2021.03.02 (Tue)
良心は?矜持は?哲学は?
「政治家」となると、とにかく、遠大な規模の目標・目的というものが あるはずなので、ある種の支配欲や野望めいたものは、その良心の ありようや思想、哲学の有無と関係なく、多かれ少なかれ有しているものなのかもしれないが、
それこそ「自己保身」第一に「自己愛」を貫き、どこまでも、これを放出することが「正義」、自分一個にとっての、という、あたかも食欲や性欲などの低次元な欲求に突き動かされてしまうことを、「信念」とカン違いしているのか、または、ひらきなおっているような「政治屋」となると、可愛いのは、あくまでも自分、あとは、せいぜい、自分にとって つごう良く役立つ仲間のみである。
もちろん、そこに、本来の主役であり、仕えるべき主人である国民や市民の存在は、ない。
あっても、いかに騙しておくか、黙らせておくか、という、「こんな人たち」なる「敵」認識でしかない。
そんな下劣な「政治屋」に権力を与えない、握らせないための、言わば「セキュリティ」を担う役目を持つのが、最も一般国民や市民に近いはずの報道マスコミや各メディアであるはずで、そこに問題が潜んでいると、たちまちにして政治家ならぬ「政治屋」が、国家最高権力を手に入れたが最後、握り込んで離さない事態になる。
そうなると、
あとは、政治権力の中枢で仕事を する官僚という存在の「セキュリティ」力だ。
この「セキュリティ」力が歪められると、こんにちの わが国のような、
また、『トランプ時代』のアメリカような体たらくに陥る。
さて、
『辞任した山田真貴子広報官 菅首相会見で本誌記者に「週刊朝日はちょっと……」と難色示した過去』2021/03/01 20:53
『週刊朝日』だったら何なの?山田さんよ(嗤)
恐いもの知らずでいられる一庶民国民である私が、もし、そこに居たものなら、すかさずツッコムけどなw
『アエラ』なんかも、時々、なにコレ?と言いたくなるような軽薄短小なコウモリ記事を出すけど、ま、商売かw
でも、
与党や政権側にとって、多少は苦みのある内容の記事も、いちおうは、出してることもあるよねww
そういった、つごうの良くない記事を読んで、どう感じたり、考えたりしているんだろうかと、ほとんどフシギに思うのよ、山田さんのようなタイプの人を見てると。
それにしても、
ガッコの勉強だけ得意、要領だけで上手く やれてきた、結果、ウヌボレの沼にドップリだ。
彼らに、哲学などは皆無だから、根本の判断力は、どこまでも、浅薄な「要領」のみとなる。
要領だけで生きている。ほかはカラッポ。
それも、うぬぼれの権化になっているから、「政治屋」に負けないくらいの自己愛のカタマリになってしまっている。
悪いことを やれば やるほど、良いめを見れる。
そうなんだぁと思えば、ただでさえ要領の良い者が、真似を しないはずもない。
しかも、「道徳」を説いてやまない者こそは、実際には悪事まみれでありながら、ニコニコと良い思いを している現実じゃないかとなれば、
悪人どもが説く「道徳」なんどは、一皮めくれば非道徳・不道徳、つごうのいいマヤカシに過ぎないのであり、笑止千万と唾棄すべきなのだという、まっとうな判断も消し飛ぶのであろう。
現に、あれほどの良い立場に回れているのだからと、こういうところで、なまじに「素直」な優等生気質が はたらいて、われもわれもと、率先して真似し始める。
まさに、猿真似というべきか、なかみのない木偶が踊っていると言うべきか。
例の前「首相」という肩書の「御用聞き」が繰り広げた『桜を見る会』問題でも、その催しの当日に、どこの新聞社かメディアの記者だったか、ある官僚と話しているときに、
その官僚は、催し会場の夥しい人出を眺めつつ、ぽつりと、「これで良いはずは ないんだけれど。。。」という旨のことを洩らしたのだという。
もちろん、ただの一官僚であり、職場においては無力に等しい存在であり、葛藤を抑え込んで、より上のほうから降ってくる意向で動くしかない立場なのだろう。
けれども、辛うじて、一個の人間としての良心や、公僕としての疑問を、完全に失っては いなかったわけだ。
こういう人は、政界でも役人界でも、いまだ皆無というわけでは ない、ということが辛うじて示された。
ところで、
『記者クラブ』の問題は、私が若い頃、もう数十年も前から指摘されていたことで、当時は、そのことを、どこの放送局だったかは憶えていないが、テレビのドキュメンタリー番組で正面から取りあげていたのである。当時は、まだ、ね。
フリーランスのジャーナリストが、会場に入ろうとガンバっていて、たしか『朝日新聞』だったかな、違うかもだが、とにかく、大手の新聞社の記者で、えらそうな髭を盛大に生やした男が、木で鼻を括ったごとき あしらいかたでもって、フリージャーナリストを頑強に突っ撥ね、追い払う場面を見ていた私は、
「このやろう、、、」
と、猛烈な反感を覚えたことだけは、いまでも鮮やかに憶えている。
あれから、事態は、ますます悪くなった。
ここでも、「既得権益」というものが、報道界の記者たちの あいだにすら横たわっている。
彼らも、良心、矜持、哲学というものを備えておらず、あるいは、とっくに投げ捨ててきて、わが身の利益と思えることだけに従っており、言わば「サラリーマン記者」ふぜいが跋扈しているわけだ。
首相会見の場で、このたび大問題が発覚し、スガさんと共に醜態を晒した山田ウヌボレ真貴子氏のような「広報官」なる者が、一般国民のほうでは なく、私利私欲のために就いた権力者の代わりを任じて、その意向のとおりに動くロボットの如くに指名する、といったクダラナイ習慣は、これを機に、さっさと廃止するが よい。
どう転んでも、アンフェアでしかなく、公正な報道と情報公開を、主権者国民に もたらす妨げにしかなっていない。
政・官・財は手を携えて腐敗し、それに呼応してか、
国民一般も ますます浅慮・軽薄になっているように感じる。
ほんとうに、目に見えて醜悪な、いやな国になってしまった。
なんと言うか、ほんとうには機能できていない国になっている感じが するのだ。