2017.02.27 (Mon)
『カメラ:根強い人気の二眼レフ インスタのような雰囲気』
きょうに至るまで、なぜ、昔のカメラは、レンズが二つ必要になっているのだろうかと感じた疑問を放置していたのだけれど、上掲の記事で事情が分かった。
さて、うちにある、一枚の古い写真を見た最初の頃、私も まだ若かったので、そういう形式のカメラは、すでに、自分の身近では実物を見かける機会すら なくなっていたせいもあって、なおさら、疑問のことを忘れていた。
冒頭に掲げたリンク先記事を読んで、そう言えば、、、と、
母方の叔母が若い頃にスカウトされ、専属モデルを つとめていた写真家と、その お弟子さんたちとの集合写真で、スタジオ内にて撮影したらしき写真が あったのを思い出した。
確認してみたところ、
その古いモノクロ写真のなかに勢揃いしている お弟子の若いカメラマンさんたちは、
写真家の お師匠と共に、いかにもスマシた表情の叔母を含めたモデル嬢たちが、思い思いのポーズを決めた姿勢で腰掛けている後方、10人ほどが並び立ち、各自のカメラを手に、一様にユーモラスなポーズを とっている。
彼らが構えているカメラの形状はと確認すると、
やはり、私の記憶どおりで、くだんの「二眼レフ」というやつ そのものの形だ。
ただし、彼らのうち3人ほどが、一眼レフ形状のカメラを携えているのである。
してみると、
この写真が撮影された頃は、叔母が、まだ20歳代だったのだから、ゆうに半世紀以上は経ていることになるが、
まさに この頃が、日本の写真専門界の先端シーンにおいて、二眼レフと一眼レフの入れ替わり時代だったわけなのだろうか。
であれば、
思いのほかに貴重なワン シーンを示している写真なのかもしれない。
ついでに思い出した。
私が中学生の頃は、いまのようなデジタル カメラは なかった。が、それでも、極力、こまかい作業なくしてカンタン・キレイな撮影が できるという機種も あったのだが、
かねて、親に頼みたおしていて、やっと、カメラ買うかということになったおり、駅前の専門店へ、あらかじめ下見に赴いた父が、応対に出た店の亭主と話していて、その あるじから、
自分で いろいろ調節が必要な、難しめのカメラを敢えて欲しがっているとは、いまどきに珍しく、凝り性な お子さんですねー、ぼっちゃんの年齢おいくつですか?
云々と尋ねられたので、
「いやあ、娘なんです」と答えたとたん、
店主が、
「ありゃ、女の子でっか?ほんなら、わざわざ操作が複雑なものは ありえまへん!」
と断言された、と苦笑しながら帰ってきた。
私は、それを聞いたとき、やけにムカッ腹が立ったことを、いまだに憶えている(苦笑)
これでも、どっちかと言うと、機械ものに強いほうなのだ。
その後日に購入したカメラは、たしかに、撮影するとき、けっこう手間が かかったものだ。
いまでは「クラシック カメラ」と呼ばれるべき類に入りそうなものなのかもしれない。
高く売れないかな(笑)