2022.08.14 (Sun)
近年、いよいよ異常になってきたかという感のある、世界的気候変動に合わせたかのような、国内の異常な政治状況。
まあ、この国の大手メディアが、『ジミンだっぴ党』に加担して導いてきた、大概アホな国民大衆だから、異常を異常とも思わなくなってるか、異常でもエエじゃないか、どっちかなんだろう。
わたしゃ、最近は、まじで忌ま忌ましく思って立腹して、よけいなエネルギーを消耗するのも厭になってきてるので、ほぼ汀 夏子さんの過去の動画に逃げ込んでる体たらくです。
さてと、
まずは、「性自認」というものは別にしておくのだけれど、
世のなかには、女性が好き過ぎるゆえに、女性になりたいとて、みずからは男性でありながら女装などに のめり込む向きも あるのでないかと、以前から私は、クールに、と言うよりも、わりと冷たく推察してきた。
ならば、
男性が好き過ぎるから、男性になりきりたい!
と思うケースも あるのかも?という疑問が湧いてきたのである。
なりきる。。。
それは、「憧れ」ゆえ?「張り合う」気持ち?
私自身、若い時分、いわゆる「ビジュアル系」と呼ばれたロック スターの、美形な男性のファッションや雰囲気を、少しでも真似しようとした頃は あったけど。
たとえば、能の有名な演目の一つである『井筒』のような世界なのか。。。?
先日、
かつて、汀 夏子さんが『宝塚歌劇団』を退団されてから、日が浅いかと思しき頃にセッティングされた、鳳 蘭さんと麻実れいさんたち御三方で語り合う ようすを掲載した ある雑誌の記事を、ごく部分的に見ることが できたのだが、そのなかで、
「男役は しんどいよね」「なかみは、ふつうの女性だもの」と口々に述べつつ、
汀さんが、ご自身の退団について思うところを、同期であった鳳さんに尋ねる場面が あった。
すると、鳳さんは、汀さんの場合、退団すること、また、「男役」を やめることが、ほんとうに辛かったろうと察している旨を発言しておられたので、私には、ここで少し怪訝に思う部分が あったわけ。
個人的には遠からず結婚するつもりでは いても、在団中、男役を務めているかぎりで、これはカッコイイと思えた男性一般の しぐさやら雰囲気を真似、取り込み、自分のものにしてしまう「癖」みたいなもの、これは当然でしょうね。仕事上、必要なことのうちなんだから。
でも、汀さんにとっては、あくまで仕事に必要、という単純な意識の範囲とも ちょっと違うみたいだしね。
と言うのは、
『宝塚歌劇団』退団時は、多くの「卒業生」が、定番のごとく思いっきり華々しくも涙、涙の幕引きを迎え入れ、そのあとは、結婚なり渡米なり、その他の事情に応じて、新たな道や世界へ飛び立っていくということは、いかに疎い私でも、少しは知っていたけれど、
つい最近になって、やはり、もと「男役」トップ スターを務めておられたという「瀬戸内 美八」さんの講演内容をアップしている、徳島県の何かの記念講演の動画に目が留まり、
しかし、そもそもが疎い私は、
このときも、最初は、「宝塚歌劇団OG、、、ああ、名前だけ知ってたかなあ?」てな感覚しかなく、
こういう硬い感じの行事の場で、もと「タカラジェンヌ」なる人の講演って、いったい、どのような内容を話されるものなんだろうか?
と、いたって単純な好奇心のみで閲覧し始めたのだが、
それが、いろいろと興味深くオモシロかったのである。
やはり「宝塚歌劇団出身者ならでは?」
と、真っ先に感じたのが、汀 夏子さんあたりとの共通性だ。
ご本人も「ベラベラと~」と、みずから仰ってたけど、とにかくユーモラス。
私は聴覚障碍を抱えているので、多くの場合、講演会場などに おける演者が話している内容を正確に聞き取るなどのことは甚だ困難が多いのだが、
『宝塚歌劇団』OGの人たちに共通しているのかなと思ったのは、彼女たちの声が、きわだって、よく通ること、さすがの豊かな声量と明瞭さ、滑舌の良さが あること。なので、なまじなアナウンサーよりも聞き取りやすい。
会場のマイクを、スタンドから外しちゃって、今にも踊りだすのでないかと思われるほど活発に、前後左右を頻りに動き回りながら、
「私は70歳になります!」
と、関西弁(正確には、阿波・徳島弁?)むき出しにハキハキと話される瀬戸内 美八さんの お声が、マイクに よく入っている感じで、
そこへ もって、
瀬戸内さんの お話ぶり自体が、非常に明快にして、ユーモアに満ちたものだったので、時々フき出しつつ、結局、最後まで、興味深く閲覧させていただいたわけなのだが、
まず、ご年齢を お聞きして、エッと驚いただけでは済まず、
かなり長時間に わたった お話と質疑応答を、最後までテキパキと元気よく終えられたあとは、すみやかに、演台を どかすべく、主催関係者の人たちに依頼、このあと、何を始めるのかしらと思ったら、
「1曲!」と、おっしゃったにも かかわらず、瀬戸内さんの生徒さんたちが、短いダンスを可憐に披露されているあいだに、サーッと早変わりして再登場の美八さん70歳は、アッと驚く、全身鮮やかな赤いドレス姿になっていた。
ロング ドレスの裾の後ろに施された、大胆なスリットからチラチラと覗く綺麗なオミアシと共に、スマートなボディラインも あらわなセクシーぶりを振り撒きつつ、ディナーショウさながらに、やっぱり、舞台から客席へ降りられて、精力的に歩き回られながら、結局、つごう3曲ほどを、朗々と歌い上げられた。
『宝塚歌劇団』出身の人たちってのは、たとえ高齢に なっていようと、いっつも、こんな感じで大サービス振り撒きはるのやろか?
と、ほとんど驚嘆して眺めた、虚弱な私でした。
でもね、
瀬戸内 美八さんは、お話の最後に、聴衆からの質問にも答えられ、「篤志面接委員」なる、協力されている社会福祉関係で知ったという、虐待そして少年院コースという、あかちゃんの頃から恵まれない人たちの現実存在のことも、ズバリと指摘されておられましたよ。
そして、もう一つ、印象に残ったのは、
「男役」として在団していた当時の活動が、女性の肉体にとって限界と言えるほどの過酷なものであったということ。
これ、『宝塚歌劇団』の大ファンである人たちが、えてして、自分の娘にも!という願望を持たれることが少なくないようなのだけれど、こういう側面が ある現実も、しっかりと踏まえておくべきじゃないのかなぁ?
一般の観客には、華やか軽やかな表向きしか見えないのだからね。
私ね、
歌劇団の公演って、1ヵ月以上も続くのだと聞いて、その準備段階からしてが、激しい訓練・練習の日々が あるわけだから、それこそ、生理中どうなるの?と思って、少しだけ調べてみたところ、
「男役やってたら、生理は止まる」
などと述べているものも あったので、それってマジ!?と、ビックリしたんだけど。
まあ、やっぱり、いろんな面で、いわゆる「体育会」系ってやつ?
ヒエラルキー世界、軍隊さながら?
こんなこと言ったら悪いかもやけど、
昔の『宝塚音楽学校』の寮ってのは、どんなやったのかなあ?と、これも、ちょっと調べてみて、
「げげっ。女子刑務所か?」
と、思ってしもうた。スミマセン;
ああいうとこに入る女の子たちの殆どが、裕福な家庭の、お嬢さん育ちだとかも聞いてたから、
「こんな、女子刑務所なみの生活って、とてもやないけど、ガマンできへんのと ちゃうん??ワタシなんかですら、ものの三日で逃げ出すわ」
と、思ってしまいました。すんまへん;;
「男役」としては不利であったであろうに、主席で卒業したという、小柄で華奢な汀 夏子さんの、あっぱれな根性よ。。。
んで、1ヵ月以上も続く公演でしょ?
今しがた、歌い踊りまくってた舞台から、いったん退いても、替えるもん替えて、すぐに出なアカンやんか?
ふつうにトイレ行ってる余裕すらも ないんちゃうの??
と、私のアタマのなかは疑問だらけ。
瀬戸内 美八さんも、『宝塚歌劇団』の前の、一般の学校時分に「体操」やってたと言っておられたが、そういったスポーツの世界でも、練習の激しさゆえ、生理が止まって、、、という話は、時々聞くもんね。
それだから、鳳 蘭さんみたいに、結婚するんや、子ども産むんやと決めてる場合は、適当なとこで区切りつけて退団せえへんことには、「女性の限界」超えてしまったら、あとあと困るがな?とも思った。
せやから、
歌劇団やめるのも、男役やめるのも、つらい~って泣いてはったという汀さんが、ますますフシギに思えたりするわけやねん。
そんなキッツイとこに、まだまだ、ず~っと居りたかった、というんだからなあ。
そう言えば、鳳さんって、ご結婚のために退団されるとき、
「わたし、そういうふうに育てられてるから、ごめんね~」
と、ファンたちに謝ってはったの憶えてるけど、
「バトラー」役か何かのとき、口髭を付けることになったからって、実家の おとうさんに謝ってはったよね(笑)
【続く】