直さで信じているからだ。
プーチンに対する憧憬とシンパシーを抑えきれずに、チョーシこいたことを言うわけよ。
あのチョーシじゃ、もし、プーチンのロシアが、ウクライナを たちどころに制圧・掌握していたものなら、今ごろは、何を口走ったやら、知れたもんじゃない。
ロシアでも中国でも北朝鮮でも、アベシと共通していること、
それは、ごく一部の「オトモダチ」以外は、自国民であっても
「こんな人たち」
と敵視し、排除する。
こんなの、政治家としても論外でしょ。
あーやだやだ。
2022.04.23 (Sat)
「仲間を助けるため」
――ふん、いかにも「マッチョ」の大義名分だよね。
「あんたのために」は自分のためw
これは、『アメリカ』だって御同類と言えば そうなんだけど。
『「新冷戦」論への疑問とルワンダで聞いたあの言葉(週プレNEWS) - Yahoo!ニュース』4/22(金) 6:00配信
「プーチンのロシア」に対し、積極的にせよ消極的にせよ、諸国が一様でないのは、それが現実だということだろう。よくある話だ。
世のなか、そんなバカな理不尽なと思えることでも、実際に罷り通っていたりするし、
その裏には、やはり、何らかの利害関係やシガラミが横たわっていたりする。
利害やシガラミと理想や正義は関係ないからね。
当初から、私は、
「特に、問題の『東部地域』だけは、入手しないままで終わるわけには いかぬと考えているのであろうプーチン大統領に対し、「独立」を主張している くだんの地域を敢えて切り離すことにより、国家としての『ウクライナ』全体は死守し、同時に、『NATO』加入条件を満たすことにも なり得るのでは」と、思うところを述べてあるのだが、
すでに『クリミア』のことも あるから、のちのちのことを考えると、簡単に「そうですか」とは いかないのだろうとも思う。
しかし、どこまでも拘り、意地になったままでは、いつまでも終わらないだろうし、
もはや、これだけの犠牲を積み重ねてしまってるから、あとには引けなくなってしまっても いる。。。
だから、とにかく早く切りあげないと いけなかったんだが。
正直な感想を言えば、
ここまで膠着してしまうと、双方ともに主張の極端な差異が あることも相俟って、どっちが どれだけ本当のことを言っているやら、他国の一般人には判断が難しい。
特に、「人道回廊」っての、ウクライナ側は、ロシアが攻撃してくるから使えないままに終わったと言い、ロシア側は、ウクライナのほうに、使う気が ない、「市民を盾にしている」とか言う。
そもそもウクライナ側の一般国民の事前避難方法にも、致命的マズさが あったように見受ける。もしかしたら、わざとのことだったかも しれないし。
バイデン大統領については、すでに、『アフガニスタン』問題に おいて大失敗していると思うし、同様に、ゼレンスキー大統領についてもだ。
ゼレンスキー大統領に関しては、この戦争が終了後に、ウクライナ国民の、彼に対する本当の評価が どう下されるのか、私は、興味深いとも思っている。
いずれの大統領にも、何らかの意図なり思惑あってのことだったかも しれないが、
私が、もしも、彼らの立場だったなら、どのように対処したか、たぶん、異なる方法を とっただろうと思うので、そもそもからして、誰の味方を するつもりもないことは明記してある。
『アメリカ』に対しては、日本の一国民として見ても、また、過去、諸外国に向けた仕打ちの荒っぽさと、そのイメージとは裏腹の巧妙な悪辣さを見聞するにつけても、タチの悪い国だという感は ある。
けれども、
そのような経緯を繰り返してきて、オバマ大統領の あたりから、方針の転換が、それまでに なく打ち出されたようには思える。
それに、いま、『ディズニーワールド』で、『LGBTQ』に かかわる『フロリダ』州の「州法」を めぐって起きている「特別自治権」廃止の騒ぎなどを見ても、まだまだ、いかにも「アメリカは田舎」が本質なんだなという感じが する。
知事が『共和党』だというし、トランプ氏の影響なんかも あるのかな?
しかしながら、
どうであれ、この『ウクライナ』侵攻問題については、つとめてシンプルに考えざるを得ない。
つかず離れずが賢い やりかたである、自国の「国益」第一に考えよ、という、もっともらしい冷静な意見も、時と場合によると思う。
まずは、
ここで、またもや「プーチンのロシア」を勝たせてしまうとマズイ、
ということ。
もし そうなったら、
わが国も含めて、今後の諸課題が、どれだけの悪影響を被ることかは明白だ。
それは、「対ロシア」の基本姿勢を示しただけでも明らかになっているのだが、それ以上の事態を想定しなければ ならなくなっている。
プーチン大統領は、「味を占めている」から、何度でも繰り返す。
少なくとも今回、プーチン氏は、あきらかに悪い。致命的に悪い。
そうでは ないのだろうか。
ここぞと、日本国内でも、アベシを支える『日本会議』系の連中や「ウヨ」「ミリオタ」連中が、ほとんど悦びにも等しい声を あげているのを見るにつけ、私は、プーチン大統領に、もう、腹が立って腹が立って。
なんてことを してくれたんだろうかと。
自国の政府やトップが、「大本営発表」のもと、つごうに合わない情報を遮断し、強圧的にコントロールするために、国民の権利や人権を奪って よいとは、とうてい思えない。
それは、国民を、無気力な、または野蛮なバカに仕立てあげる方法だ。
当の国民にとって、このうえなく悪い統治者であることは明白なはず。
ところが、
『日本会議』とアベシ、そのシンパ連中は、国民主権を奪うべきだ!と、はっきり宣言していたんだからね。私は『ユーチューブ』で見たよ。
このことを、どこのメディア企業も報じない。
それどころか、相も変わらず、アベシを登場させてやり、言いたいことを言わせてやっている しまつ。
ほんとうにブキミだよ。
そう言えば、先日、「あくまでも中立」もしくは「カクレ親ロ」なのか どうなのだか、誰かが、
軍事関係の支援では なくて、「戦災を被っている一般の人々に対し、『生活の質』を維持してもらうための物資を援助」する程度が望ましいと主張しているのを見かけて、
「ただいま戦争中なんですけど。『生活の質』どころや おまへんのやけど!
」
と、そのキレイごとの悠長さに呆れたことだ。
プーチン大統領が唱える「大ロシア」ってのは、それを日本に置き換えたら、さしづめ「大日本帝国の再現を」みたいな主張でしょ。
そりゃ、時代錯誤なんてもんじゃない。
なにを血迷ってか!と言うに ふさわしい。
いま、いよいよ尖閣が沖縄が、そして北海道までも!と、いやがうえにも不安の声が高まってきたおり、
万万が一、もしも、日本の国内で、侵攻事態が起きたとしよう。
そのときに、「自国の国益上」とて、「第三者」的他国に揃って知らん顔されたり、
せいぜい「食料や日用品の支援」だけで済まされたら、どう思うのですかね?古賀さん。
まさかだろうけど、
とにかく、今のところ、ロシアあるいは中国に呑み込まれるほうが、アメリカよりはマシだと思うのですかね?
「旗幟を鮮明に」しなければ ならない場合も ある。
内戦とか国内紛争の範囲を超えているから、この『ウクライナ』侵攻については、つよく憂慮する国民が多いのだろう。
【続く】
2022.04.19 (Tue)
『人を殺させる者、させられる者。』の続き。
とは言え、有権者・国民全体の知性が、そうとうに高くなる社会が実現される日は、恐らく、はるかに遠いのだろう。見果てぬ夢のように実現不可能なのかもしれない。
そのことは、すなわち、まともな「社会主義」や「共産主義」が実現されるにも甚だ困難であり続けたことの本質的理由をも示しており、
往々にして、それらの主義を掲げている国に おいてこそ、最も、情報の極端な遮断や管理社会による専制・独裁的為政者・政権が出現し、尚且つ操作や小細工してでも、長期に わたり居座り続ける例に事欠かない原因でも ある。
ま、『共産主義』の実現に至るまでも、その前に要請されるのは、やはり、有権者・国民の知性と聡明さであるのは同じことで、これなしに無理やり導入してしまえば、あたかも「先祖返り」した如くに、当然、あらゆることの強制的管理、はては「密告社会」を招く、そういうことなのだ。
古今東西も現状も、結局のところは、
一言で言えば、やはり、「プーチン」的存在一人に振り回されている。
故ソルジェニーツィン氏にも見通すことは できなかった。
なぜ、このような事態を迎えることになるのか、
どのように防いでいくのかを、どこの国であれ、民族であれ、政治体制を とっているのであれ、よくよく考えておくべきことだ。
さて、ここ最近の日々は、私が学校時分から確信していたことの一つ、
「文学界の最高峰は、ロシアにあり」
ということ、それが、何度か、わが胸中を よぎっていた。
なるほど、「プーチンのロシア」、とりわけ、プーチン政権下にあるロシア国民と、ドストエフスキーたちのロシア、これらの甚だしく深い、少なくとも、そう見える乖離を、どう解釈したら よいのかと。
ただ、ひとつ言えるだろうことは、
間延びしたように なだらかな平坦な場所には、けっして ありえない、峻険たる「文学の高峰」に至る恐ろしく険しい細い道なき道の下には、人々の生活の、民衆という存在の、血の涙が幾層にも重なった地下水脈として流れていて、
いよいよ頂上に辿り着けば、そこには、怨嗟や悲嘆の呻きが ひっきりなしに立ち昇って谺しており、合間合間に、ささやかな慰めと、かすかな願いの囁きも入り混じっている。
私自身、学生時代から、特にドストエフスキーを好み、その作品の殆どは読了していたのだけれど、『カラマーゾフ』だけは「最後の お楽しみ」的に未読なので、はやく読んでおかなくちゃと、かねてから思っている。
トルストイ、チェーホフ、ツルゲーネフ、プーシキンもだ。
なので、
侵攻が激しくなり始めてから、ウクライナの どこかの街で、プーシキン像が撤去されたというニュースを見て、理解は しつつも、なんとも言えず哀しくなった。
ドストエフスキーも、非常に敬愛していたという、プーシキン。
『「プーチンはウクライナ人を殺し、同時にロシアも殺している」ロシア人作家が語る“本当のロシア”とは【報道特集】(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース』4/17(日) 9:20配信
「2月24日以降、ずっと悪夢を見ているような気がします」
でしょうね。
まったくの他国人である私ですら、『ウクライナ』侵攻が報じられてからというもの、毎日げんなりする気分だもの。早く停戦をと思わない日は ない。
「プーチンを倒せるのはロシア国民だけです。私たちが目指しているのは、ロシア国民に理解してもらうために彼らと対話することです。彼らを私たちの仲間に引き入れたいのです。しかし残念ながら、これがとても難しい。そのためには、新たな仕組みや手段を見つけなければいけません。今、それを検討しています」
とても難しいのかあ。。。それは困るなぁ。まじで困る。
「新たな仕組みや手段を検討している」
これについては、他国の者も精いっぱい協力したいところです。
そう言えば先日、やはりニュースに登場した、在日ロシア人の若い女性が、ロシア国内で、「声に出さないデモ」みたいな活動を実行し始めているとか言ってたみたい。たとえば、支払いする紙幣の端っこに、メッセージを書き込んで手渡すなどの方法で。
「血を流さずに今の政府は出ていかないというのは明らかですから、その結果、ロシアという国が新たに数か国に分裂すると思います。非常に困難なプロセスになるでしょう。もしかしたら内戦になるかもしれない」
ああ、、、
世のなかの おとなたち誰もが、予想しているようすも なかった「『ソ連』崩壊」を、その20年近く前の児童・生徒の頃、ハッキリ予感していた私なんかでも、そこまでのことは考えてなかった。
でも、言われてみれば、
『アメリカ』の前大統領だったトランプ氏の政権が、退くべきときが来た最後の最後に、議会が襲撃され、死傷の場と化した、あの悪夢と恥辱の出来事が起きたのだものね。
「プーチンのロシア」が、その程度で済むはずは ないか。
しぶとく悪足掻きする連中のパターンだ。
ただでは起きないし、転ぶときは、傍も巻き添えにするか、傍だけ転ばせて、自分が立つ。
それが「敗者」にならないことだと信じている。表面的な、目先の「勝ち負け」でしか考えられないオツム。
最後に、これだけは、明確に言っておきたい。
同じ日本人に対してなんだけど、
以前から、言っておかないとと思っていたこと。
日本国内で、ロシア料理店などを営んでいる人たちや、少なくとも一般のロシア人に対して、差別や排斥的な言動を とるのは、やめなさい。
なんと下品で、短絡的なことか。嘆かわしい。恥ずかしいったら ありゃしない。
地方の温泉宿泊施設だかが、早速やらかし、あろうことか、公共交通の案内表示などにまで、利用客の一部からのクレームが あったことを理由に、そうした動きが見られたという報道を見たけれど、
そんなことを やっても、何らの改善や解決にも ならないどころか、
われわれ日本人にとっても、あとあと、けっして良くないことを招くもとに なる。子どもの教育にも甚だ悪い。
…
立って、今すぐ、十字路に行って、ひざまづいて、地面にキスを、
それから、四方に、世界じゅうに、お辞儀して、大きな声で、
わたしは、人を、殺しました、と…
(「ソーニャ」の ことばのウロ覚え――ドストエフスキー『罪と罰』から)
『罪と罰』の登場人物のなかでは、現代日本女性のハシクレである私にも理解しやすかったのは、ラスコーリニコフの妹ドーニャだな。
「聖と穢れ」に引き裂かれているかのようなソーニャの、ある意味での欲望さえ垣間見える、家族への やみくもな犠牲的奉仕は、
殺人を犯し、やがて、人の世の刑に服することとなったラスコーリニコフたちへの奉仕へと切り替えられたことによって、彼女のなかにも潜んでいた ある種の歪みが ただされたのだとも思える。
とにかく自分が、自分さえ犠牲になれば いいということにも ならない。
誰かが誰かに犠牲を払わせるのを、可能なかぎりで防ぐことも大切なのだ。
ユダヤ人という存在に対する、作品のなかでの扱いは、かのシェイクスピアにも興味深いものが あるのだが、ドストエフスキーも、ユダヤ民族を殊のほか嫌っていたそうな(苦笑)
ところで、
『誓いの休暇』という『ソ連』時代に制作された映画が あるのを知っている人は、いまどき少ないだろうか。
『西部戦線異状なし』のパウルたちと、何も違わないような、ごく若く、純朴な兵士の、つかの間の出会いと別れの物語だ。
もっと古い、終戦して数年後の制作である『山河遥かなり』はアメリカの映画だが、
こちらは、『ナチス』のせいで、家族全員が引き裂かれたまま、あても なく彷徨する、東欧の少年と母親の再会に至るまでの物語。
私は、学校時分に、テレビで観た記憶が あるものの、
長いこと、『誓いの休暇』とゴッチャになっていた。
●。 ○。 。●。 ○。 。● ○。 。● ○。 。●。
【旧ブログ2011/04/02の記録から抜粋】
亡き母が
忘れ得ぬと言い残せし
ト翁の『復活』
われも手にせむ
2022.04.18 (Mon)
『忍び寄る先制核使用の恐怖 プーチン大統領は本気なのか : 時事ドットコム (jiji.com)』2022年04月16日15時00分
~
ロシアの軍の中で論じられてきた先制核使用のドクトリン(基本原則)は二つある。一つは現にロシアが戦争をやっていて、このままでは負けそうだというときに、ロシアにとって受け入れ可能な条件で停戦を強要するというシナリオ。
この場合のターゲットは、政治的に受け入れ難い目標に対して1発と想定される場合が多いと思う。重要な軍事拠点とか、重要な産業施設だとか、人口密集地域とかに対して1発だけ撃ち込んで、これ以上続けるととんでもないことになると。
~
もしもロシアが限定核を使用したら、ごく小威力の核爆発をロシアの近くで起こしてやる。それによって脅しは効いていないぞという政治的意思を示す。これは(トランプ政権下で)開発され、実際に米国はその能力を持っているので、もしもロシアが限定核を使用したら、1発は撃ち返すと思う。
~
いやいや、1発を撃ち込んできたら即でボコボコに撃ち返してやるべきでしょうw
立ち上がって二の矢を放てないくらいに。
つまり、以降の自国が存続できなくなるぞ?と分からせるくらいにね。
要は、がっつり思い知らせてやらないとダメなんですww
「ごく小威力の核爆発をロシアの近くで起こしてやる。それによって脅しは効いていないぞという政治的意思を示す」ですって?笑止笑止。
ほんとうに、トランプ政権は、くだらないことを(嗤)
さすが、プーチン大好きトランプさんだ(嗤(嗤)
「もしもロシアが限定核を使用したら、1発は撃ち返すと思う」
まったく、なにをノンキなことを おっしゃるw
こういうことはね、間髪入れずに、やったらダメなものはダメなんだ、ということを分からせてやる。
最初の一回で何倍にも叩き返さないと。
そうしないと、それこそ、ちょこまか「核の応酬」を招いてしまう。
「最近のロシアへの経済制裁を考えてみると、中長期的に見た場合、国家の存立危機というのは単に軍事的な攻撃によってもたらされるだけではない」
あちらが、それを理由にするのなら、結局のところ、同様のリスクを負うことになる こちら側にとっても「存立危機」という理由にできるでしょうよ。現に今、エネルギー供給の問題が、たちまち起きてる。
「ああか?こうか?どこまでガマンするだろうか」
「紳士」的な態度は、往々にして、「悪党からの試し」を受けるものです。
ま、プーチン大統領が、どれほど「憶測させる」手法の見事な使い手であろうとも、死ぬほど嫌がっていることは何なのか、それだけは、誰の目にもハッキリしてるんだからwそれを やってやったらイイんだけどねww
以前の『アメリカ』なら、話が早かったろうけれどw
しかし、
「基本は抑止のため」の限定的規模であろうとも、核兵器使用に おける「エスカレーションのラダー」を検討するということは、当然に、その各段階での、反対(敵)側からの対処予測も同時に検討してきたはずじゃないのかな?
プーチン一流の「大ロシア」構想なんてものは、やはり、「終身大統領」でいるためのタテマエのようにも思えるし、それが叶えば、「大ロシア」の主人である自分、という野望の夢が実現できるからなのかな。
そう言えば、「プーチン宮殿」と、陰で呼ばれているらしい豪邸は、それ以上にアヤシイのが、『モナコ公国』の、じつに39倍くらいの敷地面積だそうで、まさに、一つの国を築こうとしても おかしくは ない広さなのね。いざとなったら、そこへ逃げ込んで、たてこもるつもりかも?w
国名は、、、そうね、たとえば、
『プチン民主主義人民共和国』とかw
いちおう「民主主義人民」云々つっても、住んでいるのは、終身ツァーリのプー朕と、その家族とペットたちと、限られた側近くらいしか いないのだからwほんとに、「選挙」という お芝居や茶番劇も、する必要が完全に なくなるというもんだわねww
まじ、最後は、その王国に押し込め奉ればイイのじゃなかろうか?w
初代『ナポレオン』じゃないけれど、自分で自分のオツムに王冠のっけて、小さな王国と言っても、モナコよりも はるかに広大な領土の向こうに居るロシア人民に向かって「お手振り」してさww
これは本当のマジで言うけど、
先回のエントリーでも述べたように、プーチン大統領の尽きぬ不安とか被害意識を もたらした『NATO』拡大であるとか『アメリカ』の脅威などが、実際ところ、どれだけの現実として存在していたのかという妥当性は、検証しなくては ならないと思う。
今度のウクライナ侵攻に おいても、それらが原因なのだという主張や指摘は、あちこちから あがっているのだから。
それらと、ロシア自身が、周辺に撒き散らしてきた脅威との比較も。
だって、
喫緊の課題となった『NATO』加入を、『フィンランド』も『スウェーデン』も、長いあいだ遠慮していて、表向きにせよ「中立」の姿勢を概ね崩したことは なかったのだし、
渦中の『ウクライナ』に至っては、加入することを、『NATO』自身が拒否し続けてきた。
このように、むしろ周囲のほうが、よっぽど、「プーチンのロシア」に気を遣ってきたんでしょ?
経済制裁という甚だ迂遠な策を、しかたなく採用しているのも、そう。
核兵器のこと、エネルギー資源のことなどが あるからね。
要するに、危険物や凶器を持っていたり、丸腰の人質を取られていたりするから、さっさと飛びかかってボコボコにして畳んでしまいたいのは やまやまでも、そうも いかないわけよ。
プーチン大統領が、『NATO』に加入しないようにと、周辺国に有形無形の圧力を かけ続けてきたのは、加入されてしまったら、リスクが高くなり過ぎて、もはや、それらの国へ侵攻することが できなくなるからじゃないの?w
また、最初は、『NATO』にロシア自身も入れてほしいと言ってたそうだけど、もし、それを認めていたら、現状の『国連』と似たような しまつになってしまうか、あるいは、それどころで済まず、周辺各国に対し、ウクライナと同様、自分から内紛のタネを仕掛けていき、それを理由に、『NATO』に居られなくなるよう仕向けて、『NATO』自体を歯抜け状態に陥れたあとで、順々に、各国への侵攻を かけていくつもりだったか。
私には、あの植松 聖らのガチガチ思い込み・正当化タイプ脳と、プーチン氏の それとは、根本的に共通性が あると思える。
個人的コンプレックスと、国家レベルの それとを重ねてしまう人の始末の悪さ。
『ソ連邦』崩壊時の大きな深傷は、きれいには ふさがらず、その膿んだ傷口から、ウラジーミル・プーチンという大統領が産み落とされた。
それにしても、
プーチン大統領の顔つき、なんか、ますます「狐が憑りついた」みたいな感じになっていってる。。。
狐さんには とっても失礼だけど(苦笑)
もしかして、『パーキンソン病』とかの持病のせいなのかなあ?
対するゼレンスキー大統領のほうも、少々ヘラヘラしてた感じのw就任当初とは、とにかく、顔つきが、すっかり変わったね。
男なんて、後生大事な人殺しの道具や国境と一緒に、風に吹かれて、湯気や蒸気のごとく消えてしまえばイイのにwww
何度も言ってきた、「民主主義」の鍵は、国民の知性。
そもそも、有権者の知性が総じて高く、聡明であれば、国民にとっての有益かつ必要である情報を遮断したり、洗脳するような、
ガチガチに管理する密告社会に陥らせて支配しようと、自分たち民衆を虐げるような、そのような為政者を、国民みずからが選ぶはずも ない。
知的で聡明な者に、強制や管理、コントロールが必要だろうか。
それらが必要な者たちに選ばれた統治権力者とは、いかなる存在なのか。
あるいは、
統治権力者が、知的で聡明な国民に対し、強制や徹底した管理でコントロールすべきと考えるのであれば、何が理由なのか。
【続く】
2022.04.15 (Fri)
『「他に選択肢は なかった」byプー朕』の続き。
なんと言おうとも、どこの国民・民族であろうとも、
以前のエントリーで述べたように、
少なくとも現代人たる私ら一般の庶民が素朴に判断するに あたっては、
およそ首脳とか元首とか統治の地位に就いている者が、
一般国民、民衆に対して、その知性の成長を歪め、妨げ、より良い判断のための豊富な材料を奪うべく干渉し、従わないなら弾圧に走るようでは、どんな尤もらしい理由や大義を並べようと、論外だし、失格でしょ。
少なくとも『民主主義』を掲げるのならば、
あ、これは、
とある「ヤフゴミん」が、ありがちな「ヒーロー」待望とか、「カリスマ」的「偉人」とかいった、突出した賢人の為政者であれば上手く いく云々と、安易で凡庸な願望を述べていたようなので、
ここで再び三たび言っておくけど、
『民主主義』の行く末を左右する鍵は、
有権者、民衆全体の知性のレベルに かかってる。
だから、
上述したような大雑把な例として、悪しき為政者だと、民主主義の健全な芽は次々に摘み取られ、根っから荒らされ、破壊されてしまうわけ。
もちろん、アホな民衆はアホなりに暴走するバカぢからだけは持ってたり、そういう始末の悪さが あるものの、
なんと言っても独裁権力と権威主義・全体主義者にとっては、カシコは やりにくいからねw
アホのほうが御し易いから、よっぽどラクなんでしょww
ということは、
悪しき為政者は、結局のところ、本人も また、低いレベルに とどまったまま、満足していたい、ってことだ。
選んだ民衆の知性が総じて低いのに、
選ばれた統治者のレベルが高いはずは ない。
個々の家庭の親子で考えても明白。
子どもの知性を、可能なかぎり伸ばしたくない、低知性のまま抑えつけておきたい、そんな親や養育者って、あり得るか?
結局は、一事が万事。
外交、他国に対しての態度も。
かつては、『北朝鮮』と一緒に、『38度線』を越えて、『韓国』のなかへ押し入って来た『朝鮮戦争』。そんなことなど全く なかったかのように、澄ました調子で、「うっとこの国内の揉め事は放っといておくれやす!」と、とことん突っ撥ねる『中国』も、
『ウクライナ』の「国内紛争」に手も足も突っ込みまくっていたプーチンのロシアには理解と共感を示す、「ダブスタ」そのもの。
お互い不干渉の「パラレル ワールド」で行きましょうや、という方針、
これって、本音は どこに あるのやらね。
ただ、古今東西の民衆一般は、まずは日常生活が穏かに、それなりにスムーズに過ごせていれば、大して贅沢も求めず、上見て僻みもコボしも せず、そこそこの満足で気が済む。
これまでにも言ったとおり、
むずかしい政治思想やら主義主張のことなんかには拘らない。
ロシア国民だって、ある世代から上は、むしろ、かつての『ソ連』時代のほうが良かったと言う向きも少なからず いるというのは、そこらへんのところで左右されてるのだろう。
だから、
今、またぞろ『コロナ ウィルス』が理由で、「ロック ダウン」実施中だという『上海』市民が、「食べるもの寄こせ~」と怒ってるというのも当然でしょう。
そりゃ わかる。共感できる。
食べる物ないなんて、サイテーだ。
ふだんは、いたって大人しいイメージで通っているはずの日本人でも、せっぱ詰まったら、「米蔵打ち壊し」とか「米寄こせ~」「朕は、たらふく食っている、許せん」だからねw
その『上海』市街へ、おえらい人が出向いた視察の場で、とある中高年女性が通りすがり、犬を連れたまま、キッと指さしつつ、制止をモノともせずに、そのオエライのほうへと迷うことなく一直線にズンズン進んでいく ようすを撮影したニュース動画を、私も見たのだが、
途中、
このオバちゃんに大いに共感する市民のなかから、「おばちゃん、犬を!」とでも声が かかったのか、くだんのオバちゃん、おもむろに振り向いて、「うむ!」という感じで、飼い犬の引綱を預けてから、再びキッと前を向いて、従前と同じく、容赦なく指さしながら、おえらい一行のほうへ詰め寄っていったので、私は、その堂々たる振る舞いに、いたく感心したw
日本人だと、男性も、多くは そうだろうが、
女性で、このオバちゃんみたいな決然たる動きと気迫をもって、おエライさん一行に詰め寄る一般人って、珍しいだろうと思う。
ちなみに、
私個人的に、身内(特に母親)のことも含めて、通常では あり得ないであろうマカフシギな経験や体験談、「超常現象」とか「特異現象」などの類のことが、私自身にも、周囲にも、ないこともないのだけれど、
それでも、ことさら「スピリチュアル」好きな人とも、話したいとは思いませんな。
なぜって、
どうしても、安っぽい独り善がりさが鼻についてイライラしてくるからです。
それこそ、最も「本質」を見ようとしない、できない種類の人たちかな?という印象が拭えない。
とっても「ロマンチスト」なんでしょうかね、あのテの人たちは。
そのくせ、やること なすこと、セコい狡さ。
宗教関係のオエライにも多いタイプのようだわね。
さて、
『フィンランド』と『スウェーデン』も、最後の足掻きに「氷の狂気」を漂わすプーチンのロシアに対して、僅かでもモタモタしていてはダメだとは、多くの人が指摘するとおりだろうと、私にも思える。
はっきり言って、『ウクライナ』のケースのような、事を構える前のヘマや隙を、一切、見せては いけないとも思う。
これ以上の、始末に負えない悲劇が拡大しないように、細心の注意が必要だ。
振り返れば、
『ロシア』と『北朝鮮』は、毒物による暗殺でも繋がりを思わせ、
「フェイク」というキーワードは、プーチンとアメリカ大統領で あったトランプを明白に繋いでいる。
この現代に、時代錯誤と野蛮が横溢した、愚か極まる戦争の顛末は、いずれ検証が行なわれようし、
せめても事後の検証だけは、厳しく現代としての それでなくては ならない。
プーチン氏の野望の正当性とは、
つよく脅かされていると感じてきた彼の焦りの妥当性は、
たとえ『アメリカ』が、どの党が、
どの国の誰が、どれだけ悪い、罪深かろうと、
この先、二度と起こさないように、
欺瞞や誤魔化しは断じて許されない。
いいかげんな程度で済ませたら、間違いなく、次代の破滅に結びつく。
ドイツが、そして日本も、わが手中にこそ逸早く得んとして血眼になった『パンドラの箱』は、大男アメリカがヒョイと摘まみあげ、
まずは、
ハネッカエって目障りな踊りを踊ってやめない小男の頭上で炸裂させた。
それが始まり。
その「実験」以来、人類は慌てて、箱の蓋を閉めたものの、
ずっと、これから逃げることが できず、
開けては ならないことになっている この箱の横に腰を落とし、
じっと体育座りしたままだ。
その箱の底に「希望」など残っているのだろうか。
ときおりは、思い出したように、
円陣を組み、手を打ち鳴らして、踊りを踊る。
この世の名残、夜も名残
赤い光に照らされて
皆の衆、「ぬくりや踊り」を踊ろうよ
永遠の闇夜の帳が下るまで
『「ペスト」』
…
それにしても、
たった一人のオッサンの思い込みとメンツごときのせいで、何万人が、あたかも「虫けら」のごとくに殺される、この現実。いや、「マーヤー」に過ぎないのか。
「野獣 死すべし」