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とりあえず、ひかりのくに
     
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Updated   
2021.03.01 (Mon)

いろいろなのは、「健常者」もイロイロであることと同じ。

 

それに、内部的なことならば、診察や診断を受けたこともなく、自他とも認識がないままの「カクレ障碍者」なんて、世のなか、意外と大勢いるだろう。

かつての私も、その一人だったわけで。

 

 

さて、相変わらず、障碍者を含めた「社会的弱者」という立場の層への、無関心どころか憎悪と侮蔑に溢れた投稿の一大集積場である「ヤフゴミ捨て場」に、こんなことを投稿しているヤフゴミんも いましたわ。

いわく、

「透析で一級障害者」になったという前置きしてるんだけど(←ホンマかいな?ヤフゴミんの自己申告は、まず信用できないからなw)

やれ、「差別して貰う為に手帳を得たようなものだ」とか「情けないけど、健常者と同じ活動が出来ないから、申し訳ないけど、差別して貰わなきゃ生きていけない」だとか「平等なんて言われたら、地獄」だとか、

あれこれ のたまってるんだけどさ。

 

だったら、聞きたいんだけど、

「健常者」以上の働きをと、職場からも親からも要求され続けてきた私の場合は、どうなるのよ?w

 

おまけに、

「障害者は手帳で手当てやら税制で健常者以上に厚い保護がある」
だって?

だ・か・ら、

少なくとも、「手帳」を取得できないまま働いていた時期が長かった、障碍者である私の場合は、「手当」やら「厚い保護」、そんなもん一切なかった、つうの。

 

 

よしんば、「手帳」を取得したってね、

以前にも触れたことが あるけど、

なぜか日本の場合は、諸外国に比べて、聴覚障碍の等級分けが、殊のほか厳しいんだとさ。

なるほど!そうだろうなという、このことを、最近まで知らないでいた私も、実感は従来から あった。

つまり、生活上の実感としては、認められた等級では軽過ぎるじゃないかと。

 

で、

そのハンパな等級に当てはめられてからは、年1回5000円支給という「手当」も あったんだけど、私が「手帳」を受け取ってから、ほどなくして全廃されてます。

 

私個人は、乗車賃なども、いちいち「手帳」を見せることなく、「健常者」と同じく支払ってます。

他に、これといってパッと思いつける「特典」みたいなものは ないよ。

 

 

このブログで何度か言及してきたように、

母親の強制によって、「健常者」のフリを しながら就活も して、どうにかこうにか社会に出たから、

もし、「健常者」でないと知られた場合は、怒られてクビか、自分から潔くw辞めるかというパターンは、覚悟しておかなければ ならなかった。

ただし、入社して、まだ、日が浅い場合ならね。

 

比較的長期に継続勤務できた場合は、「健常者」では ないことがバレずに済んでいたか、と言っても、隠しおおせるほど軽い障碍では ないのだから、遅かれ早かれバレる。

 

そこから あとは、
「健常者」らの、いや、もっと言うと、主として「発達障害」とか精神面での病気を抱えている「カクレ障碍者」の人たちの尻拭いを引き受けさせられ続けて、先輩である彼ら彼女らよりも低い給与と、新入りに押しつけられる雑用に甘んじつつ、不満に思わず、文句も言わず、おとなしく勤めていられた場合に限る。

 

それもあって、私は、世のなかに「カクレ障碍者」が多いことに気づいたの。

 

そして、

障碍者どうしの あいだでも、共感とか連帯よりは、いやらしく利用したり、蹴落とそうとしたり、その後ろめたさを誤魔化すために、殊更、立場の弱い こっちを罵ってみせるんだ、さも、「健常者」ぶって。

そういう、性根の悪い「カクレ」が多いんだ、ってこと。

 

いまも、自分は「健常者」だと、なんとなく信じてる、そこのアナタだって、同様かもしれないのよ?w

 

上司なんかには、

「あんたは、人並みのカラダじゃないんだから、ふだんから、皆に、すみません、ありがとうございます、と、あたま下げて謝りながら、他の社員の3倍は働きなさい」

と、こう申し渡されたもんですわ。

 

 

自分自身だけでは なく、周囲の人々にも困惑することが多過ぎたために、自分なりに知識を求め、あらゆる情報を蓄積させてきたから分かるようになったが、

そう言えば、と、見渡してみれば、

近所のオバちゃんとか同僚といった、他人さんどころじゃない、何よりも、うちの親や義理の姉・兄たちだ。

脳の異常も あったわけだが、まぎれもなく「発達障害」の特徴が あったし。

 

 

先日の過去エントリーでも述べたように、

最近、やっと思い当たったのが、

どうやら母親の病気(伝染性)が原因で、リスクが あり得る薬剤の副作用による障碍を、乳児期から抱えてきた、そんな私自身、かつては「カクレ障碍者」に近かったわけだ。

 

 

いわゆる「ダブル不倫」で、双方の家庭や家族、親族らとスッタモンダしていた両親は、事情が事情を呼んで泥沼化し、すぐには一緒になれなかったので、私が あかんぼだった頃は、まだ同居しておらず、言わば「通い婚」みたいな状態だった親父のほうは、乳児である私の身の上に起きた事情とか疎かったんだろう、

「出生届」すらも、何年も経ってバレるまで出さなかったくらいに、単なる無関心だったようなので、

私の負った障碍についての積極的妨害は、これは、ほとんど母親によるものだったわけだけど、「手帳」を申請することも、徹底的に邪魔されていた。

 

したがって、

母親が死んでからでした。

そうとうトシくってしまってるけど、やっと、「手帳」を受け取ることが できたのは。

 

 

はっきり言わせてもらうと、

特に身体障碍のなかでも、聴覚障碍者は、ダントツで、舐められやすい、弱みに つけ込まれやすいといった傾向が あるように思う。

 

そりゃあね、私の障碍に、最も「つけ込んだ」のは、あかの他人さんよりも、親だったんだから。

しいて言えば「部分的」にせよ、ある意味で「ネグレクト」だった親ら、と言っても、

それも、うちの親にとっては好都合なことに、「1級」とかの重度とまでは いかなかったから。

だからこそ、全くホッタラカシだったくせに、自分たちのメンドウを押しつけてくることが できたわけ。

 

というのも、

私自身、仕事が安定しにくかったから、自活し始めた年齢も、30歳代になってからだったし、何か あったら、結局は実家に頼るしかなかったことが多かった。

 

子の障碍を無視して、親の気の済むような学校選び(←基本的聴力必須の技術者養成校)や、つごうの良い就職先を押しつけてばかり せずに、「手帳」を取得させてくれていただけでも、もう少しスムーズで穏かな人生になっていたんじゃないかと、つくづく思うんだけどね。

 

【続く】

 

 

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