2016.12.17 (Sat)
日本語にも、遠回しな表現とか隠語とかあるし、日本語は、特に外国人には難しいものなのだと、実は、当の日本人自身が一番そう思い込んでいるのだと聞いたことは ある。
私は、普通に日本語を母語としている日本人だし、書き手としても、一応はプロとしての立場で仕事していた者なので(でも苦手なんだけどw)、日本語については さて置き、
真面目に勉強しなかったせいもあって(聴障だから、ヒアリングは特に、ほぼダメ)、よけいに苦手なままの英語は、たまに、その気になり、いざ訳してみようと とりかかると、意味の重複性などが多々出てきて、訳し様が多岐に分かれるようだと察せられることも多く、むしろ、日本語以上に、意味合いの解釈が難しいなあと思う。
しかも、
ストリート スラングとか言うのかな、おせじにも品の良いコトバ遣いでない場合、本来は、それこそ卑猥な意味の単語だったはずが転じて、強い褒め言葉として、日常的に用いられていたりもするようなので、まともに受け取ったら、大恥かくことも ありえるよなあと思うことが少なくない。
だって、わが国の学校での英語授業なんて、まず、辞書以外の意味や言い回しなどについては、ほぼ教わらなかったもんね。私らの時代には そのようだったけど、いまでは、義務教育段階から、ネイティヴの外国人講師に教えてもらえるようになっているそうなので、いまどき、そんなことないのかなあ、よく知らないけど。
とにかく、
現状のパソコンの日本語翻訳ツールみたいなことでは、どんならん、と いうことです。
私の中学時代の英語担当教師のなかに、若い頃、世界じゅうを、客船等で長旅して渡り歩き、すべて現地で、身につけてきたという中年の男性の先生が いて、唯一この人くらいだったなあ、発音も本格的で、ちょっとエッチな(笑)スラングも教えてくれたりして、授業がオモシロいと思えたのは。
京都か奈良での校外学習だったか修学旅行だったかで、参考までに、と言って、たまたま居合わせた外国人に、私らの目の前で話しかけ、対等に英語でスムーズに会話しているところも見せてもらった記憶が ある。
これとは逆に、
小学生時代だが、やはり校外学習のおりだったかで、当時は、関西では、見かけるのが比較的まだ珍しかった通りすがりの外国人に、サイン~サインしてぇ~と大勢で ねだっていったクラスメートたちが、引率していた担任の先生たちに、
「芸能人じゃあるまいに、相手の人は一般人なんだから、ご迷惑のはずだろう、ああいう みっともないことを するんじゃなーい!!先生のほうが恥ずかしかったじゃないか!」
と、こっぴどく叱られてたことも思い出した。
私はねぇ、こういうことには、けっして、真似も巻き込まれもしない子どもだったけど。エヘん。
ほとんどのクラスメートたちは、特に男子はw私にとって、子どもっぽく、すごく年下みたいな感覚だった。
でも、うちの学校のアホ男子らに、サインを ねだられてた外国人の かたたちは、いささか驚いて苦笑しながらも、丁寧に応じてくださっていたようだ。
先述した英語教師の話だが、
こういう、気さくで、妙な気取りもなく、日本人離れしているようなほど磊落な気性の人とは、初対面でも、第一印象から互いに好感を持つもののようで、
私が入学して、本当に しょっぱな、この先生に、教室の場所か何か尋ねたときの瞬間を、いまでも、先日のことのように憶えている。
先生のほうも、担任になったことだけは ないけれど、その後、なにかと、目を かけてくださっていたと思う。
のちに、同クラスの友人から聞いたには、
この先生は、本当は、高校の教師になるはずだったのが、英語に初めて接する中学生に教えたい、という動機から、敢えて、中学の英語教師として勤務されているということだった。
私も、いろんな教師に遭遇してきたけれど、
どちらかと言うと、温かく親身な、可愛がってくださった恩師が多かったので、いまどきとは、時代の違いが多少あるのかもしれないが、家庭環境は、あまり恵まれなかった私個人的には、せめてもの幸いなことだったと、思い出すにつけ、感謝しているしだい。
ところで、
「今すぐ助けれ」
先日のエントリーでも紹介しました、このPVのyoutubeユーザーコメントのなかに、英文で、
「ステヴェ、ファック ヤ!!!神よ、あなたを見失いました。兄弟を連れてってやれや!!」(?)てな投稿が あって、
私は、スティーヴのこと、なにやら怒ってるのかなと怪訝に思ってたんだけど、
このPVでは、最後の場面で、ビリー・アイドルが、若い女性と共に去って行くでしょ。
私は、
「おいおい、そんなん おかしいやろ?(笑)パトカーで どこに連れてくのよ??」
と苦笑してたんだけど、(毎度、役得のビリー・ザ・セックス シンボル 笑)
あのなかに登場する、10円ハゲみたいなアタマのw悪役らしき男性のほうは、最後に、ビリーに向かい、軽く お礼を言ったようすで、そのまま去ってしまうじゃないですか。
そのことを絡めて、
「スティーヴ、きょうだい(悪役だったみたいな男性のほう)を連れてけや!」って怒ってるのかなあと。
でもさぁ、
この場面で、スティーヴが、男性のほうを連れて行くってのも、なんか もっと おかしいでしょ?
え、おかしくないってか?wそれは なんでや??ww
話を戻して、
私が最初に解釈した英語のユーザー投稿コメントは、あまりにも直訳し過ぎだったようだ。
「ファック」というのは、スティーヴ・スティーヴンスを大いに褒めてる意なのであって、
最後の一文を、「きょうだい連れてけよ!!」?と解釈したのは、要するに、一般的に、若い男性に向かって、日本語で言うところの「あんちゃん」とか「アニキ」といった、親しげな呼びかけみたいなもので、まあ、
「にいちゃん、気ぃつけてな」みたいな意味らしい。と思う。が、自信は ないよ。
英語って、ネイティヴとか現地で長く生活してきた人でないと、やっぱり、ニュアンスを汲みとるのが一番むずかしいなあと思った。それは、どこの国語でも、おそらく そうなんだけど。
とか言いつつも、
近日、ビリー・アイドルの最新アルバム等から、楽曲の歌詞を少々、日本語に訳してアップする予定。
乞う御期待するな(苦笑)
あ、それと、
紹介した くだんのPVの、あたかも映画の場面とか寸劇のような内容や演出は、誰が具体的に考案したのか、一視聴者には全く不明ですが、
制作秘話みたいな話では、スティーヴが、すでに自分のアルバム制作時に おいて、そうしていたように、「シネマ」というテーマで、アイディア出したりも したらしい。
私は、こういうのを対象に鑑賞するとき、たまに、一種の遊びめいた感覚でもって楽しむんだけど、心理的に解釈してみるのも一興でした。ヒント、パトカーに乗っていた男女3人の象徴しているものは、とか。