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とりあえず、ひかりのくに
     
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Updated   
2015.11.12 (Thu)

【旧ブログの記録より】

祖父と柿の木                       2010/10/28 12:45

 

 


柿の木には、ちょっとした思い出がある。

小学生の頃、父母と共に、母方の祖父の家を尋ねたとき、近づくにつれて、祖父が、家の横の柿の木を一心に見上げている姿が目に入った。

母が、おとうさん何をしているの、と声をかけると、どうやら、上のほうに生ったままの柿の実が気になるらしい。

そのうち、まだ学生だった、一番下の叔父も出て来て、うちの父も一緒になって、実を取ろうと、柿の木に登り始めた。

母は「危ないよ」と言っていたけれど、祖父は嬉しそうに見上げていた。

あの頃は、うちの父も、まだ40代だったんだな。。。

いまは亡き母も、まだ30代、とてもシッカリしていた。


  


私が最初に一人暮らしを始めた場所には、柿の木が何本か並んでいるのが、窓から見えた。

俗に「柿若葉」と言うけれど、なるほど、5月くらいになると、
こんなに
みずみずしく、つややかな緑か、と驚くほどの美しさだった。

私が、そこを引っ越したあと、どうやら、新しい建物のために、すっかり伐り倒されてしまっているらしく、もったいないことだ。

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%82%AD 

柿の木も、いろんな用途に役立ってくれる植物だが、柿の実というのが、いかにもアジア的な雰囲気の姿をしているなと感じる。

秋の夕日が化身したかのような実。



       


私は、柿というのは、日本固有のものだと思っていたのだが、長江流域に自生しているという。

 

祖父は漢方医だったので、柿特有の薬効を、じゅうぶん意識していたと思うが、それは抜きにしても、柿が大好きだったらしい。

母も そうだった。

母は、梨も好んだが、とりわけ、長十郎など、赤梨系統の野性味を好んだ。

 

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%B7 

今、ちょっと調べて知ったのだが、梨もバラ科の果物なんだ。

うちの父が、さくらんぼやプラムなど、ことごとくバラ科の果実を好む人で、果物の好みを聞いてみたら、人によって、けっこう個性が出ているようで、おもしろいと思う。

 

 

カテゴリ: 話題!  > 話のタネ

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「桃栗3年柿8年」から「柿も3年」へ 奈良の柿畑若返り(10/27 20:14)

 

 

今月7日は                                               2010/11/11 21:48

たしか、祖父の命日、

(たしか、というのは、事情があってのことなんだけど。。。)

そして、きょう11日は、亡き人の誕生日だった。

 

http://www.asahi.com/paper/column20101107.html

〈水晶のごとく冷たく透きとほる心となりて冬に入るかな〉

この心、私の中心にもあるようだ。

自在に戻っていける場所。

 

 

少し疲れた。

 

 

カテゴリ: その他  > メモ

 

 

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